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冬の車中泊!獣医師に聞いた愛犬が安全に過ごせる車内環境とは?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
キャンピングカーを使った旅で道の駅やキャンプ場へ行くとワンちゃんをよく見かけます。
服を着て歩くワンちゃん、きょろきょろと周りを見て歩くちゃんチャン、そんな光景はとても微笑ましいものですね。
我が家も柴犬の「太郎」と「こみつ」の2匹のワンちゃんがいます。
冬の間も北陸や信州に一緒にお出かけします。
寒い冬の時期は、気を付けないと体調を崩し易いので、ワンちゃんの体調管理に気を遣う方も多いのではないでしょうか。
今回は、冬の犬連れ車中泊を快適に過ごすための、車内の温度差の解消や寝床の工夫をご紹介したいと思います。
冬の車内、ワンちゃんにとって快適な環境とは?
冬に室温や車内の温度を何度にすればいいのか迷うことありませんか?
疑問だったので、かかりつけの先生(獣医師)に聞いてみました。
すると先生は「決められた温度はありません」。
さらに、「目安は人が快適に過ごせる温度。あとは、ワンちゃんにあわせて考えてあげてください」とのことでした。
車内快適温度は、燃費を考えた温度にするか人に合わせるかによって変わりますが、一般的には20度前後が最適といわれています。
外気温との差が大きすぎるのも好ましくないうえに、結露防止も考慮した温度です。
ワンちゃんが快適に過ごせる温度とは、人が快適に過ごせる温度であることに加えて
・今住んでいる環境
・犬種による特性
・個々の特性
などを考えあわせる必要があるそうです。
確かに、車内で私が寒いと思っていてもワンちゃんが「ハアハア」とパンティングをしていることがあります。
こんなときは暖房を上げるのを待って様子を見るようにします。
そんな、ワンちゃんからの「サイン」を見逃さないことが大切なんだと思います。
※我が家のワンちゃんが加入している動物保険会社のHPにも同様のことが掲載されていますので参考にしてください。(アニコム損保)
anicom you
冬の快適な車中泊のため、車内の温度差を解消
冬になると気になるのが朝晩の温度差。
ワンちゃん達の健康管理でも注意することの一つです。
かかりつけの先生からも温度差で体調を崩すワンちゃんが多いと聞いています。
では、冬場の車内で温度差とは、どういった状況でしょうか??
エアコンで車内を暖めた時に、場所によって温度差が生じて、同乗者から「暑い」「寒い」と真逆の意見が出てきます。
エアコンの温度調整だけでは温度差が解消されず、車中泊もこの温度差の解消が冬の車中泊を楽しく過ごすための重要なポイントだと思います。
FFヒーターは、吹き出し口の調節がカギ
キャンピングカー車内の暖房のメインはFFヒーターを使っている方もおられると思いますが、運転モードは何がベストだと思われますか?
