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「契約後に買取額を下げられた?」ヤバい車の買取業者に当たったエピソード

家計に大きな影響を及ぼす車の購入費用。コストを抑えるうえでは、「今の車を高く売る」という観点も重要になるでしょう。

売却先はさまざまに考えられますが、一般に「買取専門業者」は、ディーラーによる下取りと比べて高い査定額を提示する傾向にあるようです。

しかし、高額査定に満足する声も多い一方、買取業者とのトラブルをめぐる話も随所で聞かれます。国民生活センターでも、「契約後に買取額を下げられた」といったケースが報告され、注意喚起がなされています。

実際に、ユーザーと買取業者との間にはどのようなトラブルが生じているのでしょうか。買取業者を利用した際、困った経験があるという人たちに話を聞きました。

「他の店じゃ値段つきませんよ」と迫る買取業者

©polkadot/stock.adobe.com

買取業者のなかには、安く車を仕入れるために「強引な手口」で売却を迫る業者もあるようです。数ヶ月後の乗り替えに向け、今の車の売却額を知ろうと買取店を訪れたユーザーは次のように語ります。

「8年落ちのミニバンで、9万kmほど走っていましたが、人気車種なので30万円くらいにはなると思っていたんです。でも、40分ほどして査定が終わると、スタッフが気乗りしない表情で『値段をつけるのはなかなか難しい』と言ってきて。

『10万kmに近い車は正直売り物にしにくい』など、ダメなところを一通り言ったあと、『それでもウチなら20万円で買い取れる』と話を持っていかれました。

そんなものなのかとガッカリしつつ、『とりあえず他でも見てもらいます』と帰ろうとしたんですが、『他では絶対に値段がつきませんよ』『今日決めてくれれば25万円で買います』と引き下がってくれません。

まだ売るつもりはないと言っても、『中古車の価値は日に日に下がるものなんです』『今後この値段はウチでもつかないですよ』と、全然話が通じないんです。

無視して帰ろうとしても、鍵を預けているので強引に店を出るわけにもいかず、そのまま2時間ほど引っ張られてしまいました。最後はこっちもかなり大声で、『売らねぇから車返せ!』と怒鳴るような状況でした。

大人げなかったと思いますが、そうでもしないと帰れない空気だったんです」(30代男性)

このケースのように、「今売ってくれればこの値段」と言って、あたかもそれが特別価格であるかのように見せ、オーナーが他の買取業者に行く機会をなくそうとするケースは珍しくありません。

その他、車両のネガティブなポイントを過剰にあげつらい、オーナーに対して「この車は価値がない」というイメージを刷り込んだうえで、相場よりも安い額を提示する手も散見されます。

巧みな話術や強引な態度に惑わされず、自分が納得できる売却相手を探していくことが大切です。

執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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