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1日当たり約5円で「蚊」から車内をデュアルプロテクト!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
私の住む北海道は基本的に梅雨がないので、6月は暑くもなく、さわやかで車中泊やキャンピングカーでの宿泊には非常に気持ちのよい季節です。
実際、サクラの季節が終わり、本格的に暑くなる前の5月、6月には多くの道民がアウトドアを楽しんでいます。
しかし、いくら涼しいとはいえ、暖かい季節のアウトドアの大敵「ムシ」にはどうしても悩まされます。
なかでも「蚊」対策は車中泊やキャンプの気持ちよさを大きく左右します。
私はムシも蚊も大嫌いなので、車中泊時は蚊取り+超音波のデュアル(二重)プロテクトが基本。
今回は、我が家がどのように害虫対策をしているのかをご紹介します。
害虫(蚊)対策用グッズはどう選ぶのが正解か?
ブロックしたい害虫をしっかり確認!
まず、「どの害虫をブロックしたいのか」を明確にし、製品を選びましょう。
というのも、どの防虫グッズもダニなどと明確に記載されていないと、血を吸う「ヤブ蚊」などをブロックしてくれるものと勝手に思ってしまうのですが、きちんと効能をチェックすると、血を吸わない「ユスリカ」や「チョウバエ」をブロックするグッズであることも珍しくありません。
おそらく多くの方は、血を吸う蚊、一般的に「アカイエカ」「ヒトスジシマカ」「チカイエカ」をブロックしたいと思っているでしょうから、防虫もしくは殺虫効果が蚊になっていることを確認してから購入しましょう。
ユスリカ用の防虫・殺虫グッズでは一般的な蚊に効果のないことも多いそうです。
単純に1日当たりのコストパフォーマンスの高さで選択
車やキャンピングカーの中で使うことを考えると、火を使い、煙も出る「蚊取り線香」という選択肢はないですし、毎日蚊取りマットを交換する必要のない「ノーマットタイプ」、それも電池式という選択になることがほとんどではないでしょうか?
メジャーどころでは、アース、キンチョウ、フマキラーが3大勢力といえるでしょう。
それぞれ、アースは「アースノーマット 電池式」、キンチョウは「蚊がいなくなるカトリス(電池式蚊取り)」、フマキラーは「どこでもベープ」をそれぞれ販売しています。
上の写真は、先シーズン使った「アースノーマット 電池式」と今シーズン用に買った「蚊がいなくなるカトリス」です。
薬剤のみの詰め替え用もあるのですが、ほぼシーズンごとに、もしくは薬剤が切れた時点で全体を買い換えています。
3大ブランドの蚊取り効果に大きな違いがあるとは思えませんので、どのメーカーのものを買うかは、単純に価格で決めて良いでしょう。
<電池式蚊取りのアマゾンでの実勢価格>(2020年6月18日時点)
● アースノーマット電池式 180日用:1,202円(15%OFFクーポンあり)
● どこでもベープ 120日用:918円(15%OFFクーポンあり)
● 蚊がいなくなるカトリス 120日用:633円
また、1日あたりのコストも確認しておきましょう。今回は1日8時間使うことを想定し割り出してみました。
<1日8時間当たりのコスト>
アースノーマット電池式 180日用
1,202×0.85/180=5.7円
どこでもベープ 120日用
918×0.85/120=6.5円
蚊がいなくなるカトリス 120日用
633/120=5.2円
多少の価格の変動はあるとは思いますが、基本的には価格で選んでしまって問題ないと思っています。
また、どの製品も一般室内用なので、車内が狭い場合などは、適宜空気の入れ換えや器具のオン/オフを行う必要があるので注意してください。
私は基本的に車の乗り降りの際のドアの開け閉めなどで、空気が入れ替わっているので気にしたことはありませんが、一般的な車内はメーカーが想定している使用条件よりも狭い空間になるので、より小まめに空気の入れ換えをすることをおすすめします。
薬剤のみの詰め替え用を買わない理由
普通に考えると「アースノーマット 電池式」の器具部分を所有しているので、同製品の詰め替え用薬剤カートリッジを買うのがいちばん安そうに思えるのですが、実際は違います。
例えば2020年6月18日時点では、以下のようになっています。
「アースノーマット電池式 180日用」
