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「その後は…?」窓全開で洗車、ディーゼル車にレギュラー…ガソリンスタンドで痛い目に遭ったエピソード
車のオーナーであれば、誰しも利用する機会のあるガソリンスタンド。身近な施設である一方で、よくわからない点検や整備をお勧めされたりと、少し敬遠してしまう人もいるようです。
なかにはスタンドの利用中に、思わぬトラブルに遭ったという声も聞かれます。今回はドライバーの人たちに、「ガソリンスタンドで痛い目に遭った経験」について話を聞きました。
ガソリンスタンドの定番トラブルといえば……
ガソリンスタンドにおいて定期的に発生しているトラブルといえば、「燃料の入れ間違い」が思い浮かびます。JAFの発表によれば、燃料の入れ間違いによる救援要請は1ヶ月で105件に上るとのこと(2022年10月)。救援を要さないケースまで含めると、相当の数になるでしょう。
「マツダのディーゼル車に乗っているのですが、スタンドのスタッフにレギュラーガソリンを入れられてしまった経験があります。
幸い、エンジンをかける前にレシートで気づいて、燃料をすべて下から抜いてもらい、入れ直してもらいました。
作業で2時間ほど待たされましたが、燃料代はちゃっかり取られて、なんだかなぁという気分でしたね。文句をつけるのも気が引けるので、そのまま黙って払いましたが……。
その後はとくに異常なく動いていますが、そのスタンドはもう使っていません」(30代男性)
ハイオクとレギュラーの間違いであれば影響は少ないものの、ガソリンとディーゼル(軽油)を間違えてしまうと、エンジン内部に深刻なダメージが生じかねません。
とくにエンジンをかけてしまうと被害が大きくなりやすく、路上で車が動かなくなったり、高額の修理が必要になったりするリスクも考えられます。自身で給油する際はもちろんのこと、有人のスタンドにおいても確認を怠らないようにしましょう。
「小さなパンクがあります」勧められるままタイヤを交換したけど……
ガソリンスタンドで給油している最中、車の点検を勧められた経験のあるドライバーは多いでしょう。実際にお願いすると、オイルやバッテリー、タイヤなどの消耗品の交換を勧められることがあり、少し警戒してしまう人もいるかもしれません。
なかには「オイルを替えたばかりなのに交換を勧められた」といった話も耳にしますが、勧められている内容が正当なものなのか、判断しにくいケースもあるようです。
「セルフのガソリンスタンドで給油しているときに、スタッフの人から『タイヤの空気圧見ましょうか?』と声をかけられ、無料ならいいかとお願いしました。
給油が終わる頃、1本だけ空気圧が減ってしまっているので、しっかり見た方がいいと伝えられ、点検してもらうことにしたんです。
その後、小さなパンクがあり、修理も可能ではあるけれども、長期的に見たら交換した方がいいと勧められました。前の2本だけ交換すればいいとのことで、見積もりは5万円弱でした。
夫に相談しようとしましたが、連絡を入れても返事がなく……一度帰ろうと思いましたが、そのまま走るのは危険だというので、仕方がないかと交換をお願いしました。
帰宅した夫に報告すると、『タイヤを替えてからまだ1年経っていない』と怒りだし、『騙されたんじゃないのか』と店に電話し、交換前のタイヤの状態を見せるよう要求していました。
お店の方はすでに廃タイヤは処理してしまったと主張し、夫はそんなはずはない、やっぱり騙していたんだろうとヒートアップして……私としては何が本当かわからないので、とにかく殴り込みに行きそうな夫を止めるだけで精一杯でした。
結局夫は『確認しに行っても、後から穴を開けているかもしれないな』と一人納得していましたが、それから事あるごとにこの出来事について持ち出してきます」(40代女性)
このケースでは、報告者の方がタイヤの状態を把握していなかったこともあり、交換の提案が妥当なものだったのかが判断できません。こうした状況を避けるうえでは、車の状態を日頃から自身でチェックしておくことが大切です。
一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)のホームページでは、日常点検において見るべきポイントや、チェックシートが公開されていますので、こうした情報を参考にしつつ点検を習慣化したいところです。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...