我が家のキャンピングカーのFFヒーターはエバスペッヒャー社製で運転モードは3種類。
THERMOモード
温度設定で、一定の温度をキープしてくれるモードです。
TIMERモード
一定の時間設定でON/OFFするモードです。
FANモード
燃焼とFANの作動が連続して続くモードです。
キャンピングカー購入当初は、常にTHERMOモードで暖房運転をしていましたが、使っていくうちに温まりにくい場所があると分かってきました。
しかし、温度を上げるだけでは暑くなり過ぎる場所があるので、いろいろ試行錯誤していくうち、ちょっとした手順でまあまあ温度差がなくなることが分かりました。
1 、温風の吹き出し口4カ所の内、寒い場所にある吹き出し口だけを全開放して連続運転のFANモードで運転。
2 、寒い場所が暖まったら、4カ所を全開放にしてFANモードでこまめに温度変化を見ながら4カ所の吹き出し口の開放具合を調整する。
3 、車内全体が均一に暖まったら、THERMOモードにお任せする。
本当は、車内が均一な適温になって、そこから温度が下がると①②を繰り返すのが、いいような気がしますが、そうすると寝る間がなくなるのでFFヒーターだけではこの方法がベストです。
スポット暖房を使う
温度差のある寒い場所を積極的に暖めるため、スポット暖房を使ことがあります。
FFヒーターとの併用がメインなので、暖房能力の高い暖房具は必要なく、やんわりと暖かくなるもので十分です。
「車内でスポット暖房?」と思われるかも知れませんが、開閉の多い扉付近やエンジン停止後冷えた車内の即暖には効果があり、我が家のキャンピングカーでも実践しています。
〇パネルヒーター
消費電力も少なく長時間の使用が可能で、柔らかな暖かさを提供してくれるので、ワンちゃんにもとてもやさしくてお勧めできます。
〇カセットストーブ
直ぐに暖かくしたいのであれば、即効性はあります。ただ、省エネモードでも連続運転は2時間くらいになります。(カセットボンベ 2H/1本)
〇電気マット
最も省エネで、敷いたところが集中的に暖かくなるので、ワンちゃんが特に寒くて震えている場合などに最適です。
ポイント
カセットストーブは軽くて電源コードも不要で何処にでも持ち運びが簡単。
それに、即効性もあるので、こまめに場所を移動させて寒くなっているところを暖める。
そんな使い方で効果的な置き場所を知ることもできます。
注意点
あくまでも車内の使用なので、換気や火事には十分な注意が必要です。
寝床が寒いと楽しめない車中泊
FFヒーターを駆使して懸命に調節しても人の出入りや空気の循環などの関係で、暑いい寒いの「むら」が出るのは、仕方のないことなのかも知れません。
だとすれば、そのための準備は欠かせないことになります。
特に、冷たい寝床に入るのは、ワンちゃん達も辛いと思います。
なんとか寝床だけは暖かくして安眠を提供したいものです。
マットを敷いて暖かさをキープ
マットは種類も豊富で最もポピュラーな暖房用品ではないでしょうか。
・フリース地のもの
・中綿入りのもの
・起毛のもの
・アルミの繊維を編み込んだもの
などなど
使い方もいろいろですが、複数枚重ねるのがお勧めです。
ワンちゃんが潜り込んだり寝そべったりと、寒さに合わせて調節できます。
飼い主の着ていた古着も使い勝手がよくお勧めです。
フリースや厚手のコートなどをケージに入れてあげると、朝までぐっすり寝ています。
お腹を冷やさないのが大事
我が家のワンちゃんは寒くなるとお腹をこわすことがよくあります。
かかりつけの先生に「人間がしている腹まきは使えますか?」と尋ねると、「温めるには効果的だが、お腹を圧迫してかえって状態が悪くなることもある。マジックテープなどでサイズが変えられるタイプのものがよい」と教えていただきました。
ワンちゃんのベッドメイキングには「すのこ」も効果あり
ケージの中で寝ているワンちゃんの様子を見ていると、寒くて丸まっていることがありました。
そこは、車内の最後尾にある場所。
ビニールの床にケージのプラスチックトレーを置いているので冷たさが直に伝わっているようで、ためしにトレーに掌を置くと本当に冷たいです。
それで、ビニールの床から寒さが直に伝わらないように「すのこ」をケージのプラスチックトレーの下に敷きます。
あとは、暖かなマットを数枚敷いてあげればベッドの出来上がりです。
スキンシップは大切に
温度調節をあれこれ考え、ワンちゃん達が寒くならないようにしても、ベッドに横になるとワンちゃんのことが気になります。
そんな夜は、一緒に寝床に入るのですが、これは結構実践している人も多いのではないですか?
ワンちゃんが寒そう!「気になるので一緒に寝る」
これは自然の成り行きなのかもしれません。
スキンシップで暖を取るのは飼い主にとっても至福の時間ですね。
ライター:kenjii
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
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