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MINI JCW コンバーチブル チョイ乗り試乗レポ|ヤバいよ、このクルマ
#チョイ乗り試乗レポート
306馬力のオープンカーは至高
2020年2月13日に、ビー・エム・ダブリュー株式会社が開催した、限定車「MINI ジョン・クーパー・ワークス GP」のお披露目会の後、希望者は先着順でMINI JCW(ジョン・クーパー・ワークス)のラインナップから1台、25分の試乗ができる機会がありました。筆者は、普段広報車を借りて乗らないメディア(新型車などの発表会では、自動車メディアだけの取材でなくファッション系やライフスタイル系といったメディアも取材に来られています)にお譲りして、別の機会にと遠慮していたところ、広報担当の方から、ぜひ何か1台乗っていただきたい、今日は広報車(取材や撮影のために用意されている車)のラインナップにないモデルもあるとお声掛けをいただきました。これは、乗るしかないと、広報車ラインナップにない「MINI ジョン・クーパー・ワークス コンバーチブル」を選ばさせていただきました。
ご先祖様のミニに比べるとふた回り以上は大きくなった、BMW傘下に入ってからの「MINI」ですが、全長4mを切るコンパクトなボディに、306馬力のエンジンを積み、屋根を開けるために車体が重くなっても1,400kgという車両重量、このスペックだけでも十分ヤバいものがあります。
ちなみに、このMINIのプラットフォームは、BMW 1シリーズと同じものです。また、最高出力306psのエンジンは1シリーズ「M135i」と同じもので、トランスミッションも同じです。このM135iは昨年11月の試乗会で少し乗っています。また、同じジョン・クーパー・ワークスのクラブマンにも少し乗っています。
短い試乗時間なので、撮影は最低限にしてさっさと済ませ、お台場エリアへMINI JCW コンバーチブルを走らせます。もちろん、屋根はオープン、走行モードはスポーツモード。ちょっと走っただけでも、アクセル踏み過ぎたらヤバいと感じるくらいの加速、ゴーカートに乗っているような引き締まった足回り、ハンドル切ればガツンと曲がり、うるさめなエキゾースト・サウンド、そしてフルオープンで風と日光をダイレクトに受けて走る、、、「ヤバい」。
昨年11月にJCWクラブマンに乗ったときもヤバい走りを体感しましたが、このモデルよりコンバーチブルは車重が200kg軽く、車体も一回り小さめなため、走りの印象はより「ヤバい」ものとなります。特に、カーブを曲がるとき、レールにタイヤを引っ掛けてるんじゃないかと思うほど。やんちゃです。じゃじゃ馬です。新型M135iとプラットフォームとエンジンが同じとは思えないクルマです。M135iは比較すると紳士的、おとなしい走りです。
広報車のラインナップにないということで、残念ながら長距離ドライブ試乗レポートを書くことはできませんが、MINI ジョン・クーパー・ワークス コンバーチブルは、最高の走るヤバさを提供してくれる1台であったことを、チョイ乗りレポートの締めくくりとしてお伝えさせていただきます。
撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
MINI JCW コンバーチブル スペック
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...