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分杭峠「ゼロ磁場」パワースポットを徹底検証|日本の峠#2
目次
分杭峠とは?
分杭峠は、長野県伊那市と大鹿村の境界にあり、最高標高は1,424m。国道152号線となっています。
明確な始点、終点がありませんが、総延長4kmに満たない短い峠。地図を見てわかるように、それほどカーブが多くありません。
今回は長野県伊那市側から分杭峠を攻めてみます。
道端は広くなく、対向車が来たらどちらかが道を譲る必要があります。しかし、急カーブが少ないので難易度は高くありません。
↑一番きついなと感じたカーブでこれ。ドライビングを愉しめる峠ではありません。景観も良くありません。
分杭峠のハイライトは、長野県伊那市側から峠道に入る2km程手前から始まります。
ハイライトはパワースポット「ゼロ磁場」
長野県伊那市市街地から国道152号線を進み、のどかな田園地帯を抜けて山に入ると駐車場の看板が出てきます。ここは、日本3大パワースポットの一つ、「ゼロ磁場」の気場へ行くシャトルバスに乗り換えるための駐車場。
駐車場係員の説明では、パワースポットとなるゼロ磁場周辺には駐車場がないため、ここでシャトルバスに乗り換えてもらっているとのことでした。
こちらが、パワースポット「ゼロ磁場」の気場へ向かうシャトルバスの乗換駐車場です。駐車料金は無料。
駐車場を車を駐めてから徒歩2分くらいのところにある、お店のような建物がシャトルバス乗車チケット売り場。
どちらかと言えば、お土産屋の雰囲気。筆者が行ったときには小学生低学年の少女が店番をしていました。私がチケットを頼むと彼女は大声を発しながら「おじいーちゃーーーん!おきゃくさーーーーーーーーん!」と外に向かって走っていったのでした
おじいーちゃーーーん!がやってくるまで、周囲に貼りまくられた説明書きを読みながら待ちます。その中の説明書きの一つに「ゼロ磁場では方位磁石がクルクル周ります。ぜひスマホのコンパスアプリで見てください。」とありました。
5分ほどすると野良仕事中の出で立ちで、おじいーちゃーーーん!が現れました。
ここに来たのは午後3時30分頃。最終バスには間に合うはずですが、随分とのんびりとやってきた、おじいーちゃーーーん!は「あー、今日はもうダメだ。待ちのお客さんで一杯だ。4時過ぎたら自分の車で行くといい」とのことでした。
町内会のイベントと思いきや、シャトルバスを待たれる方々でした。
はい、駐車場に戻って4時まで待ちます。
パワースポット「ゼロ磁場」気場へ
シャトルバス駐車場からパワースポット「ゼロ磁場」のあるところまでの峠道は冒頭でお伝えしたと通りの大しておもしろくない道。
「ゼロ磁場」は分杭峠の最高標高地点付近にあります。
ゼロ磁場の近くの道沿いには無数の車が駐車されていました。
車を駐めて歩いていくと、↑この看板が。
しかし、お金を払おうにも受け取ってくれる係員がいませんでした。
さらに進みます。
案内所では、ゼロ磁場「気場」での楽しみ方が提案されていました。その提案とは「読書」。ご自由にお持ちくださいと本が並ぶ。
ここは 町内会のイベント シャトルバス発着場の待合場所。ここを抜けると、
気場への遊歩道が現れます。
遊歩道入口付近には、分杭峠「ゼロ磁場」についての解説看板がいくつかありました。
分杭峠はなぜパワースポットなのか?
↑この看板は、分杭峠から見える景色を図式化したもの。この看板があるところから見える景色は ↓ こちらの画像。
さらに詳しい解説看板が ↓
要するに、分杭峠は、“邪馬台国”日本で最も古く、最も大きく、最も長いの巨大断層地帯「中央構造線」の真上にあり、磁場がなくなる場所だとのこと。
解説看板によれば、分杭峠のゼロ磁場、気場を見つけたのは、中国湖北省蓮花山のゼロ磁場を発見した著名な気功氏、張志祥師(ちょうししょうし)とのこと。蓮花山のゼロ磁場は「人が幸せになれる場所」として有名なパワースポットになっている、とのことでした。
中央構造線とは?
中央構造線とは地質学での名で、九州南部から四国、紀伊半島を東西に横断し、愛知県から北上、フォッサマグナ(直訳「大きな溝」中央地溝帯)を分断して関東地方へ続く、総延長約1,000kmの大断層のこと。
分杭峠「ゼロ磁場」の注意事項
分杭峠「ゼロ磁場」の気場では、治療や気功といって近づいてくる者が多いそうです。拒否せず受け入れると合意となり、中止命令や検挙もできなくなるので、注意が必要とのことです。
「ゼロ磁場」気場へ
緩やかな傾斜の遊歩道を降りていきます。
気場まではおよそ100m。
木に隠れた「気場」が見えてきました。↓
数分で気場へ到着。
ここで腰を下ろして、気をたっぷりと堪能することができます。(筆者は座りもせず)
木に隠れていますが、先には中央構造線上の一直線の谷が見えます。
強い「気」の中で撮影しなくても、このような写真に加工することができます。この画像は演出です。
シャトルバス発着場で、「ゼロ磁場では方位磁石がクルクル周ります。ぜひスマホのコンパスアプリで見てください。」と説明があったことを思い出しました。
ぴったりと北を示していました。
さて、帰ることにしますね。
帰り道で、もう一つの気場へ行くようにレコメンドされました。
帰り道に軌跡が起きた!
帰り道に酷い夕立に見舞われましたが、山を抜けると明るい日差しが。
小学生の理科の授業で学んだ「夕方の天気雨は虹が出る」
はい。出ました。
筆者のカメラレンズは24-105mm。24mmの広角でも虹の端から端まで収まりません。
iPhoneのパノラマモードで撮影してみました。
ここまではっきりしたダブルレインボーを見たのは人生で初。ダブルレインボーは幸運の象徴のようです。
分杭峠を評価
運転し辛さ:★☆☆☆☆
景観の良さ:★☆☆☆☆
おもしろさ:★★☆☆☆
イニD度合:☆☆☆☆☆
得点:20点
調整ポイント:0点
総合得点:20点
評価基準:あくまで筆者の独断と偏見。一般的にどう思うかは考慮に入れていない。峠は運転し辛いほどよいと考える。イニD度合は、その漫画に登場しそうかどうかだけで判断。決してドリフト走行に適しているかどうかではない。公道でのドリフト走行は違法です。おもしろさは運転しておもしろいかだけでなく、興味深いスポットなど総合的なおもしろさで評価したもの。総合得点は★1つを5点とし100点満点とした。
パワースポット好きならぜひ。私はそうでないので申し訳ないが特に面白みを感じる峠ではなかった。
この記事の車両協力はマツダさん。画像にちょいちょい写り込んでいた赤いSUVは、マツダ CX-5です。
CX-5の試乗記事、他のパワースポット記事もあわせてお読みください。
撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
車両協力:マツダ
【編集後記】パワースポットを訪れ、幸運のダブルレインボーを見てからの筆者に幸せなことは何一つ起こっていません。
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- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...