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「GT-Rが5ナンバー?」不審に思い通報、逮捕へ!“天ぷらナンバー”の見分け方とは
「天ぷらナンバーはバレない」は本当?
今回、逮捕のきっかけとなったのは、スカイライン GT-Rの排気量が2.6リッターで本来は普通乗用自動車に分類にされるにも関わらず、2リッター以下の小型乗用自動車に分類されるナンバープレートを装着していたことに気づいた通行人が通報したことによります。
他の車に装着されていたナンバープレートを別の車に装着する、いわゆる「天ぷらナンバー」は、ナンバープレートの不正使用となりますが、この天ぷらナンバーによる不正を行う人たちの多くは「バレない」と考えているとされています。
実際に、別の車のナンバープレートを装着しているかどうかは、車検証を確認する必要があり、日常において車検証の提示を求められる状況になる機会は多くありません。そのため、こうした天ぷらナンバーによる不正を行う人が多いようです。
しかし、今回の通報のように、車種ごとの特徴やナンバープレートによる車両の分類などを把握していれば、それをもとに通報、逮捕につながることがあると言えるでしょう。
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「おかしいな?」の気づきが盗難車発見につながる!
5ナンバーと3ナンバーの分類は、排気量のほか、車両の全幅、全長、全高でも分類され、排気量が2,000cc以下、全幅が1.70メートル以下、全長が4.70メートル以下、全高が2.00メートル以下のいずれかひとつでも満たさない場合は3ナンバーとなります。また、5ナンバーでも580から599までは軽自動車の分類です。
このほか、5ナンバー、3ナンバーの分類番号は1999年5月14日以前は2桁の数字で、これ以降に登録された車は、分類番号が3桁となっています。そのため、1999年5月14日以降にデビューした車が、2桁の分類番号のナンバープレートを装着している場合、その車は天ぷらナンバーを装着されている盗難車である可能性が高いと言えます。
また、乗用車は軽自動車を除きリアのナンバープレートを装着する際には左側のボルトの上に、ナンバープレートが表示している地域名の属する都道府県を示す文字が書かれた“封印”が取り付けられます。
盗難車はこの封印が取り外されていたり、破損していたり、ナンバープレートが表示している地域名の属する都道府県と一致しない文字が書かれていたりすることがあるため、こうした違和感に気づくことも、盗難車の発見に役立つでしょう。
3ナンバー車と5ナンバー車の違いと見分け方
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...