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【車中泊で日本一周】ライトエースを車中泊仕様にDIY!!床をフラットにしました!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
車中泊で日本一周!
5月中に車をある程度完成させて、6月11日(大安)に東北・北海道方面へ出発しました。
出発地は富山県富山市。
現在は新潟県→山形県→秋田県、そして4県目の青森県つがる市に滞在中です。
本当は秋田県をもう少し堪能(たんのう)したかったのですが、ここ1週間ほどで気温がぐんぐん上がってきたので凉を求めて北上することにしました。
予定があってないような行程ですので、天気や気分で進む方向が変わります。
それも自由旅行、車中泊旅の醍醐味ですね。
青森の夜は風があって涼しく、非常に過ごしやすいです。
これから北海道方面へ向かいたいと思いますが、旅の様子の紹介はもう少し後にして、今回は私が車中泊仕様にDIYしたライトエースの「床のフラット化」についてお話ししたいと思います。
作業する上で気をつけた方がよい点や、難しかったポイントなどが伝わればうれしいです。
これから車中泊仕様にDIYを考えている方、みなさんそれぞれ車種は違うと思いますが、悩みどころは結構似ているのではないかと思います。
よかったら参考にしてみてください。
目次
【車中泊で日本一周】ライトエースを車中泊使用に「フロアシートについて」
まずはライトエース荷台の純正フロアマットを取り外します。
バンタイプの商用車には多いボタンのような留め具での取り付けなので、天井の内張りを剥いだ時のように道具は必要ありません。
ただ、取り外し時にボタンが錆びていたり、変形したりしていた部分も見受けられたので、場合によってはペンチなどが必要かもしれません。
購入したライトエースは、荷台に大小2つのシートと両サイドのステップ用に2つのシート、合計4枚でした。
それと荷台前方にゴムマットが1枚ありました。
今は2名乗車で小型貨物登録してあるので、後部座席は必要ありません。
購入時にディーラーで後部座席と後部のシートベルトを外してもらいました。
整備士の方の話しによると、特にシートベルトのように命に関わるものは自身でというよりは、整備資格を所有している方に外してもらった方が良いとのこと。
この言葉は重く受け止め、車をDIYする上で保安部品の取り扱いはいちばん気を付けようと思いました。
車の事故は自分だけではなく周りを巻き込んでしまうケースもあるので、細心の注意が必要です。
【車中泊で日本一周】ライトエースを車中泊使用に「汚れと粘着物を落とす」
ライトエースの荷台は長さが200cm強、幅がいちばん長いところで150cm弱です。
フロアマットを取り外すと、マット裏に防音と断熱を兼ねたグレーのフェルト素材が貼り付いています。
さらに床にはゴムのような素材の防音・防振材が貼ってありました。
天井作業の時と同様にこのフェルト素材はそのまま利用し、床の防音・防振材は素人DIYで取れるようなものでもないのでこのまま使用。
私のライトエースは中古で買った商用車なので、フロアマットの脇には埃が溜まり、汚れもありそうなので洗浄が必要でした。
フロアマットを剥がすと、車や外気の熱で床の鉄板と防音・防振材の部分にフェルト素材が剥がれ貼り付いていました。
天井の時ほどの量ではないのですが、前回の嫌な作業が脳裏に浮かびます。
最初にホウキで埃を落とし、次にこの難敵フェルト素材を剥がします。
そして最後に洗浄して、1日ほど置いて荷台を乾かし終了です。
今までの作業を通してパーツクリーナーの有用性は非常に高いと感じています。
ただ、鉄板部分は実際の作業で取り除くのは可能と分かりましたが、このゴムのような防音・防振材に効くのかどうかは心配です。
床の鉄板部分は問題なくパーツクリーナーを吹きかけながらカーボンスクレーバーで剥がしとり、雑巾をかけるときれいになりました。
しかし、防音・防振材に付着したものはなかなか取れず、断面がフラットではないのでスクレーバーは使用できません。
コツコツ雑巾で拭き取るのですが、若干取り残しが出ます。
最後まで根性でやれば綺麗に取れると思いますが、フロアマットで隠れる場所でもあるので、ある程度のところで拭き取り作業を終了。
この作業だけで3時間ほど掛かりました。
中腰での作業になるので腰痛持ちの私にはきつかったです。
ふと思ったのですが、案外ディーラーの整備士さんに聞いた方が、もっときれいに剥がす方法を知っているかもしれませんね。
【車中泊で日本一周】ライトエースを車中泊使用に「断熱には銀マットを使用」
ライトエースの荷台にはフロアマットの下に防音・防振材が貼ってあります。
今回の床作業に関しては純正のものをそのまま使用し、断熱を施してから最上部にパネルを敷いてフラットにします。
断熱方法は色々ありますが、今回はいちばん安く、作業がいちばん簡単な銀マットを使用することに決めました。
購入した銀マットは厚さ8mmのもので幅100cm、奥行き180cmです。(¥907)
