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GRやGRスポーツ、GRMNの違い【ややこし語#26】
目次
GRやGRスポーツ、GRMNの違い
GRとはトヨタが2017年から展開しているブランドで、同社のレーシングチーム「Gazoo Racing(ガズーレーシング)」がモータースポーツで培った技術を注いでいるスポーティな車種がラインナップしています。
一口にGRといっても様々なグレードが用意されているため、違いが分かりづらいという方もいるはず。
結論を言うと、GRブランドは「GRMN」「GR」「GRスポーツ」「GRMNパーツ」の順番で性能が高いモデルとなります。図にすると以下のとおりです。
今回はこの4つを大まかに説明していきます。
【GRMN】最上位モデルで限定販売がメイン
GRMN(ジーアールエムエヌ)は、GRブランドの中でも極めて性能の高いモデルに名付けられます。
名前の意味は「GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring(ガズーレーシング・チューンド・バイ・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク)」。元々は、かつてトヨタのマスターテストドライバーだった成瀬弘氏が世界一過酷なドイツのコース「ニュルブルクリンクサーキット」を拠点に開発したコンプリートモデルのブランドとしてスタートしました。
2022年1月には「GRMNヤリス」が発表されているほか、以前には「86 GRMN」や「ヴィッツ GRMN」なども発表されています。すべて台数限定の抽選販売のため、いくら欲しくても気軽に手に入れることはできないモデルです。
それゆえ価格もGRとは段違いで、GRMN ヤリスの価格は731.7万~846.7万円。GR ヤリスが最高で456万円であることを踏まえるといかに高いかが分かります。
ちなみに市販されていませんが「センチュリーGRMN」も存在し、トヨタ社長である豊田章男氏の専用車として知られています。
【GR】劇的に性能が向上したスポーツモデル
GRはGRMNの下に位置するものの、十分すぎるほど性能が高められているモデルです。価格もGRMNほどではないにせよ高額。
代表的なものに「GR ヤリス」があるのですが、ベース車のヤリスと比べるとほぼ別車種と言っていいほど大幅な変更が加えられています。そもそもが5ドアから3ドアになっているほか、最高出力は91PSから272PSへと引き上げられています。
「GR スープラ」や「GR86」のようにベース車がなく、最初からGRモデルとして誕生した車種もあります。
【GRスポーツ】もっとも身近なGR!
GRブランドとしては最もベーシックなモデルなのが「GRスポーツ」です。
GRスポーツはパワートレインに変更がされておらず、専用デザインや一部のチューニング程度の変更にとどまっているので快適性も犠牲になっていません。また、GR車がひとつの車種として独立しているのに対し、GRスポーツはベース車のグレードの一つに数えられています。
GRスポーツが設定されている代表的な車種としては「ランドクルーザー」や「ハイラックス」「C-HR」「プリウス PHV」「コペン(ダイハツ車)」などがあります。
【GRパーツ】気軽に楽しめるアフターパーツ
GRパーツはその名の通り、車種ごとに用意された専用のカスタムパーツです。GRやGRスポーツモデルのみでなく、標準グレードにも装着できるパーツも販売されています。
イメージとしてはモデリスタやTRDなどに近いカテゴリで、スポイラーやバンパーガーニッシュ、サイドバイザーといったエアロパーツがあります。
対象となる車種は「ハリアー」や「ヤリスクロス」をはじめ、「ノア」「ヴォクシー」や「ルーミー」といったミニバンやハイトワゴンなど幅広いです。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...