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スポーツカーのブレーキは効きだけじゃない! RX-7(FD3S)で分かったディクセルのブレーキ選び
スカイラインGT-R、スープラ、シルビア……。90年代の名車に憧れるスポーツカー好きなら、一度はそのステアリングを握ってみたいと思うはずだ。しかし、今や多くの車種が高騰し、気軽に購入できる存在ではなくなった。

そんな憧れをかなえてくれるのが、スポーツカー&オープンカー専門の「おもしろレンタカー」だ。今回は、そのラインアップの中でも高い人気を誇るRX-7(FD3S)を題材に、ディクセルのブレーキ選びに迫る。
スポーツカーというと、「もっと強く止まるブレーキ」をイメージしがちだ。しかし、おもしろレンタカーとディクセルへの取材から見えてきたのは、クルマの使い方に合わせてブレーキを選ぶという考え方だった。

取材車両には、ディクセルのブレーキパッド「Sタイプ」とスリット入りブレーキローター「SDタイプ」を装着。なぜ、この組み合わせが選ばれたのか。両者への取材から、その理由を探った。
目次
憧れのスポーツカーを「体験」できる「おもしろレンタカー」

「人生で所有できるスポーツカーの台数は限られている」――。そんな想いから、2010年に誕生したのがスポーツカー&オープンカー専門の「おもしろレンタカー」だ。

90年代のスポーツカーは車両価格の高騰に加え、維持費や保管場所などのハードルも高い。そこで、購入するのではなく、「一度は乗ってみたかったクルマを自分で運転する」という体験を提供している。RX-7やGT-R、ロードスターなど、憧れのスポーツカーを気軽に味わえることが、多くのクルマ好きから支持されている理由だ。
そして、その楽しさを支えているのが、徹底したメンテナンス。なかでも、安全性と走る楽しさを左右するブレーキへのこだわりだった。
『走る楽しさ』を守るため、見えない部分にも手を抜かない

FD3Sのような年式を重ねたスポーツカーは、保管しているだけではコンディションを維持できない。だからこそ、おもしろレンタカーでは、『走る楽しさ』を守ることを最優先にメンテナンスを行っている。
そのメンテナンスに対する姿勢は、おもしろレンタカーのWEBサイトで紹介されている各車両の情報に、詳細な整備内容や車両の仕様が記載されていることからも明らかだ。
今回取材したFD3Sも、エンジンやミッションを分解して内部を新品同様の状態へ戻す「オーバーホール」を実施。現在、この整備には200万円以上かかることも珍しくないが、それだけの手間とコストをかけてでも、ロータリーエンジンならではの走りを楽しめる状態を維持している。
整備の基本は純正部品を使うこと。耐久性やクルマ全体のバランスを考えれば、そのほうが安心して乗れるからだ。しかし、安全性と走る楽しさを左右するブレーキだけは別。おもしろレンタカーがFD3Sに純正ではなく、ディクセルのブレーキパーツを選んだ理由とは?
使い方により選べるブレーキパーツをプロデュースする「ディクセル」

スポーツカーのブレーキというと、「とにかく強く止まること」をイメージしがちだ。しかし、実際にはそれだけでは十分とはいえない。大切なのは、踏んだ分だけ自然に減速できること。そして、繰り返しブレーキを使っても安定した効きを保ち、街乗りではダストや鳴きが少ないことなど、使い方に合った性能を備えていることだ。

そんな考え方でものづくりを続けているのが、ブレーキ専門メーカーのディクセルだ。ブレーキパッドやブレーキローターを中心に、街乗りからワインディング、サーキットまで、走る場所や目的に合わせた豊富なラインアップを展開している。国産車から輸入車まで幅広い車種に対応し、多くのスポーツカーオーナーやプロショップから支持を集めているブランドだ。
きっかけは、ドリキン・土屋圭市選手とのコラボだった
おもしろレンタカーがディクセルを採用するきっかけとなったのが、『ドリフトキング』こと土屋圭市さんとのコラボレーション車両の製作だった。デモカーのブレーキにディクセルのパッドとローターを採用し、そのフィーリングと信頼性を実感したことが、一部の車両ではあるがディクセルの製品を採用することにつながったという。

「スポーツカーの魅力は、加速やコーナリングだけではありません。ブレーキを踏んだときの感触も、走る楽しさを左右します」と話すのは、おもしろレンタカーの斎藤社長。
レンタカーには、スポーツカーに慣れた人もいれば、初めて運転する人もいる。だから求められるのは、制動力の強さだけではなく、誰が踏んでも自然に減速できる扱いやすさ。さらに、走行距離が伸びやすいレンタカーでは、ブレーキパッドやローターの耐久性も欠かせない。
制動力だけでなく、扱いやすさとのバランスを重視
今回取材したFD3Sは、RX-7らしい軽快な走りを楽しめるよう、足まわり(サスペンション)を変更している。しかし、その分だけ気になったのがブレーキだった。

