「この時代、スポーツカーは悪なのか」トヨタのGRシリーズCMが差し止めに

この広告は…アウト？セーフ？

問題となった広告がこちら。今年4月と5月に現地新聞の「The Guardian（ガーディアン）」紙と「i（アイ）」紙に掲載されました。

左上には「That GR Feeling（GRの感覚）」という見出し、中央には森林に囲まれた車道をGRスープラ、GR86、GRヤリスの3台が走行している写真があります。

広告右下の文章の末には「And now on a road near you.（そしていま、あなたの近くの道路に）」との記載があり、これについてもASAは公道を広告のように走行することを想起させると指摘しています。

最終的に広告は今後表示しないことに

トヨタはこれらの指摘に対し、「読者がこの広告から安全運転に関する理解を覆すようなことを受け取ることはなく、したがって、危険な運転行動を容認・助長するものではない」と述べましたが、最終的には広告を再び使用しないとしています。

なお、この広告を掲載したガーディアン紙とアイ紙によると、広告について直接のクレームはなかったとのことです。

以前にはトヨタがイギリス政府に警告も

2022年7月31日には、トヨタがイギリス政府に対して、ハイブリッド車の販売を禁止した場合は英国から撤退する可能性について警告したとの報道がありました。

カーボンニュートラルに向けた計画の一環として、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンの新車販売を2030年に禁止することを決定したイギリス政府に対し、トヨタは「ハイブリッドに対する規制により生産、販売などに加え、イギリスにおける将来の投資にも影響する」と訴え、2030年にハイブリッドモデルの販売を禁止した場合は、イギリスでの生産をやめる可能性があるとイギリスに政府に警告したと報じられています。