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「世界のトヨタ」の没落を救ったのは今でも生産されているあの車たちだった【推し車】

国内No.1どころか世界でもトップを争う超巨大自動車メーカー、トヨタ。

そんなトヨタも太平洋戦争直後は、ガレキを片付けつつ民間用トラックの再生産から再出発し、徐々に規模を拡大して「世界のトヨタ」へのし上がってきた歴史があり、現在のトヨタへ至る歴史の分岐点では、さまざまな危機に直面してきました。

今回はそのトヨタが「危機を乗り越えるのに大きな役割を果たしたクルマ」を紹介します。

ランドクルーザー(20系・1955年)

役立たずのクラウンに代わり初期の北米市場を死守した功労車

トヨタ ランドクルーザー(2代目20系)

現在は世界中でクルマを作っては売りまくっているトヨタですが、別格の大市場である北米ではデビュー早々の初代クラウンを投入するも、狭くて道路事情も悪い日本ならともかく、真っ当な舗装道路を延々と長距離ドライブするアメリカでは、さまざまな不具合が多発。

ついには「とても使い物にならない」と撤退を強いられますが、それでもトヨタは北米市場へ踏みとどまり続けました。

その原動力となったのは、意外にも本家ジープよりパワフル、かつタフなオフロード性能がウケた2代目20系ランドクルーザーで、乗用車が全く通用しないアメリカでのトヨタは、事実上の「ランクル屋」として北米市場へ足がかりを作ります。

しかも安くて信頼性が高い日本車という、その後30年ばかりの日本車観を作ったクルマでもあり、主要市場への輸出成功は、トヨタの拡大発展に大きな役割を果たしました。

セルシオ/レクサスLS(初代・1989年)

「安くてよく走る大衆車メーカー」で終わるものか!

トヨタ セルシオ(初代)

1980年代前半、既に「安くてよく走る大衆車メーカー」として北米市場で成功していたトヨタは、アメリカ内外の高級車へ挑むべく、徹底的な市場調査を開始します。

その間、プラザ合意(1985年)による円高ドル安進行で、価格ではなく品質で勝負すべく、全ての日本車が質的転換を攻められた1980年代後半、トヨタの新型高級車も「既存の価値観にとらわれない新時代を富裕層」をターゲットに開発が進みました。

その結果、初代レクサスLS、日本名セルシオは権威主義的な威圧感より質感を重視した内外装、静粛でパワフルなエンジン、快適性や操縦性に優れた足回りで、既存メーカーに驚異を与えるのに十分な新世代の高級車となり、国内外で大ヒットします。

せいぜい高級な大衆車止まりなクラウンに満足していた日本のユーザー心理にも大変革をもたらし、トヨタが大衆車メーカーで終わりかねない危機を救ったのが、初代セルシオでした。

ヴィッツ(初代・1999年)

クラスレスの魅力で軽に頼らず国内シェアを維持した21世紀マイカー

トヨタ ヴィッツ(初代)

当時はいすゞや日産、マツダの存亡に関わる経営不振に隠れて目立たなかったとはいえ、RVブームで躍進したホンダやスバル、三菱に対し、トヨタの国内シェア低下は深刻でした。

RVもミニバンもほとんど後追いで、ライバルの弱点を突いて市場を奪う得意技は不発、得意分野のセダンも「セダン・イノベーション」と謳った変革が大失敗、後に時代の立役者となるハリアーやプリウスも未知数で、思わぬ時代の変化に困り果てます。

そこからいち早く立て直しに成功したのがコンパクトカーで、販売堅調だったスターレットとタコII(ターセル/コルサ/カローラII)を思い切って廃止統合、「21世紀マイカー」をコピーに走行性能やスペース効率、経済性で勝負した初代ヴィッツが大成功!

トールワゴンのファンカーゴなど派生車の販売にも成功し、危うく没落する大企業になりかけたトヨタは、まず足元のエントリーモデルから危機を乗り越えたのです。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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