荷台のサイズが約200cm×150cmなので、全て覆うために2枚購入しました。
作業自体は非常に簡単。
後ほど購入したフロアパネルについてはお話ししますが、ライトエース用のフロアパネルの形にカッターで切るだけです。
唯一注意した点は下書きした線よりも小さく切らないこと。
多少大きく切ってしまっても後で調整できますが、小さく切ってしまうと再度購入してやり直すか、サイズが合わないまま使用することになります。
ガレージ内での作業だったためスペースも広く使えて問題なく作業を完了することができました。
車内用のベッドのフレームなどを制作する時もそうですが、車のDIYにはある程度広さのあるスペースが重要だなと改めて思いました。
作業前に床の断熱については色々と調べましたが、いちばん安価な方法を選択したのでこれで大丈夫かどうか車旅の中で検証できればと思います。
【車中泊で日本一周】ライトエースを車中泊使用に「プロダックス社のパネルを購入」
DIYで床をフラット化する上での醍醐味は12mm合板をジグソー(ミシンのようにノコ刃(ブレード)を上下させて材料を切断する電動工具)などでかたどる作業ではないでしょうか。
この部分は作業が予定よりかなり遅れるくらい悩みました。
荷台をDIYする上でフラットでぴったりサイズのパネルを作るのが難しかったです。
土台が歪んでいたり、寸法が間違っていたり、カットに失敗したりすると、その後のベッドや家具などの設置作業に大きな支障をきたすことが予想されます。
最初、床の作業はDIYを前提に考えていましたが、悩んだ結果既製品も探しました。
それと床材をDIYで加工するには工具の問題がありました。
私はノコギリしか持っていません。
素人の私には、カーブの部分を手動のノコギリで上手に切れる自信がありませんでした。
ジグソーやグラインダーをレンタルするにしても、住んでいる里山から街に降りて、30分ほど走ったところにあるホームセンターまで行かなくてはなりません。
コスト的にも、使用する合板は2〜3枚、工具のレンタル代とジグソーの刃にグラインダー用のサンドペーパー、往復のガソリン代などけっこうお金が掛かります。
それら全ての購入額と既製品の安心感を勘案すると、気持ちは既製品を購入する方へ向かいました。
インターネットで調べるといくつかの会社がオーダーで製作を行なっており、直接コンタクトを取ってから購入するという仕組みでした。
唯一「プロダックス」という会社がネット通販を行なっており、個人向けの宅配は営業所止めなら対応可能とのこと。
金額も配送料含めて約2万円。
価格も予算内で、口コミも悪くなく購入することにしました。
私がDIYで製作した場合のコストが1万円ほど、それに労力と安心感のことを考えると、プラス1万円の出費は妥当かなと思いました。
実物も非常に頑丈で3枚に分割されており着脱も簡単。
それにライトエースの複雑な荷室にピッタリだったので購入は正解だったと思います。
現在、旅の中で床のトラブルは一切ありません。
ただ、もし再度床作業をする時はDIYでフロアパネルを作りたいです。
どんなやり方でも一度ものを作り上げてしまうと、新しいことにチャレンジしたくなりますね。
【車中泊で日本一周】ライトエースを車中泊使用に「床の作業をする時の注意点」
今回床をフラットにする作業では、フロアパネルを既製品で購入したため、難しい作業は一切ありませんでした。
最近は車中泊使用ができるバンタイプ車のフロアパネルが、既製品やオーダーでたくさん販売されています。
ただ、安い買い物ではないので、私のように購入者からの生の声を拾い集めることが大事。
地道にSNSなどでレビュー記事を見るのがよいと思います。
私の車はライトエースで、SNSで見かけたレビュー記事は1件しかなくて判断のしようがありませんでした。
もちろんプロダックス社に仕様についてメールで問い合わせをしたり、SNS以外での口コミを拾ってみたりと可能な限り情報を集めました。
断熱するには、断熱塗料を塗ったり、家の床みたいにスタイロフォーム(発泡プラスチック系の断熱材)を荷室に敷いたりといろいろな方法があります。
私のように車本体にあまり負荷をかけたくない方は銀マットが良いと思います。
手軽に設置できますし、取り外しも簡単、コストも正直どの断熱処置よりも安いです。
あとがき
旅を始めてちょうど1ヶ月が経過しました。
今のところ床に問題はありません。
ただ、断熱効果に関して言うと、暑い日はやはり何をしても暑いです。
でも断熱処置をしていないと、車内はもっと暑いのかもしれません。
夏の車中泊対策の記事はたくさんあり、私も記事を読みながら色々と研究しています。
出発前にそれなりに準備をしましたが、実際は北上するか標高の高いところに行くのがいちばんの暑さ対策だなと感じました。
きっと断熱は秋冬に効果を発揮するのではとぼんやり思っています。
ライター:Kazzz
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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