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マルモ、工事中、ミスターX…… カーディーラーが使う「隠語」いくつ知ってる?
自動車ディーラー業界にも「隠語」がある?
どんな業界においても、接客をおこなう機会がある仕事では「お客様に不快な想いをさせないように」とさまざまな隠語が使用されていることはご存知でしょうか?
大手デパートの店内アナウンスや、タクシー業界無線連絡の隠語は比較的有名ですが、実は車業界のディーラーたちも例外ではありません。
仲間内での伝達に使われるため、意外な本音や業界の文化が垣間見えてくる「隠語」の世界。知っておくと、意外なところで役に立つ機会があるかもしれません。そこで今回は、車業界の隠語について詳しくチェックしていきましょう。
よく聞くトヨタ用語「マルマ」と「マルモ」
まずは、モデルチェンジに関するトヨタ用語からピックアップ。
「マルマ」はマイナーチェンジ、「マルモ」はフルモデルチェンジのことを指しています。マイナーチェンジを略して「〇(マル)マ」、モデルチェンジを略して「〇(マル)モ」と呼び始めたことからついた隠語なのだとか。
両者の違いは簡単に説明すると「型式が同じかどうか」という点。マイナーチェンジであれば一部改良、フルモデルチェンジであればエンジンや内装だけでなく車のあらゆる部分が変更されたということ。
フルモデルチェンジの場合は国土交通省による保安基準の認可を受ける必要があり、同じモデルでも型番が変わるという仕組みになっています。ただし、フルモデルチェンジとまではいかなくても大胆な改良が加えられた場合、同じモデルでも車名が変わるようなケースがあるので要注意です。
マイナーチェンジにはさまざまな改良例が挙げられますが、SNS上では「一部改良だけの場合はマルカって呼んでいる」という声も。
ちなみに同隠語はもともとトヨタ用語ではありますが、取引先の多くもトヨタ用語をそのまま使っていたため業界内で慣用的に使われるようになったのだとか。すでにモデルチェンジを何度か繰り返している車種に使われることが多いので、覚えておくと車選びがもっと楽しくなるかもしれませんね。
- 執筆者プロフィール
- 小高皐月
- 1979年生まれ。会社員を経て、知人の縁で編集プロダクションに就職。子育ての経験を活かして様々な記事を担当していたが、取材をきっかけにドルオタ化。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが大好きで、歴...