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テンパータイヤの空気圧や寿命は?購入はどこで?駆動輪に付けてよい?

テンパータイヤは特殊なサイズのスペアタイヤ

応急タイヤを取り付けた車
©varts/stock.adobe.com

「テンパータイヤ」は別名テンポラリータイヤとも呼ばれ、テンポラリー(temporary)が「一時の、間に合わせの」という意味であるように、タイヤがパンクした時に応急的に使用するスペアタイヤの一種です。

テンパータイヤはその車種に標準装備されているタイヤよりも小さく細いサイズに作られていて、省スペースや軽量化のメリットから普通乗用車によく採用されています。

パンク時に交換するためのタイヤ全般を「スペアタイヤ」と呼んだりしますが、厳密には「テンパータイヤ」と「スペアタイヤ」は別物となります。

スペアタイヤは、その車に標準装備されているタイヤと同じサイズのタイヤであるものをいい、スペアタイヤに交換した後でもそのまま通常走行を続けることができます。

なお、スペアタイヤの搭載義務がなくなった現在では、テンパータイヤよりも小型で軽量な充填剤とコンプレッサーがセットになった「パンク修理キット」が装備された車種も増えてきています。

テンパータイヤは通常タイヤより空気圧が高い!

空気圧点検
©sum41/stock.adobe.com

車のタイヤはゴムと空気圧によって車の重量を支えていますが、テンパータイヤは外径が小さく細くなっており、ゴム自体の厚みも薄く作られているので、そのままでは車を支える力が弱くなってしまいます。

そのためテンパータイヤにはノーマルタイヤより固いゴムが使われ、さらに空気圧も高くして使用されます。

車種やタイヤサイズにもよりますが、ノーマルタイヤの適正空気圧が200~250kPa(キロパスカル)であるのに対し、一般的なテンパータイヤの適正空気圧は420kPaと2倍くらい高い空気圧が指定されています。

せっかくテンパータイヤを積んでいても、空気圧が減っていては使うことができません。
タイヤの空気圧チェックをする際は、同時にテンパータイヤの空気圧も確認しておくと、いざという時も安心です。

タイヤの空気圧に関する確認はしておいた方がいいはずです!

テンパータイヤの走行距離の限界は?駆動輪に付けてよい?

あくまで「応急用」であるテンパータイヤは、新しいタイヤに交換できる場所まで車を移動させるために使うもので、長い距離を走ることは想定されていません。

そのため最高速度は80km/h以下、走行可能な距離も100km以内が限度とされています。

パンクでテンパータイヤを装着した場合は長期間を履いたままにせず、できる限り早く新しいタイヤと交換しましょう。

車がパンクした時の最適な手段とは?

テンパータイヤは駆動輪に付けないのが一般的

テンパータイヤは

・細く作られているため地面と接する面積が狭い
・タイヤの外径が小さく左右でタイヤの回転数が変わってしまう

といったことからノーマルタイヤより操縦安定性が低下し、場合によってはデファレンシャルギアを傷めてしまうこともあるため、駆動輪には使用しないのが一般的です。

例としてFF車で前輪がパンクした場合は、まず正常な後輪のタイヤを外して前輪に装着し、テンパータイヤは後輪に取り付けるようにします。

テンパータイヤを装着した時は、ブレーキを踏んだ時やコーナーを曲がる時もノーマルタイヤとは異なる挙動を示すことに十分気をつけましょう。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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