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「新車購入時に注意すべきこと」とは?実際にあったトホホなエピソード3選
「あの色がいいです」やってきたボディカラーは……
新車購入後に後悔が生じやすいポイントとして、オプションやカラーが挙げられます。とくに試乗車や展示車と異なる仕様を選ぶ場合には、自分の目でチェックできない部分も多く、「思っていたのと違う」という状況に陥るケースもあるようです。
「ディーラーで車を買い替える際、車種やオプションはすぐに決めたのですが、最後まで色で悩んでいました。商談の最中、ちょうど購入するのと同じ車種が入庫してくるのが窓から見えて。ブラウンがかったグレーみたいな色味だったのですが、日に照らされた色合いが絶妙で、その場で一目惚れして『あの色がいいです』と担当にお願いしました。
しかし、いざ納車日を迎えると、来たのは普通のグレーの車で、商談時に見たものとは違う色だったんです。『注文したカラーと違う』と伝えましたが、注文書には間違いなくこのカラーが記載されていると言われてしまい、やむなくそのまま受け取ることにしました。
おそらく私が『あの色がいい』と言ったとき、担当が見間違えて、別のカラーで発注をかけたのだと思います。たしかに、実車で見るとかなり似たカラーではあるのですが……注文書をちゃんと確認しなかった私の落ち度も大きいので、泣き寝入りするしかありませんでした。
欲しかったカラーの車とすれ違うと悔しい気持ちもありますが、今は愛着も湧いて、この色でよかったと思えています」(30代男性・会社員)
こちらの事例では、担当営業による色の見間違いや、本人による注文書の確認不足が納車時のカラー違いにつながってしまいました。
注文書の内容と、納車された仕様とに相違があるケースであれば、車両交換などの対応がなされる可能性も考えられます。しかし、上のように「注文書と同じ仕様」の場合、ディーラーとしては契約上の責任は果たしていることになり、車両交換や納車拒否が認められるとは考えにくいでしょう。
契約の際には担当に任せきりにせず、内容を自分自身の目でチェックしておくことが重要です。
試乗車で車庫入れしていたら……やっちまった!
車の購入を決める際には、「その車が自身の生活環境に適しているか」を確かめる視点が欠かせません。とくに自宅の駐車場に問題なく収まるかどうかは、必ずチェックしておかなければならないポイントでしょう。
しかし、このチェックの過程で思わぬトラブルに見舞われてしまったというエピソードも。
「10年ほど前、車を買い替えようと近所の販売店へ行きました。事前に購入する車種は決めていたのですが、狭い車庫に入れられるかが気がかりだったんです。
試乗で自宅まで行き、同行した販売員に車庫入れをしてもらい、無事に車庫に収まることを確認できました。その後、販売店への帰りの道は私が運転することにしたのですが……頭のなかで交渉の内容や条件をあれこれ考えながら車庫から出した瞬間、『ガリッ!』とやってしまいました。
それから販売店に戻り、店長と営業に平謝り。店長は『気にしなくて大丈夫ですよ』とにこやかに笑ってくださいましたが、それがまたプレッシャーに。あらかじめ買うつもりだったとはいえ、試乗車を擦った罪悪感に負けて、ろくな価格交渉もできずに契約してしまいました。今となってはいい思い出(?)ですけどね」(50代男性・早期退職)
新車を扱うディーラーは、基本的に試乗車に保険をかけていますので、顧客に対して軽微な損傷についての請求を行うとは考えにくいでしょう。とはいえ、ぶつけてしまった申し訳なさから、ディーラーの利益を慮るよう商談を進めるという心情も理解できます。
なお、一部のディーラーにおいては、試乗の条件として誓約書へのサインを求められる場合があり、そこに保険適用などについての規定が記載されていることがあります。誓約書の内容によっては、試乗中の事故に対して賠償責任が定められていたり、保険の免責額の支払いについて記載されていたりするケースも見られます。
また、自身が加入している任意保険の「他車運転特約」を利用しなければならないケースなどもありますので、試乗の際には念のため「万が一のリスク」を把握しておきたいところです。
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オプションで後悔した経験
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...