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真夏の熱帯夜!キャンピングカーでの車中泊を快適にする秘訣

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


皆さんこんにちは。まだまだ厳しい残暑が続いていますね。

夏休みに長期でくるま旅をされていた方は北海道入りして”涼”を確保されていた方が多いようです。しかし我が家は本州で気温25度以上の夜を過ごしていました。今回は本州の夏を乗り切った方法をご紹介させて頂きます。

睡眠スタイルはバンクベッドに大人二人

我が家のキャンピングカーのベッドはリアベッド、バンクベッドの他にリビング部分のテーブルを下げて作るベッドの3カ所にありますが、私たちは寝具の準備をする必要のないバンクベッドをメインで使っています。

ここでは奥に1人、手前に1人が寝ます。バンクベッドでは寝返りをうてて、寝相が多少悪くても空間に余裕があるのでぶつけたりすることもありません。しかし、広さは問題なくても夏の暑さと冬の寒さは厳しいものがあります。

熱帯夜を乗り切った、優秀なアイテム

夏の暑さを乗り切るのに優秀なアイテムは、ずばり「外部コンセント」「エアコン」「扇風機」の3アイテムです。ここではこのアイテムたちを普段どのように使用しているか説明していきます。

まずはご家庭と同様に外部コンセントを差してエアコンを稼働します。家よりも狭い車内ではダイネットのあたりは寒いくらいにすぐに冷えてくれます。しかし、エアコンだけではバンクベッド部分までは冷えないのです。そこで使用するのが扇風機です。

扇風機と言っても、家庭用の立派なものではありません。モバイルバッテリーで稼働するタイプの、小さくて安価な物です。

これでエアコンの風の流れをバンクベッドに送る作戦です。実際に使用してみると、こんなに小さいのにあるのとないのとでは大違い!これでバンクベッドに冷えた空気を送ると快適に眠れます。

逆にこの扇風機がない状態で体感温度を実験したところ、風がなく冷気が停滞するためか涼しく感じませんでした。

外部コンセント

外部コンセントは旧式と新型とありますが、我が家の外部コンセントはこんな形状です。

ちなみに写真のコンセントが刺さっている方が、外からキャンピングカーへ電力を送る口で、写真右のカバーはキャンピングカーから外へ電力を送る口となっています。

電源供給する際に気をつけなければならないポイント

家電製品にはそれぞれ使用電力(W)があります。そして供給元(家やRVパークコンセント)の電力が15Aの場合と30Aの場合が多いと思いますが、ここで気を付けなければならないポイントがこちら。

①複数の家電を稼働する場合、供給元のA(アンペア)とV(ボルト)を把握する
②家電ごとの使用W(ワット)を確認する

少しややこしい話ではありますが、把握していないと供給元のブレーカーが落ちて火災の原因になったり、過放電で家電の故障につながります。

なので「エアコンの使用W数はいくつか」「電子レンジの使用W数はいくつか」など家電ごとに把握しておく必要があります。

特にエアコン、IHクッキングヒーター、電子レンジ、ドライヤーの、いわゆる熱源を発生させる家電は使用ワット数が高いので要注意です。

外部コンセントのない熱帯夜の過ごし方

旅先によってはRVパークなどの外部電源を取れる場所がなく、そもそもエアコン自体使えないということもあるでしょう。そんな状況で涼をとるために重要なのがベンチレーター(換気扇)と窓の使い方です。

車内の窓は寝る場所だけ開放した状態で換気扇を回します。我が家の場合、バンクベッドで就寝しているのでバンクベッドの小窓2つのみを開けます。

実験したところ、室内・リアベッド・キッチン部分の窓も開けてしまうと多方面から空気が流れ過ぎて、空気の流れが悪くなります。

バンクベッドの小窓のみ開放したときの方がベンチレータの排気で、空気の循環威力が最大限に発揮されるので車内に気持ちの良い風が入り体感温度がぐっと下がります。

ご家庭によってはキャンピングカーの機能を最大限活用してリアベッド、ダイニングベッド、バンクベッドで就寝されると思いますが、車内にこれだけ人が集まる場合はRVパークなどで電源確保してエアコンの方が確実に冷を取れそうですね。

また本州と一言で言っても、標高の高いエリアでは自然の冷が取れるのでオススメされるポイントとなっています。しかし本州で涼が取れる場所は人気なので、かなり混み合っていることが多いです。

その他の涼しいアイテム

寝具類

我が家は上記の内容で十分冷が確保出来たので、通常の布団で寝ていますが、最近では涼を取れるアイテムも多数販売されています。

特にジェルタイプの物は相当”ヒンヤリ”しており、筆者も驚きました。しかしジェルタイプの物はご家庭で洗濯して乾燥出来る環境が整っていればベストアイテムですが、我が家の様にコインランドリーに頼る生活をしている組には取り扱いしづらいアイテムなのです。

そこで我が家で愛用しているのは、綿シーツ、麻シーツです。天然繊維の物はその季節によって体感を楽しめるのもあります。何より汗を吸ってくれる繊維なので肌にも優しいですね。

もちろん寝巻も綿素材を愛用しています。汗を吸ってくれないと、ムレてかぶれや皮膚障害の原因にもなります。限られた空間で快適に生活する知恵として、綿麻製品を強くオススメします。

氷枕や冷えピタ

氷枕と聞くと熱風邪の時に使うイメージが強いと思いますが、我が家では必要に応じて就寝時に愛用しています。

横向きになって氷枕を顔の横に抱くようにして寝るだけで寝入りは快適ですし、繰り返し使えるのも良いですね。(※脇や股の頸動脈を冷やすと体温を下げられます。)

長く続くクルマ旅では極力ゴミを出したくないので使いまわせるものが重宝します。なので我が家では冷えピタは使いませんが、氷枕と同じ意味で冷えピタはおでこや首に直接貼れるのでオススメのアイテムとさせて頂きます。

また最近ではホッカイロの逆バージョンの商品も出ています。割とヒンヤリして驚きました……。これは災害時にも重宝するアイテムなのでご紹介させて下さいね。

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氷をひとかけ口に含む

簡単すぎる”涼”の取り方がこちら。筆者はこれを就寝時だけでなく日常生活にも取り入れています。脳に近い口の中を冷やすのがとても効果的で、熱中症対策にも近いかもしれません。

“頭を冷やす”という言葉がありますが、脳の温度が高くなりすぎると体全体に負担がかかってしまうので、脳を冷やすのは重要なのです。

たまに氷をガリガリ噛んで食べてしまう方がいらっしゃいますが、脳を冷やすイメージでゆっくり舐めて自然に溶かすがベストですよ。

最後に

本州の灼熱熱帯夜はキャンピングカーや車中泊で乗り切れない!という、くるま旅仲間からの声を聞いて、筆者の夏の夜対策をご紹介させて頂きました。ぜひみなさんも来年の夏は本州の熱帯夜でもクルマ旅を楽しまれてはいかがでしょうか?

ライター: 山縣 睦海

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執筆者プロフィール
車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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