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アメリカの過激なあおり運転「ロードレイジ」がもはや戦争!動画も紹介
あおり運転の語源「ロードレイジ」とは
ロードレイジ(Road Rage)とは、英語で「あおり運転」という意味の言葉です。
しかしアメリカでロードレイジというと、単なるあおり運転としてよりは、「運転中に突然激昂する人」という意味合いを持ちます。つまり、ロードレイジはあおり運転よりも広い範囲で用いられ、運転中に怒るドライバー全般を指します。
この”キレ方”が、国内のあおり運転とは一線を画す過激さを持っていると、海外で社会問題になっています。
海外で発生したロードレイジの事例を紹介し、なぜこのような行動にでるのかを解説していきます。国内のあおり運転に関してはこちらの記事で詳しく触れています。
実際に起きたロードレイジの事例
アメリカで2020年に発生したロードレイジをまとめた動画です。この動画内に登場する方々からは、相手への報復のためなら自分の車がどうなってもかまわない、という強い意思が感じられます。
日本でもこういった動画が数多く投稿されていますが、これほど過激なものはそうそうありません。仮に国内でこのレベルの事件が起これば、間違いなく連日報道されることになるでしょう。
国内あおり運転の状況別動画まとめはこちらから!返り討ち動画も
ロードレイジが起こってしまう心理
ロードレイジが起こる理由は、日本であおり運転が起こる理由と同じです。理由は大きく以下の4つです。
- 自動車に乗っていることで気が大きくなっている
- 急いでいる/焦っていてイライラしている
- 追い越しや危険な運転をされて仕返ししたい
- そもそも人に嫌がらせをするのが好き
車という守られた空間にいることで強くなった気がしている状況では、「自分が優先」という気持ちになりやすいです。無意識に他者を見下している場合、些細なことで不満な感情が溢れ出てきてしまい、あおり運転に及んでしまうのだと考えられます。
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過激さの差は治安も影響している?
日本とアメリカの2国で、暴力事件件数と総人口を。2019年の数値から比較してみました。
日本では、国内総人口1億2616万人に対し、発生した暴行傷害事件の検挙数は約71,000件(検察庁調べ)。
米FBIが公表している統計によると、アメリカでは合衆国の総人口3億2823万人に対し、発生した暴力事件は1,245,000件ほどです。
あくまで暴力事件の検挙数比率だけで比較した場合ですが、アメリカは日本の60倍以上も暴力事件が起きているという計算に。少なく見積もっても30倍ほどです。
そうなれば、ここまでアメリカのロードレイジに過激なものが含まれているのも納得です。
あおり運転は立派な犯罪!
日本ではあおり運転被害の増加を受け、2020年6月に道路交通法を改正、新たに「妨害運転罪」を創設しています。
この罪が適用された場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課されます。悪質な場合は懲役5年または罰金100万円になることも。もちろん免許は取り消し処分となります。
この法律は自転車も対象で、2020年10月には自転車によるあおり運転の逮捕者も出ています。
譲り合いの精神であおり運転をなくそう!
日本でもあおり運転は立派な犯罪として、今や広く認知されています。ましてや今回紹介したロードレイジのように過激な暴行を加えてしまった場合、暴行罪として扱われることになります。
あおり運転やロードレイジを失くすには、ドライバー同士が互いに尊重しあう気持ちを持つことが大切。もし自分が運転中にイライラすることがあっても、「相手もなにか事情がある」と寛大な心持ちでいることを心がけましょう。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...