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旅に出るたびにヒートアップするDIY熱!より使いやすいキャンピングカーをめざして
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
こんにちは。ファンルーチェのセレンゲティに乗っている、Tanisanと申します。
自分は木工が大好きで、家の家具もほとんどが自作。その延長線上にキャンピングカーの家具作りもあると考えており「自分で作るんだから、サイズだけはジャストフィット」をモットーにDIYを続けています。
今回は私が実践しているDIYをご紹介します。
こうすればもっと快適に!おすすめのDIY
ステップに蓋をしただけで全然違う!
まずは、ステップに蓋をするDIYから紹介します。
多くのキャンピングカーユーザーさんがされているので「そんなに違うのかな」と気にはなっていたのですが、比較的簡単そうなDIYだったので「あとでもいいや」と先延ばしになっていました。
しかし、いざDIYしてみると「蓋があるのと無いのとでは全然違う!」と驚愕。先延ばしになんてせず、サッサと作れば良かったと後悔したDIYのランキング1位ですね。
キャンピングカーの後ろの部分は、土足厳禁です。私も含めて皆さん、靴を脱いで上がってもらいます。
上の写真の様に、ポコンと空いたままになっているステップ部分を、適当な木工で蓋を作って塞いでしまいました。
このDIYには、こんな利点がありました。
- スペースが広がったことで、空間を余すことなく使える
わずか57㎝×26㎝広くなっただけでこんなに快適になるのかと、正直なところ驚かされました。 - 物を落とすところがない
蓋をすることで、ステップに物を落とすことがなくなりました。特に靴についた雪がとけてひどいことになっている時なんて、本当に蓋をしていて良かったと思います。足を踏み外して自分が落ちたりすることもなくなりました(笑) - 防寒対策としても有用
キャンピングカーって、あまりがっちりとした構造ではありません。隙間風も感じます。特にステップはゴムパッキンの間から外が見え、冬などは冷気が上がってくるのをはっきりと実感していたのですが、蓋をしたことで冷気も遮断できました。
LEDで省電力化はやっておいた方がいい!
電力消費を抑えるために、室内照明をLEDにしました。照明って、けっこう電気食いなんですよね。
最近のキャンピングカーは室内照明のほとんどがLEDとなっているようですが、私がキャンピングカーを購入した頃は12Vで動く蛍光灯や白熱電球が一般的だったので、知らず知らずに大量に電気が消費されて、朝になったら電圧低下を招いてしまっていたこともありました。
乗り始めの頃は積んでいるソーラーパネルなどで電力は100%補われるものだと思っていたのですが、そうではないと知ってから、電子工作でDIYをスタート。
LEDの電子工作は「LEDが点いた/点かない」で成功したかどうかが一目でわかるので、楽しく、やりがいもあります。
私はメイン照明、サブ照明、トイレ、ベッドルーム、スポットライト、ポーチライト、レンジフード照明をLEDにしました。
このDIYのおかげで、少なくとも消費電力は4分の1になったと思います。
「限りある資源を有効活用する」という観点からも、室内照明のDIYはやって良かったですね。
ラダーを定位置に!
