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リモートワーカー夫婦のキャンピングカー生活の”リアルな”1日ルーティーン
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
楽しいだけじゃない!ヨーロッパ一周の旅
私たち夫婦は日本での生活を全て手放し、現在キャンピングカーでヨーロッパを一周しています。
旅の期限や細かなルートは決めずに、現地で暮らすように生活しながらゆっくりと旅をしています。
みなさんは「バンライフ」や「キャンピングカー旅」と聞くと、”毎日が楽しい旅行”というイメージをお持ちかもしれません。
しかし、私たち夫婦は365日毎日、車中泊生活ではありますがごく普通の生活とあまり変わりません。
ただ家が車というだけで、「旅の日」、「仕事の日」、「休みの日」としっかり分けて生活しています。
このように旅・仕事・休みをしっかり分けることで、疲れ過ぎることなく長期でこのスタイルの旅を続けられているのです。
今回は実際に「車中泊でのリモートワーク」とはどのようなものなのかを、私たちのお仕事DAYの”リアルな”1日ルーティーンをもとに紹介していきます。
1日の時間割
こちらはお仕事DAYのおおまかな1日の流れです。
6:00 起床&朝食の準備
7:00 朝食
8:00 キャンピングカー作業(ゴミ出し、水の補給、排水処理、カセットトイレの処理)
9:00〜12:00 リモートワーク
12:00〜14:00 昼食&シエスタタイム
14:00〜17:00 リモートワーク
17:00 軽い運動(ジョギングなど)&シャワー
18:00 リラックスタイム&夕飯の準備
20:00 夕飯
21:00 リラックスタイム&寝る準備(戸締りチェックなど)
23:00 就寝
朝のルーティーン
⚫︎6:00 起床
毎日違う景色の中で車中泊をしているので、毎朝日によって表情を変える朝日を窓から見るのが楽しみの一つとなりました。
⚫︎7:00 朝食
キャンピングカー生活での朝は、最も作業の多い時間帯です。
まずは起きて朝食の準備をします。
時短と洗い物削減も兼ねて朝はグラノーラとフルーツなどで簡単に済ませるようにしています。
⚫︎8:00 キャンピングカー作業
朝食と片付けを済ませたら、次はキャンピングカーの作業に入ります。
主にゴミ出し、水の補給、排水処理、トイレのカセットタンク処理を行います。
ヨーロッパにはキャンピングカー専用のRVパークや駐車場がたくさんあり、そこには水補給用の水道、排水処理場、外部電源、ゴミ捨て場などの車中泊に欠かせない設備が揃っています。
お仕事DAYの日は、そのような施設に3〜4日間ほど滞在しながら仕事をしています。
午前中のリモートワーク
⚫︎9:00〜12:00 午前中のリモートワーク
朝のキャンピングカー作業が終了したら、次はお仕事タイムです。
私たち夫婦は、キャンピングカーで生活しながらリモートワークで仕事をしています。
主人は動画編集の仕事をしており、私は簡単な動画編集のサポートとライティングの仕事をしています。
いずれもパソコンとインターネット環境さえあれば時間や場所に縛られない仕事なので、キャンピングカー生活の私たちにはとても合っています。
仕事に欠かせないパソコンの充電とインターネット環境は以下のように対策しています。
ヨーロッパにはキャンピングカー専用のRVパークがたくさん存在し、それらに滞在している間は外部電源が使用できるので車内でも家と同様の電力が使えます。
RVパークに滞在していない時でも、キャンピングカーにはソーラーパネルが搭載されているので、太陽が出ている日は発電して電気を供給することができます。
太陽の出ていない日でもサブバッテリーやインバーターも装備されているので、3日間程度は電気に困らずに仕事をすることが可能です。
インターネット環境に関しては、動画編集の仕事のため速度とデータ容量を重視しなければなりません。
そこで私たちが使用しているのが、スペースX社の「Starlink(スターリンク)」の衛星アンテナです。
これは人工衛星を使った通信サービスで、携帯電話の電波が届かない山の中でも高速なインターネット回線が利用できるという優れものです。
これでヨーロッパ中どこでも困ることなくパソコンでの仕事が可能となります。
昼食、シエスタタイム
⚫︎12:00 昼食
昼食を作ると時間がかかってしまうので、私たちは前日の夕食を多めに作るようにして、残りを翌日の昼食に食べるようにしています。
基本的に温め直すだけなので時短にもなり、さらに1回で2食分の調理を済ますのでガスと水の節約にもなります。
キャンピングカー生活ではガスと水の節約は重要なので、私たちはこのスタイルを取り入れています。
⚫︎13:00 シエスタタイム
昼食を終えたらシエスタタイムです。Siesta(シエスタ)はスペインの昼寝(長い休憩)文化のことです。
スペインやイタリアなどではこの習慣が取り入れられており、企業や店舗の多くは13:00〜16:00は一旦クローズし、従業員はシエスタ(長い休憩)を取るのです。
この時間帯に田舎町などに行くと、町がゴーストタウンのように見えることもあるようです。
私たちも生活していくうちにこの習慣を取り入れるようになり、今では毎日昼食後は長めの休憩時間を取ってくつろいだりお昼寝したりしています。
午後のリモートワーク
⚫︎14:00〜17:00 午後のリモートワーク
昼食とシエスタを終えたらパソコン業務に戻ります。
この時間は終始仕事に集中しているわけではなく、疲れたら窓からの景色を見ながら少し休憩などをしてゆっくり仕事をしています。
キャンピングカーでのリモートワークの醍醐味は、すぐ近くに自然を感じられリラックスした環境で仕事ができることです。
ナイトルーティーン
⚫︎17:00 軽い運動
仕事を終えたら軽く体を動かすようにしています。
滞在している場所の環境に合わせてジョギングや町の探索をしています。
⚫︎17:30 シャワー
私たちのキャンピングカーにはシャワーが装備されているので、毎日車内でシャワーを浴びることができます。
ただしガス暖房節約のために、まだ日が出ている暖かいうちにシャワーを浴びるようにしています。
特に冬場は日が暮れるのが早いので、午後3時頃にはシャワーを浴びるようにしていますが、それでもやはり寒いです。
キャンピングカー内の水はタンクに貯められた水から使用するので、節水のためにも3分以内にシャワーを浴びるようにしています。
⚫︎19:00 夕飯の準備
キャンピングカー内にはキッチン、冷蔵庫、オーブンと家と同様の設備があるので調理には困りません。
ただし、ガス節約のために長時間煮込む系の料理は控えるようにしています。
パスタや丼物などの鍋一つで作れて洗い物が少なくて済むメニューを作ることが多いです。
⚫︎20:00 夕食
⚫︎22:30 リラックスタイム&寝る準備
夕食後はリラックスタイムで、映画やドラマなどを観ながらゆっくりします。
寝る前は窓やドアの戸締り、ガスの元栓、水道ポンプを必ずチェックします。
まとめ
今回は、私たち夫婦のお仕事DAYの”リアルな”1日ルーティーンを紹介しました。
車中泊の旅と聞くと、毎日綺麗な景色の中で楽しい生活を送っていると思われがちですが、私たちは車内で仕事もしているので案外家での生活とさほど変わりません。
水や電気に限りがあるので不便な点もありますが、それらに注意すれば快適に生活が可能です。
キャンピングカーでの日常ルーティーンだけでなく、車内での私たちの節水方法やリモートワーク環境も紹介したので、キャンピングカーに興味がある方やこれから車中泊生活を始める方の参考になれば嬉しいです。
ライター:Luana
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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