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三菱の四角い車たちを探せ!その結果…思ったよりカッコいい車たちが集まった【推し車】
三菱の車はよく「ガンダムチックなデザイン」と呼ばれるので、四角い車だらけだろう…と思って探してみましたが、不覚にもガンダム=四角いとは限らないと思い知らされます。
どちらかといえばウェッジシェイプ(クサビ型)デザインにスラントノーズ、あるいは昔のBMWのような逆スラントノーズのフロントマスクで鋭角的な印象を持たせるパターンが多く、四角いと明確に言えるデザインはなかなかありません。
それでも、商用車以外でこれは四角いと思わせる三菱車を3台チョイスしてみました。
コルト1200/1500(1968年マイナーチェンジ後)
ラーダ(旧ソ連/ロシア)が長年作っていたセダンに似ている
見た瞬間に「旧ソ連でこんな車があったな…ラーダだったかな」と思った、ギャランやランサーでヒットを飛ばす以前、まだ地道に地味な大衆車を作っていた時期のセダン。
一本筋の通った直線基調デザインに、先端ではヘッドライトに向け絞り込みが入るところなど、天才ジウジアーロがデザインしたアルファロメオ アルファスッドを思わせる雰囲気もあり、ギャランでヒットを飛ばす直前の三菱デザインは、完成の域に入りかけていました。
1963年に発売されたばかりの頃はギョロ目でアカ抜けず、同じ三菱でも1ランク下のコルト800シリーズの方が上品に見えたのがマイナーチェンジで一変、ボクシーでカッコイイセダンとすら感じさせてくれます。
ミニカ(5代目・1984年)
素っ気ない四角さで、初代パンダのごとく広かった
1980年代前半の三菱は、ギャランやランサー、トレディア/コルディアと、クサビ型のウェッジシェイプにスラントノーズ、表面が滑らかなフラッシュサーフェス化のデザインテーマを採用し、軽自動車のミニカも同じです。
ただし、旧規格で全長が短い550cc時代の軽自動車ではかなり寸詰まり感があるのと、初代フィアット パンダに範を取ったか、直立に近いリヤハッチで広く大きなキャビンによって大小の箱を2つつなげたような、かなりボクシーなデザインとなっています。
おかげで歴代ミニカでもっとも四角いモデルになりましたが、奥に引っ込んだ角型ヘッドライトが精悍なイメージを与えており、ターボ車などはなかなかスポーティです。
- 最新「ミニカ」中古車情報
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本日の在庫数 75台 平均価格 44万円 支払総額 10~225万円
デボネアV(1986年)
韓国車として売れたので、今見ると日本車離れしたデザイン
1964年生まれで1986年代まで販売され、「走るシーラカンス」と呼ばれた初代のイメージから脱却すべく、最新の5ナンバーフルサイズセダンとして開発したのがデボネアVこと2代目デボネアです。
1つのボディでハイヤーなどショーファードリブンセダンも、個人向けパーソナルセダンも兼ねる事を強いられたため、全体的にスマートなデザインと大型フロントグリルがチグハグで、3ナンバーボディがないので高級車になりきれていないように見えます。
丸みを持たせず四角さに徹して三菱最高級セダンの矜持を示しましたが、韓国版の初代ヒュンダイ グレンジャーの方が売れてしまったので、どうしても韓国車のように見えてしまうのが難点です。
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本日の在庫数 7台 平均価格 205万円 支払総額 140~300万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...