「純正パッドは、踏み始めの感触が少し柔らかく、スポンジを押しているような印象がありました。足まわりが良くなったことで、ブレーキももっと思い通りに反応してほしいと感じたんです」と話すのは、おもしろレンタカーの斎藤社長。
そこでディクセルが提案したのが、ブレーキパッド「Sタイプ」と、スリット入りブレーキローター「SDタイプ」の組み合わせだ。「FD3Sはスポーツカーですが、レンタカーとして一般道やワインディングを走るクルマです。だからこそ、制動力の高さだけではなく、扱いやすさとのバランスを重視しました」と、ディクセルの金谷さんはいう。
「Sタイプ」は、誰でも扱いやすいことを重視したブレーキパッド
ブレーキパッド「Sタイプ」は、制動力の強さだけを追求した製品ではない。目指したのは、踏んだ分だけ自然に減速できる扱いやすさだ。
レンタカーには、スポーツカーに慣れた人もいれば、FD3Sを初めて運転する人もいる。だからこそ、少し踏んだだけで急激に効くブレーキではなく、踏む力に合わせて自然に減速できる特性が求められた。
その条件に合ったのがSタイプだった。一般道からワインディングまで幅広く対応し、スポーツカーらしい走りを安心して楽しめるバランスの良さが特徴だ。
「Sタイプは軽量スポーツカー向けの製品だが、レンタカーとしての使い方や走る場所、運転する人まで考えた結果、このFD3SにはSタイプが最適だと判断した」とディクセルの金谷さんは語る。
ブレーキローター「SDタイプ」ならば、カチッとしたフィールが得られる

ブレーキパッドのSタイプと組み合わせたのが、スリット入りブレーキローター「SDタイプ」だ。
ローター表面のスリットには、ブレーキパッドの表面を整え、ブレーキを踏んだときの反応を分かりやすくする効果がある。そのため、踏み始めからカチッとしたブレーキフィールが得られるのが特徴だ。
「純正に比べて、踏み始めの反応がはっきりしました。踏んだ分だけ自然に減速してくれるので、街中を走るだけでも気持ちいいですね」とは、おもしろレンタカーの斎藤社長。
さらに、スリット入りローターはホイール越しの見た目もスポーティ。走りだけでなく、足元の雰囲気まで変えてくれるのもよい。
おもしろレンタカーならば、SタイプとSDタイプが生み出すFD3Sのブレーキフィールを体感できるのだ。
ブレーキは、「一番いいもの」ではなく「自分に合うもの」を選ぶ
今回紹介したSタイプは、街乗りからワインディングまで幅広く対応するバランスの良いブレーキパッドだ。しかし、ディクセルには使い方に合わせて選べる豊富なラインアップが用意されている。
例えば、サーキット走行を楽しみたい人には、高温域でも安定した性能を発揮する『Zタイプ』がおすすめだ。
一方、街乗りが中心でホイールの汚れをできるだけ抑えたい人には、低ダストタイプの「Mタイプ」が用意されている。
重要なのは、「一番よく効くブレーキ」を選ぶことではない。どこを走るのか、どんな走りを楽しみたいのか。自分の使い方に合ったブレーキを選ぶことが大切なのだ。
ブレーキ選びで大切なのは、性能だけでなく、使い方にマッチした組み合わせ!
スポーツカーのブレーキというと、「純正よりよく効くもの」を選びたくなる。しかし、今回のRX-7(FD3S)での取材で分かったのは、それだけが正解ではないということだった。

取材したRX-7(FD3S)は、レンタカーという特性と使い方に合わせ、ディクセルのブレーキパッド「Sタイプ」とブレーキローター「SDタイプ」を装着。制動力の高さだけでなく、踏んだ分だけ自然に減速できる扱いやすさも両立していた。
ブレーキ選びでは、性能の高さを競うことではなく、自分のクルマや使い方に合った組み合わせを選ぶことが大切。今回、FD3Sに装着したブレーキパッド「Sタイプ」とブレーキローター「SDタイプ」は、その考え方を教えてくれた。
(編集協力:株式会社ディクセル)
おもしろレンタカー野田本店

「おもしろレンンタカー」は、スポーツカーやオープンカー、希少なMT車など、“運転する楽しさ”を味わえるクルマをそろえたレンタカーサービスだ。千葉県野田市の本店の他に、東京都、埼玉県、愛知県、大阪府、福岡県などにも店舗を展開しており、身近な場所から憧れのクルマを借りられるのも魅力のひとつ。GT-RやRX-7、シビックTYPE R、ロードスターなど、世代を超えて支持されるモデルを気軽に借りられる。単なる移動手段としてではなく、憧れの一台を自分で運転する体験を通じて、クルマ本来の楽しさや個性に触れられる機会を提供している。
- 執筆者プロフィール

- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...












