マルモ、工事中、ミスターX…… カーディーラーが使う「隠語」いくつ知ってる？

意外なところで耳にする「工事中」

次に、警察によるスピード違反などの取り締まりを指す隠語。試乗をおこなっているディーラーも少なくないため、「○○道路は工事中だよ」などスタッフの間で連携するのだそうです。

試乗中にトラブルがあっては車の購入どころではなくなってしまうので、ディーラー側の配慮が伺えますよね。また実際の工事による通行止めと区別がややこしく感じますが、本当に工事がおこなわれている場合は「本工事中」など使い分けているようです。

さらに、同隠語はタクシー業界やトラック業界でも使用されることがあるとか。もし接客を受けている際に耳にしたら、違う道を通るなどの工夫を心がけた方が良いでしょう。

試乗中に事故を起こしたら責任は誰が負うのか？ディーラー関係者に聞いてみた

中には“その店ならでは”の隠語たちも？

どれも経緯を知ると納得の理由ですが、実際にディーラーたちは隠語に対してどう思っているのでしょうか？

大手日系自動車メーカーのディーラーに質問してみたところ、「隠語みたいなものは使わない人もいますよ。若い人たちの方が使うんじゃないかな？ディーラーの中でも、聞いたことはあるけど意味を知らない言葉もある」とのことで明確にルール化されているわけではない様子。

一方で、SNS上では「接客態度やディーラーの商品知識をチェックするために、定期的に自動車メーカーから派遣されて視察に来る人がいるんだけど、そういう人のことは“ミスターX”なんて呼ばれてます。

不当請求してないか確認するために、車両に関する説明や販売金額だけでなく、各種サービスやローンの説明もしっかり聞いて見積書まで依頼。

結果的には『家に帰って検討します』となるんですが、ディーラーからするとかなり緊張しますね」といった声も見受けられました。

もともと隠語には、そのお店や組織内の結束を強くするという効果があるとも言われています。普段から利用している店舗があれば、そこならではの「こっそり使われている隠語」に耳を澄ませてみてはいかがでしょうか？

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