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EVの普及で“車のこたつ化”進む?トヨタ新型EVは新開発の『輻射ヒーター』採用

肌の乾燥やほこりが気になる人にうれしい「輻射式暖房」

©nikkimeel/stock.adobe.com

車のエアコンは一般的に「対流式」で、吸い込んだ冷えた車内を空気を熱して温風としてふたたび車内へ送り出し、空気を循環させて車内を温めます。そのため、エアコンは「風が当たり続けて肌が乾燥する」「空気の循環でほこり等が舞う」といった理由から、苦手だという方も少なくありません。

いっぽう、トヨタ bZ4Xなどが採用する輻射ヒーターは、その名のとおり「輻射式」の暖房機能です。パネルヒーターやオイルヒーターなど、風を出さない暖房器具が同じ「輻射式」となります。

温風ではなく、ヒーターから発せられる遠赤外線によって暖をとる機能なので、「風が当たり続ける」「ほこり等が舞う」といったことがありません。そのため、輻射式の暖房器具は肌のトラブルや空気の汚れが気になる人に人気があります。

なお、シートヒーターやステアリングヒーターは、触れることで暖が取れる、床暖房などと同じ「伝導式」です。触れていない箇所は温まらないため、シートヒーターが当たらない膝下等を輻射ヒーターでカバーすることで、寒い時期のドライブの快適性をより高めることができます。

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バッテリーEV以外でも採用広がるか

デンソーが開発し、トヨタがbZ4Xで初採用した輻射ヒーターは、バッテリーEVの航続可能距離最大化が主なメリットとなるため、基本的にはバッテリーEVに向いた装備であると言えます。

しかし、レクサス RXは100%モーター走行が可能なプラグインハイブリッド『RX450h+』とハイブリッドの『RX500h』のほか、ガソリンエンジンのみの『RX350』にもこの輻射ヒーターをオプションで設定しているため、バッテリーEVに限る装備ではありません。

前述のとおり、肌のトラブルや空気の汚れが気になる人にとってもうれしいメリットがあるため、女性や、子どもがいる家庭からは喜ばれることが期待できます。

今後、さまざまな車種でこの輻射式のヒーターの採用が広がっていくのかもしれません。

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