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【実録】軽バンで19カ月暮らしたら生活費は節約できた?自宅生活と比べてみた

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


長期車中泊って、実際いくらかかるのか気になりませんか。

私は少し前まで、軽バンで19カ月間暮らしていました。

家賃はゼロ。

水道光熱費もほぼゼロ。

では、その分の生活費は大きく減ったのか?

実は自宅で暮らしていた頃よりお金がかかった部分や、逆にほとんどかからなくなった支出もあります。

中には、想像していなかった“意外な出費”もありました。

この記事では、自宅暮らしと、車中泊生活中のリアルな金額を比較しながら、長期車中泊生活の「本当のコスト」を正直にお伝えします。

車中泊生活19カ月の暮らし方

筆者が車中泊生活を始めたきっかけは、能登半島地震の復興がからんでいます。

活動エリアは、富山県高岡市から石川県七尾市。

車中泊スポットとして主に利用していたのは、富山県氷見市です。

1日の移動距離は約80km。

通勤だけでなく、食料品の買い出しや銭湯通いも含めた距離になります。

職業は製造業の会社員。

能登半島地震の影響で、七尾市の多くの企業が通常通りに稼働できない状況となり、筆者の勤務先も約1カ月間は思うように仕事ができませんでした。

その後は、朝早くから夜遅くまで復旧作業や製造準備に追われる日々。

実家から通うと睡眠時間が削られてしまうので、職場近くで車中泊生活を始めました。

愛車は、ダイハツ ムーヴ。

いわゆるワゴンRタイプの軽自動車で、正直に言えば車中泊生活向きとはいえない車です。

家賃ゼロ、駐車場代もほとんどかからない

実家暮らしだったので、車中泊生活中も家賃はかかりませんでした。

もし私がアパート暮らしで、仕事の都合で長期間車中泊生活していたら、アパート代はそのまま発生していたでしょう。

では駐車場代はどうだったのか。

私が利用していたのは、道の駅や車中泊が可能な公園など。

基本的に無料の場所を選んでいたため、駐車場代もほとんどかかっていません。

特に氷見市は、海岸沿いにレジャー向けの無料駐車場が点在しており、高岡市や七尾市と比べても車中泊がしやすい環境だと感じています。

なお、筆者は利用していませんが、有料の車中泊スポットやキャンピング場のような施設もあるようです。

※道の駅での車中泊は、休憩・仮眠目的での短時間利用が前提です。
長時間の滞在やキャンプ行為は禁止されている場合があります。
また、ゴミの持ち帰りや夜間は静かに過ごすなどマナーを守って、気持ちよく利用しましょう。

 食費は安くなる?

