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原付免許を取得する方法は?免許取得までの流れや費用などを解説
原付免許取得までの一日の流れ

原付の運転免許証は、住民票に記載されている都道府県の運転免許センターにて取得します。
試験場内での流れは以下のとおりです。
- 試験場内の申請書に記入
- 所定の金額の印紙を購入して受付に並ぶ
- 適性検査(視力聴力などの検査)
視力が低い方はメガネなどを忘れると合格できないので注意しましょう。 - 学科試験(適性検査合格後)
30分間で46問+危険予測2問です。50点中45点以上で合格となります。 - 合格発表
不合格の場合はその後の手続きを説明され、終了です。
学科試験の内容については記事末で説明しています。
学科試験に合格した場合、原付技能講習、取得時講習の順で受講します。2~3時間の実技講習を受けたあと、ビデオ講習を受けることになります。
学科試験の受付時間
受付時間は都道府県ごとに異なるため、お住まいの地域にある運転免許試験場のウェブサイト等で確認することをおすすめします。
また、平日と休日で受付時間が変わったり、試験自体が実施されていない場合があります。
試験場に当日に持参するもの
原付免許を取得するため、最寄りの運転免許センターへ営業している曜日に合わせて出かけなければなりませんが、当日持参しなければならない書類や持ち物もあります。
各都道府県の警察署をリサーチすると、当日は以下の持ち物を運転免許センターへ持参することとなります。
- 本籍が記載された住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)
- 本人確認書類(健康保険証やマイナンバーカードなど)
- 申請用の写真
- 手数料(受験料や免許証交付にかかる手数料、合格後の講習受講料が対象)
- 筆記用具
- 眼鏡・コンタクトレンズ
- 在留カード、特別永住者証明書(外国籍の人)
学科試験の受験などでかかる手数料も当日の持参物となります。各都道府県の情報をチェックすると、合格後の免許証交付や運転講習の代金も含めて総額で「8,050円」を現金で手元に用意するとよいでしょう。
学科試験の受付は午前中の早い時間帯に設定されているケースが多いため、受験前日となったら、ひと通り持ち物が揃っているかチェックするのがおすすめです。
受験当日は服装にも注意!
原付技能講習を受けるためには、原付を運転できる格好であることが必須。以下の条件は満たしておきましょう。
- 長袖・長ズボン
- スニーカーなどの靴(サンダルやハイヒールは不可)
ヘルメットは試験場側が用意してくれるので不要です。
原付免許の取得費用と条件

取得するための条件
原付免許は以下の条件を満たしていれば取得できます。
- 年齢が16歳以上
- 90db(デシベル)の音を10m離れていても聞き取れる
- 色の判断(赤・青・黄の区別)ができる
- 身体機能障害がない
- 必要視力は両眼で0.5以上(メガネなど着用OK)
- 片眼が見えない場合、他眼の視野が左右150度以上で視力0.5以上
視力の項目に関しては、眼鏡やコンタクトといった視力補正器具の着用が認められています。そのため、裸眼での視力が悪くても取得することができます。
原付免許の取得費用
原付免許の取得にかかる費用は合計8,050円で、内訳は下記表のとおりです。
受験料 | 1,500円 |
---|---|
交付手数料 | 2,050円 |
原付技能講習受講料 | 4,500円 |
合計 | 8,050円 |
原付免許を最短一日で取れる場所は?
運転免許試験場や運転免許センターで直接試験を受ける場合、原付免許を最短一日で取得できる可能性があります。
原付免許・小型免許の試験の流れは、まず学科試験を受け、その点数が合格点に達していればその後原付講習に参加し、その上で免許証が交付されるというものです。
場所によって違いはあるかもしれませんが、早ければその日のうちの昼過ぎ、遅くても夕方ごろには免許が交付されます。
指定自動車教習所で原付講習を受講した後に、運転免許試験場や運転免許センターで学科試験を受験する方法があります。この方法で学科試験に合格した場合は合格後の原付講習が免除されますが、学科試験の前日に原付講習を受けなければらないので最短でも二日かかることから、一日取得は不可能です。
自動車教習所で原付免許の取得は可能?
自動車教習で原付免許を取得することはできません。上述の通り指定自動車教習所で原付講習を受講することはできても、学科試験を試験会場で受験しなければならないからです。
ちなみに、原付講習の受講料は指定自動車教習所と試験会場のどちらで受講しても4,500円になります。
原付免許取得に必要な過程を1日でまとめてパスできることを優先すると、免許センター等で直接試験を受けたほうが効率的とも言えるでしょう。
原付免許の学科試験は難しい?合格率は50%⁉