● 器具、薬剤カートリッジ、単3形電池2本付:1,022円
● 詰め替え薬剤カートリッジ:1586円
単純に詰め替えカートリッジ単体のほうが高く、薬剤カートリッジのほかに器具や単3形電池が付いてくるパッケージのほうが安いのです。
この傾向は蚊がいなくなるカトリスでも同じです。
「蚊がいなくなるカトリス 120日用」
● 器具、薬剤カートリッジ、単3形電池6本付:633円
● 詰め替え薬剤カートリッジ:627円
「蚊がいなくなるカトリス 120日用」はかろうじて5円ほど詰め替え薬剤カートリッジ単体のほうが安いのですが、5円で単3形電池6本が購入できるとは思えません。
まったくエコではない印象ですが、薬剤カートリッジがなくなったら、すべて買い換えるほうがお買い得といえます。
今回購入した「蚊がいなくなるカトリス」と「アースノーマット 電池式」では、使用時の駆動音は「蚊がいなくなるカトリス」のほうが大きいので、次回は「どこでもベープ」を購入し、3つのうちで、どれがいちばん静かかを確認するつもりです。
また、同じような商品にみえる「どこでもベープ未来」は適用害虫がユスリカとチョウバエなのでご注意ください。
実質コスト0でさらなる防虫効果を手に入れる方法
薬剤を使用して蚊を追い払ったり殺したりする方法に対して、人間には聞こえない超音波域の音を発生し、蚊などを追い払う超音波式の害虫駆除機も数多く存在します。
かなり安価なものから高価なものまで、さまざまな種類のものがネット上では流通しており、その効果についても、さまざまな情報が公開されています。
超音波式の害虫駆除装置には効果がないというものもあれば、効果があるが、発生する超音波に害虫などが慣れてしまうと、効果がなくなるなどいった話も多いようです。
車中泊の車やキャンピングカーで使うなら、自宅の駐車場の周りの害虫は慣れてしまう可能性はありますが、旅先や宿泊先の害虫には効果があるのではないでしょうか。
しかし、どの程度効果があるか、不明なものに投資するのもあまりおもしろくありません。そんな時におすすめなのが、スマホのアプリを使う方法です。
iPhoneならApp Storeで「虫除け」などの単語で検索すると「超音波バリア-蚊、猫、犬、鼠、若者を遠ざける」や「蚊撃退」といった超音波式の害虫駆除アプリがみつかります。
アプリ内課金というものもありますが、基本的に無料で使えるものも多く、薬剤式の蚊取りと組み合わせることで、うっとうしい蚊から車のなかをデュアルプロテクトできるわけです。
超音波式の害虫駆除アプリを使っていると、電池消耗が激しいようなので、私は最近使っていないiPhone 4Sを車内のポータブル電源などにつないで車中泊用の超音波式害虫駆除機にしています。
超音波害虫式駆除の効果がどこまであるかは不明でも、実質コストは0円なので、防虫効果が少しでもあればよいと考えています。
超音波式害虫駆除に使われる超音波は、幼い子どもやペットなどには聞こえることがあるそうです。そのため、子どもやペットが同乗する場合などは使用を控えたほうがよいかもしれません。
私が虫除けスプレーをできるだけ使いたくない理由
車内をいくらデュアルプロテクトしたところで、車中泊をする私の目的である写真撮影の際には車を離れて草むらなどに入ることもあり、当然防虫スプレーなども常備していますが、これはできるだけ使いたくないと思っています。
なぜなら、写真を撮りに自然の多い地域などで夜遅くまで撮影をすると、撮影後に銭湯や温泉で汗を流すチャンスがないこともあるからです。
そんなときに昼間たっぷりと防虫スプレーなどを使用していると、やはり多少なりともベトつきがあり、車内で仮眠をする際に不快なこともあります。
なので、少し過剰かと思われる、蚊取りと超音波式の害虫駆除アプリのデュアルプロテクトでなんとかうっとうしい蚊をやり過ごしているというわけです。
実際1日8時間の使用で約5円というコストパフォーマンスの高さも気に入っています。
せっかくの楽しい車旅を害虫や蚊に邪魔されたくはありませんよね。今回の記事を参考に、ご自分の旅に合った害虫対策をしてみてください。
ライター: 齋藤千歳
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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