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おすすめの軽キャンピングカー5選!後悔しない選び方・メリットなど解説
軽キャンピングカーとは?
「軽キャンピングカー」は、軽自動車をベースにキャンプでの使用を目的とした改造が施されている車両を指します。
キャンピングカーと聞いて、普通乗用車サイズの大きさで本格的なアウトドアレジャーでも使えるような雰囲気の車両を思い浮かべるかもしれません。しかし近年では、キャンプ初心者でも扱いやすいよう、軽自動車をベース車両に作られたモデルが多く存在します。
これからキャンプを始める人、少人数でアウトドアレジャーを楽しもうという人に適していると考えてよいでしょう。
軽キャンピングカーを選ぶメリット・デメリット
この項目では、軽キャンピングカーを選ぶメリット・デメリットを考察してみました。
軽キャンピングカーを購入するにあたり、実用性や使い心地、アウトドアレジャーでの活躍具合を気にする人は多いでしょう。ぜひ、メリットとデメリットの両面を確認してから、お気に入りの車種を選んでみてください。
軽キャンピングカーを選ぶメリット
軽キャンピングカーを選ぶメリットに挙げられるのは以下の2点です。
- ボディサイズがコンパクトで扱いやすい
- お財布に優しい(経済性に優れている)
軽キャンピングカーは、ボディサイズがコンパクトで運転が苦手な人でも運転しやすいのは注目すべきポイントです。市街地で狭い路地に入ってしまってもボディが小柄なので精神的なストレスが軽減されるほか、山や海へ向かうべく、狭い道を走る機会が多い人にも適しています。
加えて、経済性に優れていることも、軽キャンピングカーが優位となる要素です。車両の購入段階から着目していると乗用車サイズとの違いに度々気づかされることとなります。新車での車両価格から、自動車税・車両保険・消耗パーツ代などの維持費まで、手ごろな価格で済ませられるでしょう。
軽キャンピングカーを選ぶデメリット
軽キャンピングカーを選ぶデメリットに挙げられるのが次の2点です。
- 走行性能が低い
- 車内空間が狭い
軽キャンピングカーのデメリットで真っ先に挙がるのは「動力性能」。エンジン排気量が660ccの軽自動車では馬力に限度があり、かつキャンプ用パーツの装着で車両重量が増加するのを加味すると、普通乗用車と比較して走行性能が見劣りしがちです。
ターボ車の設定がないモデルを選択すると、急な上り坂や高速道路での走行で厳しさを感じてしまう可能性があります。単純に走行性能を考慮するなら、普通乗用車サイズのキャンピングカーも検討すべきかもしれません。
また、普通乗用車サイズのキャンピングカーと比較して「車内空間が狭い」のもデメリットです。
コンパクトな車体は移動で優位となりますが、同時に車内空間も狭くなり、1人から2人程度での使用が適しています。多人数での使用を考慮するのであれば、普通乗用車サイズのキャンピングカーも検討すべきです。
おすすめの軽キャンピングカー5選
この項目では、日本全国に点在するキャンピングカー専門店で販売されている軽キャンピングカーから、おすすめの5車種をピックアップしました。
オートワン 給電くん
バンコンタイプの軽キャンピングカーで人気を集めているのが、神奈川県唯一の軽キャンピングカー製造販売店「オートワン」が販売している「給電くん」。
キャンピングカーにおいて重要となるのが“電力の確保”です。電力設備があるキャンプ場以外での車中泊を支えるのは、サブバッテリーという車中泊生活を支える専用バッテリー。給電くんには、55Aのサブバッテリーが装備されているのに加え、30Wのソーラーパネルを標準装備しています。さらに、700Wインバーターの採用で、車内での家電製品使用が可能となっています。
車内用の備品アイテムも充実しており、ベッドやテーブル、シンクなどが搭載されているのも心強いでしょう。
おもな標準装備
- 走行充電システム
- サブバッテリー(55A)
- 30Wソーラーパネル
- 700Wインバーター
- 外部入・出力100V電源コンセント
- 12Vシガーソケット
- 脱着式テーブル
- アップルテーブル
- 就寝マット・ミニクッション
- オーバーヘッドキャビネット
- 断熱処理
- サブバッテリーボルトメーター
ミスティック ミニポップ
快適性やプライバシーを確保できる「トラキャン」でオススメの車種が、山梨県韮崎市でキャンピングカーの製造販売を行っている「MYSミスティック」の「ミニポップ」です。
ミニポップの特徴は「ポップアップルーフ」を採用している点。トラキャンの強みは、荷台にキャンパーシェルを載せることで居住空間を確保することですが、居住性をより高めようとすればシェルの投影面積が広がります。くつろぐための空間・ダイネットの中では立ちあがっての移動が可能で、就寝時にはダイネット2名、ポップアップルーフ内2名のベッドが出来上がります。
グレード構成も存在し、走行中2名乗車のミニポップの他にも、4名乗車を可能とした「ミニポップBee」も市販されています。
おもな標準装備
- ダイネットソファーベッド
- サブバッテリー(105A、1個分)
- エントランスドア(ネットスクリーン付二重ドア)
- 脱着式ダイネットテーブル
- メカニカルジャッキ4本
- 照明(2ヶ所)
- 外部電源取入口電源
- 網戸付き左右ウィンド
- カーテン (窓部)
- エントランスランプ
- 上部スライド式ベッド(大人2人用、クッション含む)
岡モータース ミニチュアクルーズ
品質の高い軽キャンパーで定評のある「岡モータース」が、新たな価値観で提案したのが「ミニチュアクルーズ」です。
