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【実験】1枚700円~!車中泊の簡易収納に便利なメッシュパネル!いっぱい吊るしても壊れない?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
キャンピングカーに積む荷物の整理や収納にメッシュパネルを使い始めて1年。
私が乗っている日産キャラバンがベース車のバンコン(バンコンバージョン)「GT NV350 CARAVAN」の限られた車内スペースを少しで広く使うのに、とても役立っています。
ただ、すごく重たいものをどれだけ掛けても大丈夫というわけではありません。
では一体どのくらいの荷物を掛けたり吊るしたりしても壊れたりしないのか。
メッシュパネルの耐荷重を確かめる簡単な実験と、1年間の使用でわかった実際の耐久性について紹介したいと思います。
目次
私が使っているメッシュパネルの仕様
材質:スチール
形状:網目の板で目のサイズは、私の使っているもので3cm ×3cmですがメーカーによって色々なサイズがあります。
大きさ:大きさもいろいろですが、私の使っているものは45cm × 45cm、60cm × 90cmの大きさ。もともと家の中で使用するものなので、間取りに合う寸法が採用されています。
使い方:網目の板を柱などにフックで取付け、メッシュ部分にフックを付けて小物や袋などを引っかけるのが一般的です。そのほかトレーを引っかけたり、プラスチックボックスをくくり付けたり、いろいろ試せます。
購入価格:45cm × 45cm 約700円 90cm × 45cm 約1,500円
コーナン商事 LIFELEX
実験!メッシュパネル自体は10kgの砂アレイを吊るして350km走行しても変形なし!
砂アレイを使ってメッシュパネルに荷重をかけた状態で350km、キャンピングカーで実走して、メッシュパネルの変形具合を検証してみました。
安全に行うため、一番取り付け強度が高いと思われるクローゼット側面に設置したパネルを実験の対象として選定しました。
実験の詳細は以下の通りです。
■実験したメッシュパネルの仕様
材質:スチール
大きさ:45cm × 45cm 網目の大きさ3cm × 3cm
取り付け状態:ステンレススチール製フック×2個に掛け、底部をステンレススチール製金具で受けた形で設置。
■荷重をかけるための砂アレイ
形状:俵状の成型物
内容物:砂
重量:5kg × 2個
■砂アレイのメッシュパネルへの取り付け方
プラスチック製のネットを結束バンドでメッシュパネルに固定。
実験の内容
プラスチック製の網目状ネットとメッシュパネルで砂アレイをはさむように密着させ、約350kmの実走行によるメッシュパネル本体や取り付け金具など各部材への影響について観察。
実験結果
メッシュパネル本体およびその取り付け部分については、変形や外れなどはなく何ら問題は発生しなかった。
ただし、プラスチック製の網目状ネットとメッシュパネルの接合部の結束バンドが重さと振動の影響で変形しました。
この実験でわかったこと
今回の実験では計10kgの砂アレイを吊るして350km走っても、メシュパネル本体とその取り付け部材には影響はありませんでした。
ただ、接合部の結束バンドが変形したのは予想外。
今まで、結束バンドを使用した道具をいくつも自作しましたが、荷重に対する耐久性についてはほとんど問題ないと考えていたからです。
今回は計10kgの重量物の塊を吊るしての実験。
実際は荷物を分散して引っかけることが多いですが、メッシュパネルを2枚合わせて結束バンドで留める場合は、引張強度(N)の大きい結束バンドを使うことを心がけたいと思いました。
実際に掛けたり吊るしたりしている荷物の重さを測ってみました
メッシュパネルの収納で気になるのは、実際にメッシュパネルがどのくらいの重量の荷物まで安全に支えられるのかだと考えます。
1年間使用に耐えたメッシュパネル。
そこに掛けたり吊るしたりした荷物の実際の重量データは、現時点では安全なものと思えるので、一つの目安になると考えられます。
普段メッシュパネルに掛けている荷物・・・計9.3kg
