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【酷道】国道299号・十石峠は関東一ヤバい?|日本の峠#3
目次
関東一の「酷道」酷道299号線
国道299号の起点は長野県茅野市を起点、群馬県上野村、埼玉県秩父市を通って同県入間市を終点とする実延長176.8km(旧道除く。総延長では203.4km)の一般国道。国土交通省道統計によると国道299号の未舗装率は、すれ違いができない幅員3.5m未満の未改良区間が計6.0kmと報告されています。今やこのスペックを誇る(?)道路を探す方が大変。このため国道299号は「関東一の酷道」と呼ばれているようです。酷道は文字通りの酷い道、同じ音の国道と掛け合わせた造語で、マイノリティかとは思われますが「酷道マニア」が存在します。筆者もそのマイノリティのひとりかも知れません。
出典:国土交通省「道路統計年報2018 道路の現況」のうち「一般国道の路線別、都道府県別実延長内訳」、「一般国道の路線別、都道府県別実延長内訳」
酷道国道299号の総延長をマッピングすると ↑ こちらになります。北を上にした地図でいう左側、長野県側の道路は「メルヘン街道」という別称が与えられています。この区間は風光明媚。酷道とは正反対です。地図右側の埼玉県側は国定公園エリアのこれまた風光明媚な秩父の山間を走る快走路。国道299号の酷道区間は埼玉県上野村にある「道の駅上野」の近くから県境を超えた長野県佐久穂町の「乙女の滝」あたりまで。
酷道区間をマッピングしてみました。よく見てみると国道299号を迂回し林道矢弓沢線がルートとなり、299号には通行止めのマークが表示されています。上野村のHPによると、国道299号(十石峠)は防災工事のため、黒川ゲートから林道矢弓沢線分岐まで、平成31年4月5日から令和元年12月20日までが通行止めと告知されています。
最も酷道的な区間が通行止め。地元の初老の男性に、なぜ防災工事で通行止めなのかを尋ねたところ「アンタもモノ好きか?!道が崩れたと聞いとる。」とのこと。酷道299号を走破しようとするドライバーやライダーが無数にいる、迂回路になっている林道矢弓沢線もかなりヤバい道路だとも語ってくれました。
というわけで、国道299号の終点、埼玉県入間市から秩父市を抜けて酷道、十石峠を走破したレポートをお届けします。しかし、無駄に画像が多いので恒例の峠の評価などを先に記載して記事を一旦〆させていただきます。心ゆくまで酷道299号の風景をお楽しみください。
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酷道299号・十石峠を評価
運転し辛さ:★★★★☆
景観の良さ:★★☆☆☆
おもしろさ:★★★☆☆
イニD度合:☆☆☆☆☆
得点:45点
調整ポイント:10点
総合得点:55点
評価基準:あくまで筆者の独断と偏見。一般的にどう思うかは考慮に入れていない。峠は運転し辛いほどよいと考える。イニD度合は、その漫画に登場しそうかどうかだけで判断。決してドリフト走行に適しているかどうかではない。公道でのドリフト走行は違法です。おもしろさは運転しておもしろいかだけでなく、興味深いスポットなど総合的なおもしろさで評価したもの。総合得点は★1つを5点とし100点満点とした。
防災工事が完了後の酷道299号を体感してから再評価したい。林道矢弓沢線でも十分酷道の雰囲気がある。急カーブや急勾配といった難所は少なく、道幅が狭いがための運転のし辛さを強く感じた。イニDの舞台にはほど遠い。無理。
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酷道299号・十石峠を走ったのは「スズキ・ジムニー」
2018年に待望のフルモデルチェンジを果たしたスズキ・ジムニーが今回のクルマ。狭い道で対向車とすれ違いができないとき、いつもバックして道を譲りました。小さいボディは狭い峠でもバックは楽。このジムニーの試乗レポートは下記からご覧ください。
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恐竜の足跡
恐竜の足跡を後にしばらく走ると神流川と国道299号が並行するように走る。神流川は河川敷に車で降りられる場所がある。
道の駅上野の名物「猪豚丼」
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...