MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > お役立ち情報 > 車検・メンテナンス > ホイールアライメントとは|タイヤのトーイン・トーアウト・キャスター・キャンバーって何?
車検・メンテナンス

更新

ホイールアライメントとは|タイヤのトーイン・トーアウト・キャスター・キャンバーって何?

ホイールアライメントとは?

©twinsterphoto/stock.adobe.com

タイヤやサスペンションの設置・取り付け具合を数値化したもの

タイヤが地面に対してどのように接しているのかサスペンションは地面に対してどのような取り付け位置にあるのか、といったことを数値化て表すこと・表したものがアライメントです。この言葉を知っているだけで通と言っても過言ではないほど、自動車において重要な要素になります。

サスペンション形式よりも大切

アライメントはサスペンション形式よりもプライオリティの高い要素です。アライメント調整が正しくなされていない自動車は、軽自動車・高級車に関わらず、運転手や同乗者を不安にさせるような変な動きをします。

具体的には、ステアリング切り角0度なのに真っ直ぐ走らない、真っ直ぐ走らせようとするとステアリング操作がごちゃごちゃするなどで、その自動車が持つ本来の性能が発揮されません。

四輪独立懸架式の自動車ならアライメントは尚更シビア

採用サスペンションが四輪独立懸架式の場合、アライメントは尚更シビアになります。何故なら四輪全てのアライメントを調整する必要があるからです。

フロントが独立懸架式でリアが車軸懸架式・車軸式の自動車(多くの軽自動車やコンパクトカーなど)であればフロントのアライメントを調整するだけですが、ミドルクラス以上の車種の多くが四輪独立懸架式が採用されているため、アライメント調整の手間はかかると言えるでしょう。

四輪独立懸架式や独立懸架式サスペンションについて理解を深めたい方は以下の記事もご覧ください。

ホイールアライメントを構成する重要な5要素

トー角

自動車を真上からみた時のタイヤの角度をトー角といいます。これはよくある説明ですが、理屈を突き詰めると、左右タイヤの前端間の距離と後端間の距離の差を示したものです。

前端間の距離が後端間よりも長ければタイヤは上に開いたような状態になり(トーアウト)、反対に後端間のほうが長ければハの字の状態になります(トーイン)。

キャンバー角

自動車を正面から見た際の地面に対するタイヤの角度をキャンバー角といいます。正面から見て、ホイール中心部に引かれた直線と鉛直線が交わった時の角度(なす角)です。つまりキャンバー角が0度であれば、タイヤは地面に対して垂直に接していることになります。

タイヤ上部が内側に傾くようなキャンバー角はネガティブキャンバー、外側を向いている場合にはポジティブキャンバーと呼ばれます。多くの自動車のキャンバー角は、ネガティブキャンバーになっている傾向です。

キングピン傾角・キングピン軸

車両を正面から見た時のキングピン軸の傾きをキングピン傾角と言います。キングピン軸とはタイヤを左右に動かす際の軸にあたるものです。

多くの自動車はフロントに操舵(ステアリング)機構がありますから、フロントサスペンション周りにキングピン軸が存在することとなります。

キャスター角・トレイル

キングピン軸を側面から見た時の傾き具合(鉛直線とのなす角)はキャスター角と呼ばれています。そしてタイヤの地面との接地点と、キングピン軸を延長した時の地面との交点の間の距離がトレールです。

キャスター角が大きく(小さく)なると、トレールの値も大きく(小さく)なる構造で、密接に関係する要素であるとわかります。

キングピンオフセット(スクラブ半径)

キングピン軸を延長した時の地面との交点と、タイヤ中心線と地面との交点、これら2つの点の間の距離はキングピンオフセット(スクラブ半径)と呼ばれています。キングピンオフセットの大きさが影響する要素の1つが操舵時のステアリングの軽さです。

このオフセット値が大きくなると、理論上ステアリングが重くなり、小さくなればその分軽くなります。

とはいえ最近の自動車の多くはパワーステアリングが採用されているので、オフセット値の調整による恩恵はパワステレスの自動車と比べて少ないと言えるでしょう。

ホイールアライメントがズレるのはいつ?

©Paolese/stock.adobe.com

その1:足回りの部品を交換した時

足回りの部品を交換した時、高い確率でアライメントがズレます。しかし、市販車状態の足回りで乗っている場合、足回りの部品を交換する(取り外す)のは、サスペンションのオーバーホールやアーム類に使われているゴム部品(ブッシュ)が経年劣化した時、そして以下に紹介する事故をした時くらいですので、それほど心配する必要はないでしょう。

ただし、ローダウンサスペンションでカスタムする時や、車高調整式サスペンションを装着した際にはアライメント調整が必須となります。ですので、社外サスペンションを装着したいと考えている方は、アライメント調整する手間あるいは費用が掛かることを知っておきましょう。

その2:事故をした時や強い衝撃が伝わった時

事故を起こした時や足回りに強い衝撃が伝わった時にアライメントがズレることもあります。他車に衝突された、ガードレールにぶつける、縁石に脱輪する、キャッツアイを踏んだときなどです。

必ずしもアライメントがズレるわけではないので、最終的にはドライバーがその自動車を運転してステアリング操作に違和感がないかどうか確かめることが大切です。

その3:経年劣化した時

上記のような要因に当てはまっていなくてもアライメントのズレが発生することはあります。いわゆる経年劣化というものです。足回りの部品も消耗品ですから、こればかりは致し方ありません。

運転していてステアリングを一定の角度にしていても車が真っ直ぐ走らないと感じたら、アライメント調整の検討をおすすめします。なお、ちゃんとした整備工場であれば、車検の際にアライメントを調整してくれるので、あまり心配しなくてよいでしょう。

ホイールアライメント調整は自分でできる?どこに頼めばいい?

©ThamKC/stock.adobe.com

整備工場やアライメントテスターの置いてあるタイヤショップに依頼する

アライメント調整を依頼してやってもらう場合、自動車整備工場やアライメントテスターが接地されているタイヤショップなどがその候補となります。ただし、自動車整備工場に必ずしもアライメントテスターがあるわけではありません。設備のある業者に外注してアライメントを調整するケースも多々あります。

「タイヤ館」のようなタイヤショップや、アライメント調整を専門に業務を行っているショップなどはアライメントテスターを所有しています。

料金体系は「測定基本料金」と「アライメント調整料」の2つで構成されていて、調整した箇所の数だけ料金が増す仕組みです。調べた限りでは測定基本料金が大体14,000円前後で、アライメント調整料は1箇所あたり2,000円前後のようです。

自分で工夫してアライメント調整する人もいる

趣味で車弄りをしている人たちの中には、自身でアライメント調整する人もいます。持ち運んで使えるアライメントゲージを使用する人や、先端に錘を付けた糸や独自に作った水準器を使うなどして工夫している人など様々です。各々のこだわりや工夫が垣間見える車弄りの醍醐味とも言えるでしょう。

特に、フロントが独立懸架でリアが車軸式のコンパクトカーのアライメントはアライメント調整の難易度が低いので、自分で調整してみたい人が自己責任で弄るにはおすすめです。

なぜならこのタイプの自動車のアライメントは基本的に(市販車の状態で)フロントサスペンションのトー角しか調整できない仕様となっているからです。

執筆者プロフィール
中華鍋振る人
中華鍋振る人
自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。
すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事