■出入口のメッシュパネルの荷物・・・約3.3kg
出入口の木枠の台に45cm × 90cmのメッシュパネルを置いています。
高さ90cmなので、重心が低くなるように下部に重い荷物を置くようにしています。
■ギャレーとシンクのメッシュパネルの荷物・・・約3kg
ギャレーとシンクの2枚は、同じ45cm × 45cmのメッシュパネルを設置。
特にシンク上部のメッシュパネルには人および犬用の非常用品を置いて緊急時に素早く対応できるようにしています。
■クローゼット側面のメッシュパネルの荷物・・・約3kg
ここも45cm × 45cmのメッシュパネル。旅行カバンや日用品を入れたトートバックなどを一時的に置くことが多いです。
雨天時の荷物・・・計10.4kg
■出入口のメッシュパネル(90cm × 45cm)の荷物・・・約4.4kg
雨具は濡れ物。車内に雨水を入れないためにも出入口に集約させたいものです。
ただし複数の雨具を一カ所に置くことになるので、防水トレーなどを置いて雨水が車内に入り込まないようにする工夫が必要になります。
他の2カ所のメッシュパネルに掛けている荷物は普段のときと同じものです。
車中泊キャンプに出かけるときの荷物・・・計10.4㎏
■出入口のメッシュパネル・・・約4.4kg
車中泊キャンプの場合、キャンプ場サイトに駐車して車内にある用品を出入口のメッシュパネルに仮置きして、キャンプサイトに持ち出しやすいようにしています。
他の2カ所のメッシュパネルに掛けている荷物は普段のときと同じものです。
3カ所4面の合計の重さは、普段使い、雨天、車中泊、どの場合も約10kg前後でした。
この状態で1年間問題なく使用してきたので、今後も当面は取り付け金具や荷物を掛けたり吊るしたりする部材に異常は出ないと思われます。
メッシュパネルの耐久性をアップ!
コスパ最高で効果絶大のプラスチックネット
こんなプラスチックネットが役立つのか、最初は心配もありましたが、とりあえず車内の網棚の代替品にしようと思いホームセンターへ行きました。
手に取ってみると思ったより柔らかい材質だったので、網棚の代替品としてはあきらめたが、荷物を押さえるベルトにできそうだと思ったので、1m × 1mを1,200円で購入して家に持ち帰り、加工することにしました。
プラスチックネットを使う目的は、メッシュパネルに掛けた荷物の揺れを止めること。
この1年メッシュパネルを使ってみて気になった不具合が2点ありました。
〇掛けたり吊るしたりした荷物が揺れて落ちる。
〇揺れて音がする。
そこで揺れ止め対策が必要だと思っていましたが、一つ一つの荷物をゴムバンドなどで押さえてメッシュパネルに固定するのが面倒なので、まとめてメッシュパネルに固定する方法としてプラスチックネットを活用した以下の3種類の加工品を考えました。
1.プラスチックネットBOX・・・用途は特に限定しないで使用。車外のリアハッチに取り付けることも可能。
2.収納ネット・・・靴、犬用カバンの収納として使用。
3.荷物押さえネット・・・1と2を作った余りの材料で作成。
重いものを掛けたり吊るしたりすることが無ければ、安定した収納場所となる。
まだ使い始めて1カ月ですが、旅行中にメッシュパネルから荷物が落下することも、ぎしぎしと音を立てることもありませんでした。
また、小物類をまとめて収納できるプラスチックネットBOXの使い勝手は想像以上にいいものでした。
まとめ
私の場合、大体メッシュパネル1枚につき約3kgの荷物なら、まったく問題なく掛けたり吊るしたりできています。
砂アレイの実験では10kgでも大丈夫だったので、5~6kgの荷物でも平気ではないでしょうか。
ただ、一カ所に荷重が集中しないように分散して荷物を掛けるのがコツ。
人によってメッシュパネルに掛けたい荷物は違うので、うまい分散の仕方については一概には言えません。
もしメッシュパネル収納を試すなら、最初は軽めの荷物から掛けるようにしてください。
※今回の実験や体験談は個人的なものであくまで目安です。製品の強度を保証するものではないことをご了承ください。
ライター:kenjii
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