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EF8、EK9、2代目スイスポ…平成時代を代表するテンロクスポーツカーたち【推し車】
平成時代は排気量1,600ccをエンジンを積む、通称「テンロクスポーツ」が盛んな時代で、平成元年[1989年]にホンダが「VTEC(ブイテック)」を組み込んだB16A搭載車を発売、リッター100馬力超の高回転高出力時代が始まります。
最終的にリッター125馬力となる200馬力まで達した高回転高出力時代は2000年代の排ガス規制で消えていき、代わって台頭したのが、2代目スイフトスポーツという新世代テンロクスポーツ。
馬力はソコソコでも吹け上がりがよく、ハンドリングの良さで評価されましたが、それもダウンサイジングターボへ取って代わられていきました。
目次
ホンダ EF8 CR-X SiR(2代目・平成元年[1989年])
「軽量ハイパワーは正義」で30年以上現役のマシン
平成元年(1989年)、ホンダは可変バルブタイミング&リフト機構を組んだ初のDOHC VTECエンジンB16Aを発表、インテグラを皮切りにシビック、CR-Xへと搭載しますが、そのうちCR-X SiRは、令和時代の今でもモータースポーツの第一線で戦う実力を維持しています。
シビックより全長、ホイールベースともに短いCR-Xは、複雑なメカを組んで重いB16Aを積んでもなお軽く、きついコーナーとターンばかりが続くジムカーナのような競技では、その旋回性能とダッシュ力に勝てるマシンがそうそうなかったからです。
ターマックラリーやドリフトでも活躍した今でも人気の名車で、今後はホンダによるパーツ再販が期待されます。
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本日の在庫数 23台 平均価格 248万円 支払総額 99~400万円
ホンダ EK9 シビックタイプR(平成8年[1996年])
タイプRの素晴らしさを安く伝えた理想的なテンロクスポーツ
パワーでは200馬力の日産 パルサーセリエVZ-R N1に、安さでは三菱 ミラージュRSに劣るものの、185馬力に達したB16B DOHC VTECと、ボディや駆動系など各部に補強や軽量化を行いバランスに優れた初代シビックタイプRは、最強のテンロクスポーツでした。
NSXやインテグラで傑出した高性能ぶりを世に示した「タイプR」の走りを、200万円を切る安価で提供するコンセプトで、高い改造費を払わなくともノーマルで十分楽しめるこの車で、モータースポーツを楽しんだユーザーも多かったはずです。
このように手が届く価格の高性能スポーツを販売するのも大事だと思いますが、今のホンダにはもう難しいのかもしれません。
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本日の在庫数 456台 平均価格 417万円 支払総額 104~918万円
スズキ ZC31S スイフトスポーツ(2代目・平成17年[2005年])
新世代テンロクスポーツは安くて楽しいハンドリングマシンだった
厳しい排ガス規制とスポーツモデル人気の急落で、1990年代型の高回転高出力型テンロクスポーツが消え去った後、突然現れたのが2代目ZC31Sスイフトスポーツです。
1.5リッターの初代もそれなりに楽しめたとはいえ、エンジンやハンドリング、軽自動車並な質感に不満も多かったのですが、ベース車がプレミアムコンパクト的な世界戦略車になった影響もあり、不満の全てが解消。
カタログスペック上は125馬力にとどまるとはいえよく回るエンジン、乗った誰もが素晴らしいと称賛したハンドリング、150万円台から買える安価な価格設定によって、テンロクスポーツの魅力を再認識させてくれる平成時代後期の名車でした。
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本日の在庫数 1243台 平均価格 173万円 支払総額 40~383万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...