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車中泊で日本一周、DIYで完成した旅の相棒・ライトエースのルームツアー!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
車中泊で日本一周をしています。
中古で買ったトヨタ・ライトエースを車中泊仕様にDIYして、6月11日(大安)に東北・北海道方面へ出発しました。
出発地は富山県富山市。
新潟県→山形県→秋田県→青森県を経て、5カ所目の北海道札幌の南、倶知安町に滞在中です。
出発時までに行った車中泊仕様へのDIYは、思い描いていたもの全てではありません。
まずは車内で生活する上で最低限行わなくてはならないものと、自分自身で譲れない部分のみ実施しました。
今回はそんな愛車ライトエースの出発時の状態を紹介したいと思います。
ルームツアーと呼べるほどの装備ではありませんが、最低限ここまで準備しておけば車中泊旅をスタートできるという参考にしていただけたらうれしいです。
ちなみに私は収納や水回りの利便性を我慢しても、なるべく快適に寝ることにフォーカスしてDIYしました。
目次
【車中泊で日本一周】DIYしたライトエースのルームツアー「車両について」
私が車中泊で日本一周用に選んだ車はトヨタのライトエースです。
現在も新型コロナウイルスとの戦いは続いていますが、ライトエースを購入した時もコロナ真っ只中で配送ビジネスが活況、商用車の需要が高い時でした。
本当はキャンピングカーやハイエースなどの大型車に憧れていましたが、予算の問題と自分の旅スタイルを考えると今回はコンパクトな車が合うと思い購入。
今現在、1カ月半ほど旅してきて後悔は一切ありません。
岬の先っぽの小さな舗道や狭い漁村の中でも問題なく走れますし、荷室の広さも十分で快眠できます。
唯一、昨今の原油高で燃費の悪さが気になるくらいでしょうか。
たまに道中仲良くなった方のトヨタ「カムロード」や名前は分からなかったですがヨーロッパの大型キャンピングカーを見ると目がキラキラしてしまいます。
憧れはありますよね。
【車中泊で日本一周】DIYしたライトエースの「メインルーム荷室」
最初はライトエース進行方向に向かって後方右側にあるリアヒーター部分にちょっとしたキッチンを設置しようと考えていました。
その場合、ベッドスペースは幅110cm〜120cmとなり、縦は荷室サイズそのままの長さ200cmを確保出来ます。
ただ、私が考えたやり方だとキッチンを作るために車体に穴を開けなくてはなりません。
それにリアヒーターが結構大きくて排水などのスペースが十分確保出来ないこともわかりました。
それならば左側にとも考えましたがベッド幅が更に小さくなってしまうので、私が想定する睡眠重視には届かなくなってしまいます。
熟考を重ねた結果、荷室をほぼ全面ベッドにしてしまえば一番重要視している睡眠問題が解決すると考えました。
車体に穴を開ける必要がなくなり、余計なDIY費用もかからない。
今までの仕事や人生の経験上、あれこれ中途半端に色々と行うよりは、一番重要なことに力を注いだ方が良いというのが信条です。
キッチンは比較的安価な場所での外食とキャンプ場での炊事でなんとかなると思いました。
もちろんスペースを確保しただけでは快眠は得られないので、キッチンのDIY費用が浮いた分をマットの厚さや合皮の生地に回します。
マットはネット通販で厚さ10cm以上のものを探し、合皮はライトエースの内装色が白とグレーなので難燃性素材のクリームかベージュのものを探しました。
それとベッドの分割は縦方向には一切行わず、横に大きく3つと小さいのを1つの計4つにしました。
その方が睡眠時にマットとマットの間の溝が気にならないからです。
特に荷室の最後部をベッドの頭にしようと考えたので、ベッドマットの1つは上半身を覆うくらいの大きさにしました。
そうすることによって頭から腰付近までが1つのマットの上になり、睡眠の快適性が上がると考えたからです。
実際に今旅をしてみて、ベッドに関しては上手に収まったという感じです。
車内が暑いとか、車中泊場所が道路近くでうるさいとかで目覚めることはありますが、それ以外はほぼ熟睡できています。
キッチンがないことに関しては、それほど不便を感じていません。
不満があるとすれば、全面ベッドにしたので荷物の7割ほどがベッド下にあり、最初の頃に洋服や自炊道具の出し入れに苦労したことでしょうか。
それも今は必要なものと普段使わないものの分別ができているのと、ベッドマットの取り外しに慣れたので問題はありません。
今のところ快適に過ごせています。
【車中泊で日本一周】DIYしたライトエースの「車中泊用ライトは3種類」