原付免許の試験は簡単だと思われがちですが、実際の合格率は50%程度。2人に1人の割合で落ちる人がいるということになります。これは試験問題が難しいわけではなく、原付による事故が増加したことで合格基準が厳しくなったことが原因のようです。
また、「原付の免許試験は簡単」という意識が強いことから、ろくに勉強をしないまま試験に臨む人が多いことも理由のひとつだと言われています。
原付免許の学科試験問題の内容
原付免許の試験は以下のルールで行われています。運転免許に限らず、他の資格試験や学校でのテストと似た形式となっているほか、交通ルールやマナーを勉強して習得していればより合格しやすくなるでしょう。
- 制限時間:30分
- 「〇×」方式の2択
- マークシートによる解答形式
- 文章問題46問+イラスト問題2問の合計48問
- 採点基準:文章問題1問正解=1点、イラスト問題1問正解=2点
- 合計で「45点以上」獲得すると学科試験合格
学科試験を受ける前に、市販の問題集やインターネットにて無料で配布されている、あるいは有料で販売されているスマートフォン用アプリを使って勉強するのが合格につながるポイントとなります。通学・通勤の空き時間などを生かして、学科試験を難なく突破できるようにしましょう。
試験の制限時間は30分!効率的な回答を
試験問題を解答するために与えられる時間は30分間です。この時間内に48問を解かなければならず、時間を有効に使うことが重要になります。
分からない問題でつまずいて時間をかけてしまうと、その後の分かる問題に使う時間が少なくなります。問題を最後まで読み、分からないと思ったら飛ばして次の問題に進む事が何よりのコツといえるでしょう。一通りの問題を解き終わった後で、飛ばした問題に戻ったほうが有効に時間を使えます。
難しく感じる問題は記述されている状況を思い浮かべ、安全であるかどうかを考えれば分かりやすいので、時間が迫っていることを焦らずに「落ち着いて考える」ことを心がけてください。
試験内容は一般常識の範囲!ノー勉では難しい
出題内容は、原付に乗る際のマナーに関することや道路標識についてといった一般常識的なものなのですが、無勉強で合格できる内容ではありません。しかし、対策をきちんとしておけば受かる確率の方が高いです。
学科試験の問題集を選ぶ時は、問題パターンが多いものがベスト。ひっかけ問題の考え方も載っていると理想です。
いきなり参考書に書込むのではなく、別の紙を用意して参考書は繰り返し使えるようにすると効果的です。答え合せと同時に解答欄の解説部分も読み、なぜその答えになるのかを理解しましょう。
自信がついたら問題集に直接書込みながら解答し、当日に向けてラストスパートをかけてください。
免許を更新するタイミング

運転免許には有効期間があります。免許証の表面に、目立つように「平成○年△月×日まで有効」と記載されています。
その期日までに更新をしないと、免許証が失効するので注意が必要です。
運転免許の更新期間は、免許取得日または最終更新日から3年目の誕生日前後2ヶ月間。ゴールド免許になると有効期限が3年から5年に延長されます。
更新期間の一週間前に「更新通知書」が届く
免許の更新期間が始まる1週間ほど前に、地域の公安委員会から「更新通知書」というハガキが送られてきます。
更新通知書は免許証に記載されている住所に送付されるので、引越しと重なった場合などは手元に届かない場合もあります。なお、更新通知書がなくても更新手続きは可能です。
更新にかかる費用
更新にかかる費用は地域によって異なりますが、東京都では以下のような金額になります。
講習区分 | 費用 |
---|---|
優良運転者講習 | 3,100円 |
一般運転者講習 | 3,450円 |
違反運転者講習 | 4,000円 |
初回運転者講習 | 4,000円 |
初めて免許を更新する際は必ず「初回運転者講習」を受講することになり、受講には4,000円かかります。詳しくは免許更新時に郵送される「更新通知書」に記載されています。
基本的に更新のみの場合は「免許証」「更新通知書(はがき)」の2つがあれば手続きできます。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...