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ブレーキ専門メーカー「DIXCEL」のブースで見えた「ブレーキの悩み」とその解決策
ブレーキの不満って、実は「効き」だけじゃない。ホイールがすぐ真っ黒になる、ペダルが扱いづらい、スポーツ走行で熱が不安、EV/HEVで負担が増える……。
そんな悩みに対してもしっかりと応えてくれるのが、高性能なパッドとディスクローターをメインとした自動車用ブレーキパーツの専門メーカーとして、精力的に製品開発を続けるのが「ディクセル(DIXCEL)」だ。
2026年の東京オートサロンに出展し、膨大な数を誇るブレーキパッドとブレーキディスクローターのラインアップが分かりやすく解説されていたのに加え、「ディクセル」の長所がひと目でわかるスペシャルな展示も用意。ブースは大勢の来場者で賑わっていたぞ!
低ダストの“Mタイプ”、EV/HEV専用フルード、温度管理シールまで──今回は、ブース展示で見えてきた「DIXCELが他社と違う強み」と、刺さる推し製品をまとめて紹介していこう。
目次
約1400車種をカバーする驚異のラインアップ



「ディクセル(DIXCEL)」は、一般自動車とチューニングカーとレーシングカーのブレーキパーツを開発・製造・販売することを目的として、2003年に設立されたメーカー。その社名は、英語の「Deceleration(=減速)」と「Excellent(=優れた)」をモチーフとしているが、本社を大阪府摂津市に置く紛れもないジャパニーズメーカーだ。
創業から約23年という歴史は、自動車関連のパーツメーカーとしては比較的短めだが、この間に「ディクセル」はブレーキ関連に絞って精力的に製品開発を続け、レースでのテクニカルサポートや部品供給などを通じて技術力をさらに磨いており、自動車業界における知名度と信頼性は非常に高い。
ブレーキパッドおよびディスクローターのラインアップは、日本車と輸入車の約1400車種(48カーメーカー)をカバー。ストリート用からサーキット向けまで幅広い製品があり、自分の愛車や走行環境に合うパッドやディスクローターに出会える可能性が高いのもうれしい!
ストリート用とサーキット向けを明確に区別


東京オートサロン2026の「ディクセル」ブースは、ユーザーの用途に適した製品がひと目でわかるよう、広めのブース区画を中央付近で「ストリート・一般公道用/Street & Highway」と「モータースポーツ用 /Racing 」に区切りながら、多彩な製品を展示。ストリートゾーンはグリーン、モータースポーツゾーンはレッドがテーマカラーに用いられ、視覚的にイメージしやすいブースが完成されていた。
展示物を完成させるために社員が実走!?

「ストリート・一般公道用/Street & Highway」ゾーンで注目を集めた展示のひとつが、輸入車の純正パッドと「ディクセル」のMタイプパッドによるダスト量の違いを検証したホイール。とあるドイツ自動車メーカーのDセグメントSUVを使用し、通勤やレジャーでの使用を想定して同一社員がそれぞれ1000kmずつ走行し、ブレーキダストが付着したホイールを用意した。
ホイールに付着したブレーキダストは、ディクセルのMタイプパッドの方が圧倒的に少なく、ホイールの色からもその違いは一目瞭然。ブレーキダストによるホイールの汚れを煩わしく感じている輸入車オーナーは非常に多く、「ディクセル」の低ダストパッドに興味を示している人も少なくない。今回の展示で、パッド換装のメリットは十分理解できたことだろう。
専門メーカーならではの新製品、絶大な人気の定番品
膨大な製品が展示されていた「ディクセル」ブースで発見した、ブレーキ専門メーカーならではのきめ細やかな新製品と、ホイールのダスト汚れが大幅に減る人気のブレーキパッドを紹介しよう!
EVとハイブリッド車に最適化!
DOT5.1 EHV


ブレーキ専門メーカーの「ディクセル」は、パッドやディスクローターばかりでなく、ブレーキフルードのラインアップも豊富。車種や用途に合わせ、最適な製品を選択できる。そんなブレーキフルード群に新規追加されたのが、EVやハイブリッド車での使用を想定して開発された「DOT5.1 EHV」だ。
これらの車両はガソリン車と比べて車重が増える傾向にあり、バッテリーが満充電状態などで回生ブレーキが効かない状態だと摩擦ブレーキへの負担も大きい。高いドライ沸点とウェット沸点により、そのような状態でも操作性の安定感を得られるのが、まずはこの専用ブレーキフルードの特徴となる。
一方、EVやハイブリッド車は回生ブレーキのみで減速することが多く、摩擦ブレーキが使われる時間がかなり短い傾向にある。そのため、「DOT5.1 EHV」には優れた耐腐食性も与えられており、流動性低下による劣化が抑止されている。
対応温度帯が拡大されて3タイプに!
キャリパー温度シール

ブレーキキャリパーに貼り付けておくことで、容易に温度測定が可能なシール。スポーツ走行時に適切なブレーキ温度管理をすることで、ブレーキまわりのトラブルやダメージを最小限に抑えることができる。
これまでは149~260℃に対応する「F」タイプのみだったが、新たに116~154℃に対応する「C」タイプ、71~110℃の温度域で機能する「B」タイプ、これらを少量ずつセットにした「スターターセット」が追加に。製品名は「キャリパー温度シール」だが、「B」タイプはラジエターなどにも幅広く活用できそうな予感!
制動力を犠牲にせず、ダストを超低減!
ブレーキパッド Mタイプ

Mタイプのブレーキパッドは、ストリート専用設計のダスト超低減仕様。唐突に効くのではなく、ペダル踏力に応じて効力が上がるビルドアップ型のため、コントロール性に優れ、同乗者の快適性アップにもつながる。
ディスクローターへの攻撃性が低く、ローターのロングライフ化にも大きく貢献。適合車種は軽自動車から輸入車まで幅広く、とくにブレーキダストで悩む輸入車オーナーにとっては心強い味方となること間違いナシ!
サーキット向けやレースサポートも充実
「ディクセル」は、ストリートだけでなくサーキットでの活動にも積極的。そのブレーキパーツは絶大な信頼を集め、レースサポートやスカラシップ制度を通じて新たなファンも獲得している。ここでは、サーキット派にもオススメのブレーキパッドと、最新のスカラシップ制度を紹介する。
ライトウェイト車に最適なストリート&スポーツ仕様
ブレーキパッド Sタイプ

年に数回程度のサーキット走行時に安心できる制動力や耐熱性と、ストリートでの低温時でも安定した効きを兼ね備えた、ミドルレンジのスポーツブレーキパッド。リニアなコントロール性を実現し、カッチリとした硬質なブレーキペダルタッチをもたらす。それでいて、ディスクローターへの攻撃性も最小限に抑えられているのが魅力!
今年も「DIXCEL モータースポーツ スカラシップ」を実施!

「ディクセル」は、モータースポーツを愛するドライバーたちを応援中。多彩な競技のシリーズ戦などを対象としたスカラシップ制度を、継続的に実施している。
規定に沿ってブレーキパッドを購入し、スカラシップ制度に申し込み、ポイント獲得対象のレースやイベントに出場。申し込みやポイント交換により、豪華賞品がゲットできる。さらに、学割やU-29といった若いドライバー向けのサポート制度も設定。気になる人は「ディクセル」のホームページで詳細を確認してみよう!
(編集協力:株式会社ディクセル)
- 執筆者プロフィール

- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