車中泊で使用する照明は3種類用意しました。
1つはDIYで天井の内張に取り付けたLEDライト。
天井から配線を下に垂らしてポータブル電源に直接繋げています。
リモコンスイッチ1つでオン・オフが出来るので便利です。
それとUSB充電が可能なLEDのモスキートランタン(電撃殺虫器が付いたLEDランタン)と携帯用の小型LEDライトを使用しています。
モスキートランタンは正直半信半疑で購入しましたが、実際幾度か使用してみると小さい虫の死骸を確認できました。
蚊やブヨにも効果があるかどうかは分かりませんが、一定の効果は見込めます。
携帯用の小型LEDライトはキャンプ場や車中泊場所で、夜にトイレや炊事場に向かう時に使うために購入。
キーホルダーに装着出来るので持ち運びに便利です。
しかも最大光量が500ルーメンあるので明るく、カラビナフック(楕円形の一部に開閉できるパーツが付いたフック)と強力マグネット、可動式スタンド付きで非常に使い勝手が良いです。
照明器具はこの3種類で何不自由ないので、今のところ増やす予定はありません。
【車中泊で日本一周】DIYしたライトエースの「サイドバーとハンギングバー」
ライトエースの荷室をほぼ全面ベッドにしたので、メインの収納スペースが床下になりました。
タオル類やマグカップ・シェラカップなど日常的に使うものまで床下に入れてしまうと面倒なので、解決策としてサイドバーとハンギングバーを購入しました。
サイドバーは右側のアシストグリップの場所に短めの60cmのバーを取り付け、ハンギングバーには専用のソフトケースを取り付けました。
ただ、これではフックの付いた物にしか使えないので、別途折りたたみ式吊り下げキャンプシェルフを購入しました。
ここには日常よく使うものを収納しています。
たくさん詰め込むことは出来ませんが非常に便利です。
旅をスタートした頃はハンギングバーに色々なものを吊るしていましたが、運転中にブラブラと動くので音が気になって徐々に使用しなくなりました。
その時は無駄に終わったかなと思いましたが、思わぬところで活躍しています。
収納という意味では難しかったですが、物干し竿としては非常に優秀です。
日々のお風呂で使用したタオルを干したり、コインランドリーで乾かなかった服などを干したりする時にも使います。
運転中に干すことが出来るので非常に重宝しております。
当初の思惑とは違いますが、結果として私の車中泊旅にはフィットしたようです。
【車中泊で日本一周】DIYしたライトエースの「ルーフキャリアとルーフボックス」
私は2週間のアメリカ旅行でもボストンバック1つとリュックサック1つで旅をします。
よく税関で2週間も滞在するのに荷物が少なすぎると疑われたものです。
今回の車中泊旅でも最小限の荷物にできるはずだと自信満々でパッキングを始めましたが、どうしても遊び道具が収まりませんでした。
釣り道具に登山用具、それにキャンプ道具などが大幅に溢れることに。
何をどう荷物を減らしても収納スペースが足りなかったのでオートバックスに向かいました。
最初は500ℓ〜600ℓの大きな容量のルーフボックスを購入する予定でしたが、デザインと色合いに惹かれてゴードンミラーのルーフボックスを購入。
この商品は320ℓなので予定よりもかなりのサイズダウンです。
今後この判断が正しかったかどうかは現時点では分かりません。
秋〜冬になるとさらに布団や毛布、それに服も大きくかさばるし、防寒を意識したキャンプ道具も新たに入れなくてはなりません。
9月にいったん富山へ帰って冬の車中泊旅の準備をするので、その時に改めてレビューが出来ればと思います。
あとがき
現在、旅を始めて1カ月半が過ぎました。
ここ北海道まで旅をしてきて、今何か車内の装備を大きく変えようという考えはありません。
唯一、カセットガスを使った調理から電磁調理器に変更しようか悩んでいるぐらいです。
ポータブル電源の電気消費量が気になりますが、道中カセットガスの缶を処理出来るところが限られていて空の缶を常に持ち運んでいる状況です。
それ以外は、今回ライトエースにDIYで施した装備に今のところ満足しています。
9月に免許の更新と車検があるので一度故郷富山へ戻る予定。
もし、今後道中で必要だなと思ったアイテムや足りない部分が出てきたら、そのときに補うつもりです。
ただ、7月下旬現在、北海道の夜は20度前後で推移しており快適ですが、8月に入れば気温がさらに上昇するので暑さ対策を本気で考えなくてはいけませんね。
ライター:Kazzz
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
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