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ヒッチメンバーとは?キャリア・トレーラーの取り付け方法や自作から車検まで
目次
ヒッチメンバーは車検に通る?構造変更が必要な場合も
ヒッチメンバーをボルトやナットで取り付けた場合は、構造変更の必要はなく、装着したまま車検を通すことができます。しかし、車とヒッチメンバーを溶接し、取り外しができない状態になっている場合は構造変更の申請が必要です。
車検における構造変更とは新たに車検を取りなおすことなので、ヒッチメンバーを溶接して取り付けるときは、車検の更新に合わせて行うことで出費を減らすことができます。
ヒッチメンバーの選び方
ヒッチメンバーを選ぶ際に見るべきポイントは、取り付けを予定している車に適合するかどうかという点と、予定している用途に耐えるけん引クラスであるかという点です。ヒッチメンバーは車種別に専用設計されていて、車の型式やグレードによっても構造が変わり、けん引クラスも異なります。
まず取り付けを検討している車に適合したヒッチメンバーを選ぶために、下記の車の情報が必要です。
- 車種
- 型式
- 初度登録年月
- グレード
トレーラーのけん引を予定している場合は、トレーラーの車両総重量を確認して強度が十分なヒッチメンバーを選択しましょう。
近年、流通しているモノコックボディ車は衝突安全ボディを採用しているため、ヒッチメンバーの強度よりも、車自体のフレーム強度の不足が問題になることもあります。
ヒッチメンバーのおすすめメーカー
ここでは、ヒッチメンバーの製造・販売をしている日本国内のメーカーを紹介します。
SOREX(ソレックス)
ソレックスは、さまざまな事業を手がけ知名度も高い両備ホールディングスの社内カンパニー。ロストワックス製法(精密鋳造)を採用したことで、鋼材の加工ではできない高品質でスタイリッシュなデザインを実現しています。
メーカー公式サイトでは、ヒッチメンバーの車種対応表や取り付け難易度などがわかりやすく記載されています。
サン自動車工業 サントレックス
サン自動車工業は20年以上にわたり、ヒッチメンバーの開発・生産を続けています。三菱、スバル、いすゞなどのカーメーカーに純正用品として採用されていることからもわかるとおり、信頼性の高いヒッチメンバーを製造しているメーカーです。
自社工場生産による高品質な製品と、分割設計で取り付けのしやすさはユーザーからの評価も高く、国内シェアNo.1の実績を誇っています。
TIGHT JAPAN(タイトジャパン)
タイトジャパンは、1992年に設立されたボートトレーラーやヒッチメンバーの製造を行っているメーカーです。ヒッチメンバーの開発コンセプトは「強度とデザインを兼ね備え、リアフォルムを最大限崩さない」ことで、こだわりを持ち高品質な製品の製造をしていることから、多くのユーザーに支持されています。
ヒッチメンバーの配線
ヒッチメンバーの配線は、トレーラー側へ電源を供給するために必要なものです。主流となっているのは7ピン配線のもので、その配列は日本国内において規格化されています。けん引車側にソケット、トレーラー側にプラグがあり、使用するソケットはトレーラーのプラグに合わせます。
ヒッチメンバーは自作できる?
ヒッチメンバーは指定部品になっているため、取り付ける際に強度計算や改造申請が必要なく、自作することが可能です。指定部品とは、軽微な変更となる自動車部品のことを指します。インターネット上では、ヒッチメンバーを1から自作して車へ取り付けている方も多数見受けられます。
車にあわせて好みの形のヒッチメンバーを取り付けることができるのは自作の特権でしょう。
みんなのヒッチメンバー自作例
溶接加工までするとなるとハードルが高そうですが、自作して取り付けることができる車のアクセサリーの1つなので、自分好みのカスタム車への一歩としてヒッチメンバーの自作も検討してみてください。
ヒッチメンバーを取り付けてアウトドアをもっと楽しもう!
キャンピングトレーラーをけん引できれば遊びの幅が広がり、きっとBBQやアウトドアがもっと楽しくなるはずです。
ヒッチメンバーには、他にもサイクルキャリアとあわせてマウンテンバイクを車外積載するために活用するという方法もあります。アウトドアの味方、ヒッチメンバーをぜひ活用してみてください。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 カー用品チーム