ミニチュアクルーズで注目すべきポイントは、車内右側に大型のカウンター型家具を採用している点。バンコンタイプの軽キャンピングカーでは、車内後部の左右にカウンター型の家具をインストールするのがスタンダードですが、敢えて上記の形式でカウンタータイプの家具を備えています。一方、車内左側にはベッド&ダイネットを装着し、高い居住空間を確保しているのも注目すべき要素です。
基本的には一人旅を意識した作りですが、カウンターに取り付けるオプションのロフトベッドを使えば、2名まで就寝に使えるでしょう。
おもな標準装備
- リクライニング機能付きベッド (21段階)
- 高硬度メラミン家具(抗菌・抗ウィルス)
- 右キャビネット(サイドロングタイプ・上下2段収納庫)
- 右サイド上部ラック(ティッシュホルダー付き)
- 右リヤクォーター2段スパイスラック(LED間接照明付き)
- 左キャビネット(ブックラック機能)
- 左スライドドア上部飾り版
- テーブル(跳ね上げ式×2・高耐荷重)
- ハンガーフック 2ヶ所(サイドハンガーフック×2)
- 大型ステンレス製シンク
- 3連LED付き天井飾り版付き照明(3段階調光)
- 左スライドドア上部間接照明
- 右キャビネット上部LEDスポットライト
- インテリジェント走行充電システム
- サブバッテリー (85Ah×2)
- DC12Vコンセント
- 100Vコンセント(1ヶ所・2口)
- USBソケット(1ヶ所・2口)
- ツインサブバッテリー (85Ah×2)
- 電子レンジ(家庭用)
- インバーター1500W(リモートコントロール付き 正弦波 USB コンセント2口)
- 18Lコンプレッサー式冷蔵庫
AZ-MAX ラ・クーンⅡリアベッドタイプ
埼玉県に本社を置く「AZ-MAX」が市販している軽キャンピングカーが「ラ・クーンⅡ」です。
軽トラックの後部に大型のシェルを載せた8ナンバー登録の車両。セカンドシートにバタフラ方式を採用したことで、走行時の4名乗車が可能となりました。加えて、後ろ向きの対座シートにすることで、就寝スペースはダイネットベッド状態で2名分を確保しており、加えて運転席上部のバンクスペースに子ども2名分も寝かせられます。
車内には本格的なカウンターが装備されており、シンクや調理台の機能を備えているのも強みです。また105Ahサブバッテリーが装備されているので、一晩の車中泊を十分に快適に過ごすことができるでしょう。
おもな標準装備
- シンク
- カセットコンロ
- 105Ahサブバッテリー
- 100Vコンセント
- 10リットル給水タンク
- 10リットル排水タンク
- 収納庫
ミシマダイハツ クオッカ
郵便配達などで使用されるパネルバンタイプの軽自動車をベースに、リアルウッドの家具をモチーフに仕上げたキャンピングカーが「ミシマダイハツ」の「クオッカ」。あえて、パネルバンタイプの車種を使い、プライバシーを確保した居住空間を安価な車両価格で提供するのに貢献しています。
車内には後部のハッチ、もしくはサイドのスライドドアから入れます。地元産の富士ひのきが使われた内装には、温もりのある肌触りと優れた断熱性が特徴です。電装系や快適装備などは基本的にオプション設定ですが、上手に組み合わせれば目的に合わせた、別荘を組み立てる感覚でお気に入りの1台を完成させられるでしょう。
おもな標準装備
- 運転席・助手席リクライニング&シートスライド
- トランスフォーメーションボックス4個
- 電装スイッチ
- DCコンセント&USBコンセント
- 100Aサブバッテリー
軽キャンピングカーで後悔しない選び方
軽キャンピングカーの選び方で、後悔しないようにするにはどのようなポイントに注目すべきでしょうか。
今回は2つのポイントに着目して、軽キャンピングカーで後悔しない選び方を解説してみました。
- 細かな違いを生かした車種選択
- ナンバーの種類を欠かさずチェックする
細かな違いを生かした車種選択
1つ目は「細かな違いを生かした車種選択」です。
軽キャンピングカーには以下2つの種類が存在します。
- 「バンコン」
- 「キャブコン」
「バンコン」は、軽バン・軽ワゴンをベースにしている車種です。特殊な改造はほぼ内装にとどまっているため、車両本体価格が安く抑えられています。一方、改造が限られている分、通常の軽バンや軽ワゴンと外装はほとんど変わりません。キャンピングカーと呼ぶには少々物足りなさを感じてしまうでしょう。
一方、「キャブコン」は、軽トラックの荷台に居住用シェルを積載しているのが特徴。居住用シェルはアルミやFRPなどでできており、普通の住宅と同様、断熱性能や快適性に優れています。ただし、バンコンと比べて車両本体価格が高くなりがちです。
予算やキャンプで使う頻度などを加味して、2つの種類から適した車種を選んでみてください。
ナンバーの種類を欠かさずチェックする
2つ目は「ナンバーの種類を欠かさずチェックする」です。
普通乗用車や大型車がベースのキャンピングカーは、“8ナンバー登録”となる機会が多いのに対し、軽キャンピングカーは車種ごとでナンバー登録が3つの種類に分かれる場面があります。
- 4ナンバー(貨物用軽自動車)
- 5ナンバー(乗用軽自動車)
- 8ナンバー(小型特殊軽自動車)
通常、特殊改造が施されている車両は8ナンバー登録となるケースが多いですが、中には軽貨物や軽乗用車と同様、4ナンバーや5ナンバーで登録が可能となるケースもあるのが特徴です。
ナンバーの登録次第では、自動車に関連してくる税金や車両保険の費用に差が出ることもあるため、購入の際は見積り書の金額なども併せてチェックするとよいでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...