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【新型BMW1シリーズ M135i xDrive チョイ乗り試乗レポ】306psでカッ飛べ!
2019年11月下旬にビー・エム・ダブリュー株式会社が、新型1シリーズのメディア向け試乗会を開催。メインの試乗車は「118i PLAY」でしたが、ハイパフォーマンスモデルの「M135i xDrive」も短い時間ではありましたが試乗することができました。そのレポートをお届けします。
実質3.5Lのエンジンを小さいボディにブチこむ

まずは、車名の解説から。M135iの「M」は、わかりやすく言えばBMWをハイパフォーマンスモデルに仕立てあげる「M」社のこと。より正確にお伝えするのであれば、MはBMWの子会社で同社の研究開発を行っている、となります。M社は1972年に「BMWモータースポーツ社」として設立、1979年に初にMモデル「M1」を開発し発売、1993年に「BMW M社」に改名という断片的な歴史を語るだけでも、Mがどういったカンパニーなのかが少しでもおわかりいただけるでしょう。
Mの後に続く135の「1」は1シリーズの意味、35はエンジンの実質的な排気量を示します。この点については、本試乗会のメインモデル「118i PLAY」の記事中で触れましたので、ここでは割愛させていただきます。
このクルマも排気量3.5Lを示す車名を持っています。

1シリーズは、全長では国産コンパクトカーのトヨタ・アクアやホンダ・ヴィッツなどと大差ない4,400mmを切るサイズ(新型M135iの全長は4,355mm)。BMWではエントリークラスとなるもっとも小さなボディの1シリーズに、3.5L級のエンジンをぶち込みました。(ぶち込む、と書くと語弊が生じるかもしれません。きちんと設計、バランスを突き詰めています。ただ、試乗した後の気持ち的にはそう言いたい。)

エンジンは2.0Lの直列4気筒で最高出力は306ps!ここで「あれ?」とお気づきの方、さすがです。
この新型1シリーズの試乗会で、同じエンジンを積んだMINI クラブマン ジョン・クーパー・ワークス(JCW)にも試乗しています。コンセプトが異なる2つのブランドですから、乗り味は異なります。1シリーズの方がコンフォート寄り。やんちゃさはクラブマンJCWの方がちょっと上といった感じです。

車名の後ろにある「xDrive」とは、BMWの四輪駆動システムの名称。最大50%のトルク配分に電子制御で可変させ、走行安定性を向上させます。実際に走ってみるとこれがなかなかすばらしい。306馬力もあったら、しつけが大変ですが、四輪をきっちりと路面を掴んでくれるおかげで安心感が高まる走りに。停止状態からアクセル全開にしてもまっすぐ安定してカっ飛んでくれます。

足回りも「Mスポーツ・サスペンション」が組み込まれ、きちんと締めて車高を他のモデルよりも10mm落としています。トランスミッションは118iとは異なり8速スポーツATを搭載。試乗時間は30分もないため、しっかりと乗り味を確認できませんでしたが、山道でもカっ飛んでくれることには間違いないでしょう。(箱根ターンパイクに持ち込みたかった…。後日、広報車をお借りしてロングドライブすることにします)
あぁ、もう少し乗りたかった……

新車車両価格は、税込693万円。
インテリア画像ギャラリー





取材レポート・撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
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本日の在庫数 1080台 平均価格 226万円 支払総額 25~722万円
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...