食費については、正直なところ「工夫次第」だと思います。

筆者が主に利用していたのは、次の3つ。

・外食(すき家・かつ庵・吉野家・8番らーめんなど)
・スーパー・コンビニの惣菜、弁当
・食材を購入

基本は外食となりますが、会社から帰る時間帯がちょうどスーパーの割引タイムと重なり、惣菜や弁当を安く買える日もありました。

また、調理についても、スーパーの電子レンジを利用すれば手間がかかりません。

そのため、調理道具をたくさん持つ必要もありませんでした。

食費は月およそ3万円ほど。

昨年は氷見の寒ブリが手頃な価格で手に入り、値段以上の満足感があったのを覚えています。

最近思うのですが、「きちんと自炊する」よりも、割引弁当やすき家・かつ庵などを利用する方が結果的に安いことも多い、ということ。

実家暮らしだと冷蔵庫がある分、つい余計な食材を買いすぎてしまいます。

その点、車中泊生活は“無駄に買いだめできない”環境。

結果的に、余計な出費を思いとどまらせる効果がありました。

風呂代は、光熱費と満足度を考えると銭湯はコスパ良し

車中泊生活でいちばんの発見だったのが、「銭湯のコスパは想像以上」ということ。

月額にすると約1万円〜1万5千円ほど(1回500円計算)。

回数券やサービス券を活用すれば、さらに抑えられます。

自宅のお風呂と比べると、その差は歴然でした。

・自宅の風呂:寒い、掃除が面倒、水道光熱費がかかる
・銭湯:広い、温かい、掃除不要。しかも天然温泉の所もある

さらに、休日前は銭湯に行かず、休日の朝に「快活CLUB」を利用することも。

30分〜1時間のモーニング利用でシャワーを浴び、漫画を読み、ソフトクリームを頬張る。

私にとってはこれが最高のリフレッシュ時間でした。

電気代は、ポータブル電源とシガーソケット充電で電気代ゼロ

車中泊生活を始めてまもない頃、車内でノートPCやスマホの充電をしていて、バッテリー上がりを2回も起こしてしまいました。

「これではまずい」と思い、PC・スマホ充電用にポータブル電源を購入。

走行中にシガーソケットから充電するスタイルに切り替えました。

その結果、電気代の心配はほぼゼロに。

それまでは、充電のために快活CLUBなどを利用していましたが、今ではそうした出費も不要です。

購入したポータブル電源は300Whクラスで、価格は3万円以下。

初期投資はかかりましたが、長期で見れば十分元が取れる買い物だったと感じています。

水道料金ももちろんゼロ

車中泊生活では、水道代はかかりません。

車内にトイレも無いので、下水道料金も発生しません。

調理用の水は、会社の水道水を2リットルのペットボトル入れて持ち帰り、使っていました。

食後の食器は、基本的にアルコールペーパーで拭き取り。

意外とこれでも十分きれいになります。

また、公園の水道では、あくまでも軽くすすぐ程度

アルコールペーパーでほとんど汚れを落としているので、短時間の使用で済ませていました。

洗面については、通勤途中の能越道のPAを利用。

お湯が出るので、こちらも長時間使うのではなく、身支度をサッと整える程度に活用していました。

車中泊生活の洗濯はコインランドリーが基本

つぎに洗濯ですが、車内スペースは限りがあるため、週に1回洗濯すれば回る程度の下着や衣類だけを揃えています。

これが実質的な上限です。

洗濯はコインランドリーを利用。

洗濯が300〜400円、乾燥が約200円で、月にするとおよそ2,500〜3,000円ほどかかります。

北陸は1日中しっかり晴れる日が少ないので、乾燥機だけコインランドリーを使う人も少なくありません。

そう考えると、この出費はある程度やむを得ない部分もあります。

一人暮らしの場合、洗濯機を購入・設置するコストや置き場所を考えると、コインランドリーを使った方が良いかも?と、車中泊生活を体験して、気がついたことでした。

ガソリン代は意外と減らない

車中泊生活を始める前、実家から会社へ通っていた頃は、1日およそ120km走っていました。

拠点にしている氷見市から、会社がある七尾市までは約80km。

では、なぜもっと会社の近くで車中泊生活をしなかったのか。

理由は、仕事を続けながら車中泊生活をするうえでの利便性が、七尾市よりも氷見市のほうが良いと感じたからです。

そのため、快適だと感じた氷見市の車中泊スポットから会社まで通う形に。

決して近くはありませんが、実家通勤よりは距離が短くなったので「その分、ガソリン代下がるはず」と思っていました。

しかし実際は、休日に同じ場所にとどまることが少なく、あちこち移動することが増加。

結果として、ガソリン代はトントン、もしくはやや増えた月もありました。

衣類は最小限。ただし冬は出費が増える

車内のスペースには限りがあるので、衣類はできるだけ少なくしています。

基本は「傷んだら手放し、必要になったら補充する」というスタイル。

追加購入が多いのは、消耗しやすい靴下など。

しかし、冬は別です。

その年の寒さによって防寒着を買い足すこともありますし、冬物を2シーズン持たせるのは意外と大変

結果的に、冬場は衣類の出費がやや増える傾向にありました。

実家暮らしと車中泊の生活費を比較

実家暮らしの費用は、家族と共有している支出を按分し、私一人分として試算しています。

それぞれを比較すると、以下のようになります。

実家住まい車中泊
家賃
食費約40,000円約30,000円
水道代約10,000円(上下水道)
ガス代6,000円〜約1,000円(カセットコンロ)
電気代約10,000円〜
ガソリン代約25,000円約25,000円
衣類3,000円1,000円(冬は1万円くらい)
洗濯代約3,000円
風呂代約10,000円
合計94,000円〜70,000円〜

こうして見ると、およそ月2〜3万円ほど車中泊の方が安い計算になります。

また、冬場は実家ではストーブを使うので、灯油代がプラスされます。

灯油代は約15,000円ほどでしたが、主に家族が使用している分のため、個人の比較からは除外しています。

意外だったことベスト3

外食が多いのに、食費はあまり増えなかった

車中泊生活では外食の回数が増えました。

それでも出費が膨らまなかったのは、すき家・吉野家・かつ庵など、600円前後で食べられるお店を利用していたり、スーパーの割引タイムも積極的に活用していたからだと思います。

満足感のわりに、食費は抑えられていました。

また、必要最小限しか食材が買えない環境が、無駄使い防止になっていたのかもしれません。

銭湯の満足度は高かった

銭湯を日常的に利用するようになって、そのコストパフォーマンスの良さを実感しました。

広い浴槽でゆったりしたり、温度管理や掃除をしなくていいのも大きなメリット。

いつ行っても清潔で快適な空間がある。

この安心感とリラックス効果は、満足度が高いものでした。

ガソリン代は想像よりも高かった

車中泊なら移動距離が減って、ガソリン代も下がるだろう――そう考えていました。

しかし実際は、休日に長時間とどまれる場所が少なく、結果的にあちこち移動する生活に。

自由に動ける生活は魅力ですが、その分「動いてしまう」という側面もあると実感しました。

まとめ

車中泊生活のリアルな出費についてお伝えしてきました。

ただし、一つ触れておきたいのが「家電などの設備」です。

一般的な暮らしでは、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・電子レンジなど、多くの家電を所有しています。

一方、車中泊生活では、それらのほとんどを持てません。

そのため、購入費も修理費も発生しません。

車中泊生活を長期間続けてみて実感したのは「持たないことで、気持ちが楽になる」ということ。

実家暮らしに戻った今でも、余計なものを買わなくなりました。

車中泊は始めるときの道具集めにある程度お金がかかります。

ですが、一度環境が整ってしまえば、その後の出費は比較的安定します。

これからバンライフを始めようと思われた人に、この記事がお役に立てれば嬉しいです。

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執筆者プロフィール
車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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