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ルーフキャリアにちょい足しアレンジでキャンピングカーの屋根を有効活用!【軽バン秘密基地計画#02】

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


快適な室内確保のために、屋根に物を積む

この車を譲り受けたときにルーフキャリアは付いていなかった。軽自動車と言ってもワンボックスだから車内空間は広く、ルーフキャリアなどなくても十分と言えば十分な量の荷物を積むことができる。

インフレータブルボードなら、たたんでしまえば全く問題ないどころか、かなりの本数を積むことさえできる。

そして、軽バン秘密基地計画#01でも書いたが、荷物がインフレータブルボード1本とその他の道具類なら、何も片付けたり外に出したりしなくても、そのまま寝られる状態までには内部は仕上げてある。

また、助手席まで全部倒せば、長さが9ft(約275cm)までの普通のサーフボードなら、あまり問題なく収まってしまう。

しかし、普通のサーフボードより幅のあるSUPのボードの場合は、9ftのボードでも入ることは入る(写真はSUPボード)が、少し無理している感じにはなってしまい、そして当然、寝るときにはボードを外に出して何処かに置いておかなければならない。

こうしてみると改めて日本の軽自動車って凄いなあと思うが、でもやはりインフレータブルではないSUPボードは屋根に積んだ方が良いってことで、ルーフキャリアを付けることにした。

最初は上の写真のような一般的なバータイプのキャリアを付けることを考えた。

しかし、せっかくならバーだけでなくてラックになっていたら、ボードだけでなくてコンテナとか他の大きな荷物も積むことができて、荷物が多いときも車内が狭くならないとも考えた。でもラックは結構値段も高い。

意外な発見、業務用ラック

そこで思いついたのが、職人さんとかが脚立や梯子なんかを積んでいるやつを使ったらどうだろうってことだ。それでネットで調べてみたら、ちょっと高級なバータイプのキャリアより価格もずっと安いくらいだったので早速購入。

職人さんでもないのにこれを選ぶって発想はなかなかないんじゃないかと、我ながら目の付け所が違うと少し自分に感心したりもする。

安全には十分注意して荷物を積載

これはボードに限ったことではないが、走行中にボードを飛ばしてしまったら大事故を引き起こしかねないから、屋根にボードを積む場合はとにかく脱落防止には注意しなければならない。

意外と知らない人も多いようだが、サーフボードを屋根に積む場合はフィンを前にして積むのが正しい方法だ。もし走行中にタイダウンベルトが緩んでも、フィンが引っ掛かって後ろに飛んでいく可能性が低くなるからだ。

しかし、このラックには、両脇に低い柵のようなものがある状態になっているだけではなく、荷物脱落防止用のバーが前後にも付けられるようになっている。そこで、このバーを前側にだけ付けることを考えた。

基本の積み方とは逆にボードを前向きに積み、ノーズをこのバーの下に入れておけば、急ブレーキをかけてもボードが前にずり落ちることはない。

そもそも、そんなことがないようにチェックしておくことが必須だが、もしタイダウンベルトがズルズルに緩んでいて風に煽られたとしても、ボードはこのバーで押さえつけられて持ち上げられることはない。

後ろ側は、フィンの間にタイダウンベルトをかければ、ベルトが緩んでも引っかかる。これでかなり安全対策もバッチリだ。

ボードを載せる部分には水道管用のカバーを巻いてある。耐久性は意外と高くてコストは非常に安上がり。ボードの積載に限らず色々応用できるアイディアなんじゃないかと思う。

実際事故にはならなかったのが幸いだが、第三京浜の橋の上からカヌーを飛ばして多摩川に流した人や、ルーフボックスの蓋が開いてアクアラインの橋の上に荷物をぶちまけた人を知っている。

ボードの積み方で話が長くなってしまったが、そんなことも実際にあるので、ボードに限らず、屋根に物を積む時はこんな風に色々と工夫をして、安全対策は万全にしてもらいたいと思う。

タープやシェードを張るのにも便利

ラックの前後幅いっぱいどこでもロープをかけられるので、お手軽にこんなこともできる。

このサンシェードのようなものは車用というわけではなくて、たまたま家にあった普通の家用のもので試したのだが、もっと立派なサイズ(これは幅が90cm位)のタープとかも問題なく付けられる。

日差しの強いときには仲間からも喜ばれそうだし、こんなちょっとした屋根でも、下にいればお昼のおにぎりやサンドイッチをトンビにさらわれる心配がない。(※多くの海岸では、食事をするときはテールゲートの下などにでもいないと上から食べ物を狙われるので非常に危険)

もちろん他の荷物の積載にも

試しに載せてみただけなので、ロープやベルトは掛けていないが、こんな風に色々大きな物を積むのにも大変便利。サーフボードを運ぶ人じゃなくても、このキャリアはとっても重宝すると思う。

こんな大物を持って行く場合も、これなら荷物を片付けたり外に出したりしないでそのまま寝ることができる。

唯一の欠点は、風の当たる方向にもよるが、空荷状態でスピードが上がってくると、風切り音が結構賑やかなこと。しかし私にとってはそんなこと全く問題なし。

暫く使って表面の油分が抜け切ったら、錆びてしまう前にクリーム色にでも塗ってしまおうと思っている。そうしたら昔のVW TypeⅡとかminiのキャリアみたいでオシャレになるのではないだろうか?

DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。

ライター: 笠原 サタン

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