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赤ちゃんと一緒に車中泊するなら用意しておきたい、5つの厳選アイテム
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
「夫婦で自由気ままに車旅がしたい。」「ペットを連れて気兼ねない旅がしたい。」
いろんなニーズに応えてくれるキャンピングカーですが、筆者がキャンピングカーを購入した大きな理由の一つが「乳児の息子と産休や育休中の妻と一緒に、長期旅行に出たかった」からです。
まもなく6カ月になる乳児の息子はもちろん、夫婦も快適に過ごせるよう、キャンピングカーの車内を日々工夫をしてきました。
そこで今回は、車内での赤ちゃんスペース+生活スペースの作り方や、赤ちゃん連れの車旅に必須のアイテムを5つを紹介していきます。
乳児と一緒、しかも長期の旅行ができるスタイルを模索
実際に不都合を感じた部分を修正していまの形に
筆者はカメラマンやライターといった仕事をしているため、半ば旅することが仕事のようになったりキャンピングカーで出掛けやすい環境にあります。
しかしそれでも、家族で長期のキャンピングカー旅に出掛けるのは年に数えるほど。
せっかくの数少ない家族揃ったキャンピングカー旅は、しっかり準備を整え、充実したものにしたいと思っています。
上の写真は、まもなく6カ月になる乳児の息子と夫婦の3人が、車内で長く過ごしても快適なようにカスタムした筆者のキャンピングカーの車内です。
一見、普通のようにも見えますが、不都合を感じた部分はその時どきに改善し、細かな工夫をしています。
乳児とのキャンピングカー生活を快適する5つのアイテム
赤ちゃんの肌を乾燥から守る「加湿器」
FFファンヒーターを装備したキャンピングカーで冬のキャンプを経験したことのある方なら、その室内の乾燥に驚いたことがあるでしょう。
放っておくと湿度が20%以下になることも珍しくなく、超ドライな環境になります。
肌の薄い赤ちゃんには、非常に厳しい状態です。うちの子は肌が乾燥して荒れてしまいました。
そこで導入したのがダイソーで500円(税別)販売されている「ミニ加湿器(車用)」。
普通車向けの商品なのでキャンピングカーの室内を加湿するにはパワー不足ですが、価格が安いのでパワー不足を数で補うことが可能。
「戦いは数だよ兄貴!」ということで、3台導入して愛用しています。
大きなメリットは、以下の通り。
・クルマ用に設計されているので倒れても水が一気にこぼれない
・消費電力が小さい(これは長期のキャンピングカー生活では重要)
・キャンピングカーのさまざまな位置に配置できとても便利
ただし、それでも加湿力が足りないこともあり、ブリキのバケツに水を多めに含ませた高吸収体の脱臭剤を入れ(上の写真の奥側)、ある程度の自然蒸発的な加湿効果もねらっています。
車内で使用することを前提とした、より大きな加湿器があればぜひ試したいのですが、現状はこのようにダイソーの「ミニ加湿器(車用)」3個で対応しています。
息子の肌荒れも改善されました。
「折りたたみデスク」は必須!
一般的にキャンピングカーのダイネットは、ベッド展開できるものが多いのではないでしょうか。
乳児を連れてキャンピングカー生活をする場合には、テーブルとイスというスタイルは、まったく乳児向けではないので、ベッド展開後のスペースが赤ちゃんのいるメインのスペースとなります。
わが家では、昼夜問わずベッドスタイルが基本です。
我が家のキャンピングカーの場合、座席には3点式のシートベルトがあるので、チャイルドシートはベッドスタイルのまま固定しています。
すると、問題になるのはテーブルスペースがなくなることです。
そのため、筆者のキャンピングカーには折りたたみ式のデスクを導入しています。
使用しているのは、ニトリの「折りたたみデスク フレッタ スリム(DBR)」です。1,518円(税込)とちょっと驚くような低価格。色はダークブランを選択しました。他に、ホワイトやライトブラウンもあります。
大きさは幅が50cm、奥行51cm、高さは66cmです。筆者のキャンピングカーの通路部分は約50cmなので、ぎりぎりのサイズ。
ごはんを食べる時も、車内で仕事をする時も、「折りたたみデスク フレッタ スリム(DBR)」の上です。
通路のサイズにもよりますが、価格も含め、試しに買ってみても後悔しないアイテムといえるでしょう。
ちなみに、筆者は幅が約20cm広い「折りたたみデスク フレッタ レギュラー(LBR)」に買い替えることも検討しています。
こちらも2,027円(税込)なので、両方持っていてもいいかと思っているほどです。
専用クッションから「敷き布団」に変更が快適
一般的にキャブコンの就寝場所は、運転席と助手席の頭上のバンクベッド、メイン居住スペースをベッド展開したダイニングベッド、さらに常設の二段ベッドなどがあります。
このうち、我が家では妻と息子がバンクベッド、筆者がダイニングベッドを使用。
前述の通り、昼間は乳児である息子のスペースになっているので、わが家のキャンピングカーのダイネットは1日中ベッドスタイルになっています。
