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「黄は加速!進路はプライバシー!」教習所で教わることとは真逆の“裏・交通ルール”がある?

教習所の卒業検定が「ドライバーが人生でもっとも安全な運転」をする時間?

©あんみつ姫/stock.adobe.com

車の運転免許を教習所で取る場合は何回かの試験や検定を受け、その中でもいちばん最後に待ち構えているものが卒業検定です。検定コース内で運転をし、持ち点100点のうち70点を下回るミスを犯さなければ晴れて卒業検定合格となります。

減点の対象となるミスは大小さまざまありますが、ミスの猶予は多くとも6回まで。信号無視や一時停止無視など一発で検定中止、不合格となる大きなミスはもちろん気をつけなければなりませんが、ルームミラーの確認や発進の合図を忘れるなど、ついうっかりなミスが積み重なって検定中止となることもあります。

エンジンをかける前から検定は始まっているため、場合によっては発進する前に検定中止となってしまうことも。そのため、多くの人は卒業検定を受ける際に「合格できるか不安」だと考え、緊張してしまうということが多いようです。

しかし、ほとんどの人はひとつのミスもなく検定を終えられるよう、慎重かつ丁寧、そして安全に十分配慮した運転を心がけるため、卒業検定は合格率が9割近い、大半の人が合格するテストとなっています。

ところが、本来は教習所を卒業したあとも、卒業検定に臨んだときと同じような心がけで運転を続けることがよいのですが、実際にはほとんどの人がそれを忘れてしまい、「黄信号は加速のサイン」「他の車に曲がる方向を悟られてはいけない」「道路の優先順位は納税額で決まる」などの勘違いを起こしてしまいます。

巻き込まれた後続車…大事故にもつながりかねない緊迫した状況

右左折時のウインカーのタイミングは?ほとんどのドライバーが「曲がった記念にウインカー出しとこ」

©️xiaosan/stock.adobe.com

公道上で見かける車の多くは、右左折や車線を変更しようとするとき、その動作とともにウインカーの操作が行っています。特に車線変更では車がレーンを移り始めると同時にウインカーを点滅させるドライバーがほとんどです。

実際には車線を移る前から周囲の安全確認などを行なっているはずですが、その合図があるのは車線を移し始めてからとなるため、後ろを走っているドライバーにとっては「急に割り込んできた」と感じます。これが原因で、あおり運転に発展するということも珍しくありません。

ほとんどのドライバーがこのような合図をしているのなら、それがルールであるように感じてしまうかもしれませんが、卒業検定ではもっと早いタイミングで合図を行うよう指導しており、道路交通法施行令第21条でもウインカーを出すタイミングは「30メートル手前」や「3秒前」といった具体的な指定がなされています。

それにもかかわらずほとんどのドライバーがウインカーを出すタイミングを守っていないそのため、ウインカーを出すタイミングは「教習所を卒業したら守られなくなってしまうルール」だと言えるでしょう。

ちなみにこの道路交通法施行令第21条ではウインカーのほかブレーキランプやバックランプの点灯についても定めていて、バックランプはギアをリバースに入れると自動で点くためしぜんと守ることができるものの、ブレーキランプではエンジンブレーキのみで徐行の速度まで落とす、または停止まで行おうとする場合でも点灯させる必要があると解釈できるため、注意が必要です。

執筆者プロフィール
MOBY編集部 高山 志郎
MOBY編集部 高山 志郎
平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...

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