キャブコンの特徴といえばバンクベッド。そう、運転席上部の前に出っ張った部分です。
そのバンクベッドに上がるためには、どうしてもはしご(ラダー)が必要なのですが、使わないときの保管場所に頭を悩ませていました。
大抵はバンクベッドに載せておくのですが、走行しているとどんどんはしごが奥に行ってしまい、使いたいときに出しづらくなってしまうんですよね。
そこで、ラダーの収納スペースをDIYすることにしました。
今は、こんな感じで置いています。
引き出しなどに使う取っ手を2個壁に取り付け、ラダーの引っ掛ける部分を固定。さらに、ヒモを通せる金具も取り付け、ラダーがガタガタしないように縛って固定できるようにしています。
たったそれだけなんですが、すこぶる快適になりましたよ。
我が家は夫婦2人ともそんなに背が高くないので、それもふまえてサッと出してサッとしまえるようにしたのが良かったようです。「どんなものにも指定席」ですね。
2段ベッドはもういらないから・・・
かつては子ども達も乗っていたキャブコンですが、今は夫婦2人。寝る場所は2か所あれば十分ということで、思い切ってセレンゲティの魅力でもあった常設2段ベッドの上段を外し、物をポンと置ける簡易収納スペースにリメイクすることにしました。
ただ、一枚の棚にしては面白くないので、真ん中を跳ね上げ式にして開放感を持たせてみました。
マットだけを外しても枠だけは残り、ちょっと座るにしても頭がぶつかってしまうので、全部取っ払って良かったです。
収納に便利なのはもちろんですが、開放感が出たのは意外と大きなメリットでしたね。後付けのウインドエアコン導入にもつながりました。
ちなみに、キャンピングカーの構造要件には「乗車定員の1/3以上の就寝設備を備えること」とされているため、就寝設備の撤去をする場合は、ご自身のキャンピングカーでも実施が可能か確認してから行ってくださいね。
引き出しユニットを作る
家でDIYをしている方に聞いてみると「収納を効果的にしたかった」というのがキッカケとして多いようです。キャンピングカーにおいてもそれは一緒。
長期旅行となると家で生活しているのとほぼ同じなため、「アレはどこにしまったんだっけ?」という事態を避けるためにも、必要な生活グッズをきれいに収納したいと思いました。
キャブコンに備わっている吊り下げ式の収納庫だけでは追いつかず、使い勝手も悪いので、棚も自分で作ることに。
ギャレー横に4段の引き出しを作成。DIYならではのジャストフィット感が気に入っています。表側の見えるところには木目調のシートを張ったので、全体的にきれいにキマりました。
ちなみに、引き出しにはレールをつけて補強しています。
上の写真の様に、板を載せると簡易テーブルが即席でできあがります。一般的なテーブル配置は食事の支度や後片付けに時間がかかりますし、窮屈な感じもするので、面倒くさがりの我が家では定番スタイルは採用していません。
夫婦2人なら食事は簡易テーブルで十分イケますし、食事が終わった後も「あ~うまかったね!」と言いながら簡単に片付けられます。冷蔵庫やシンクにも近いですしね。サッサと片付けた後、板を外して引き出しを戻したら、また次の場所に向けて出発です。
テレビの快適化を目指す
キャンピングカーの旅って、夜は結構「ヒマ」です。
次の日の運転に備えて早寝するように心がけてはいますが、とはいっても夜は長いので・・・。ヒマつぶしのためにも、テレビは重要なアイテムです。一般放送はもちろん、DVDを観ることもあります。
ただし、マナーをきちんと守るのが真のキャンピングユーザーだと思っているので、夜の鑑賞は「ひっそり、静かに」ですが。
そこで、テレビの快適化にも取り組みました。具体的には「テレビの位置」と「電力の問題」をクリアするようにしました。
我が家のテレビはこの位置にあります。試行錯誤をくりかえして、この位置に納まりました。ここは夫婦で食事をする場所なので、食事をしながらテレビを観ることもでき、なかなか良いですよ。
テレビはキャンピングカーに搭載されているサブバッテリーから電気を供給するのが一般的で、我が家も以前はそうしていました。
しかし、サブバッテリーは冷凍冷蔵庫、FF暖房、照明といった大事な部分を支える重要な装備。もしもテレビでだらだら電気を使ったことで電圧低下を起こし暖房が止まってしまったら、冬の北海道では、最悪「凍死」してしまいます。
そこで、別のポータブル電源を購入し、独立して電源を取ることに。
テレビを観る/観ないに関わらず、電源を別系統に1つ持つことは、キャンピングカーライフにおいて強い安心感につながります。
仮にサブバッテリーの電力不足が起きても、ポータブル電源から電力供給がすぐにできるのでとても心強いです。お値段的にも今は購入しやすくなったので、1台搭載しておくのがおすすめです。
まとめ
今回は、DIYの続編をご紹介させていただきました。
キャンピングカーの装備はとても快適なものばかりですから、あえて改変しなくても十分、キレイなまま乗った方が良いと考える方もいるでしょう。しかし私はDIYをしやすい環境にあり、何よりもともと木工が好きなので、「探しても無いものは自分で作る」というスタンスを取っています。
旅を重ねるごとにDIYのアイデアが湧き、それを実行に移すことで楽しさがどんどん増えていくのが、私のキャンピングカーライフでもあります。
キャンピングカーに乗っている方全員におすすめするわけではありませんが、ひと工夫しただけでより快適になる設備もあるので、選択肢の一つに入れてもらえるとうれしいです。
DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。
ライター:Tanisan
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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