今のライフスタイルでは展開する必要がないので、並び替えできる専用クッションをキャンピングカーから降ろしてしまい、布団を敷きました。
意外かもしれませんが、専用クッションよりも、布団のほうが寝心地がよいと感じます。
1日や2日の短期旅行では気にならないかもしれませんが、長期の旅行にでることを考えているなら、布団にすることをおすすめします。
また、布団してしまえば、乳児の息子が漏らしたり、吐いたりして汚れても、専用クッションと違って気にならないのも精神衛生上プラスです。
布団のサイズや素材などは、現在もいろいろと研究しています。
「お尻拭き用ウエットティッシュ」は大量ストック
ティッシュペーパーに、キッチンペーパー、トイレットペーパー、アルコール除菌タイプのウェットティッシュ、赤ちゃんにも使用可能なノンアルコールタイプの……などなど、こだわって使い分けはじめるとキリがない各種ペーパー。
我が家では面倒なので、床の汚れを拭くのも、食器の汚れを拭くのも、もちろん息子のお尻を拭くのにも、ほぼ全てに「お尻拭き用ウェットティッシュ」を使用しています。
さすがに乾燥したペーパーも多少ほしいのでティッシュペーパーとキッチンペーパーを少量持ち込んでいる程度です。
赤ちゃんの「お尻拭き用ウェットティッシュ」は、汎用性が高くとても便利。
どこでも入手できますし、価格も安く、各社が工夫を凝らしたケースもよくできています。しかも、添加物なども少なく安全性も高いものが多いようです。
細かくは使いわけた方がいいこともあるのでしょうが、ストックの管理も含め「お尻拭き用ウェットティッシュ」をなんにでも使っている状態です。
当然、まとめ買いパックがお得なので、大量ストックが基本です。
赤ちゃんがいなくても、コストパフォーマンスが高く、使いやすいのでぜひ試してみてください。
エアークッションタイプの「ベビーバス」は必携
乳児を連れてキャンピングカー旅に出掛けようと考えた時に、もっとも悩んだのがお風呂問題でした。
いったい何歳から公衆浴場が利用できるのかが分かりません。いくつか聞いてみたものの施設によって異なり、場所によっては年齢制限がないところもあるようです。
しかし、そうなるとシャワーだけ済ませるのかという問題もあります。浴槽に入れて、う○ちを漏らしてしまったら、と考えると不安で仕方ありません。しかも、自分の身体を洗っている時、子どもはどこに寝かせておくのか?
それらの問題を解決するために購入したのが、空気を入れて膨らませるタイプの「ベビーバス」です。筆者は近所のベビー・子供用品店で、1,000円以下で購入したものを愛用しています。
積んだり降ろしたりが面倒なので、自宅用とキャンピングカー用をそれぞれ用意。空気を抜けば小さく収納できるので、荷物を小さくしたい旅行にも向いています。
これがあるだけで、ベビーベッドがない公衆浴場の更衣室でも子どもを床に直接寝かせる必要がありません。
また、「ベビーバス」にお湯を入れて入浴すれば、最悪う○ちが漏れても、迷惑をかける人の数を最小限に抑えられ、自分の身体を洗っている時にも、浴場の床に直接子ども寝かせずに済みます。
う○ちのコントロールができない乳児と公衆浴場を利用する際には必須のアイテムといえるでしょう。
とはいうものの、筆者はさらに大事をとって息子とキャンピングカー旅でお風呂に入る時は、基本家族風呂もしくは貸切風呂で妻と二人がかりで入浴させています。二人で息子を入浴させれば、万が一のケガなどのリスクを低くくできるからです。
もちろん家族風呂でも「ベビーバス」は大活躍してくれています。
乳児とキャンピングカー旅に出かけるなら、必携のアイテム。かなりおすすめです。
新しいアイテムを導入したら駐車場でテスト!
キャンピングカーを買ってすぐは、あれもこれもなんでも積み込んでしまいます。
結局、使わずにスペースを占領しただけなんてこともよくあります。また、使ってみたらバッテリー容量を食いすぎて、実際には運用できないなんてこともあるでしょう。
家族みんなが快適に楽しく過ごせるキャンピングカー旅の環境を作り出すには、普段からのテストやシミュレーションが重要です。
そこでおすすめしたいのは、新しいアイテムを導入したら駐車場でいいので実際にテストしてみることです。
使用する環境を想定して、電源が供給されない条件で使うなら外部電源をシャットアウトして実際に過ごしてみましょう。
家族全員では難しいかもしれませんが、実際にキャンピングカーを移動させてなくても、普段の自宅とは違うキャンピングカーの中で過ごすのもいい気分転換になります。
いきなり本番ではなく、自宅の庭の駐車場などでの準備もキャンピングカー旅の楽しみとして考えてみてはどうでしょうか。
ぜひ駐車場での準備も楽しんでみてください。
赤ちゃんと一緒に車旅をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ライター:齋藤千歳
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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