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「懐かしい」↑ボンゴフレンディ~↓…だけじゃないツ!!純正キャンパー車たち【推し車】

筆者はボーイスカウト出身で、キャンプと言えば先行した資材車から重い鉄骨のテントを下ろして組み立て、薪を集めて焚き火による野外炊飯など「野営」のイメージですが、クルマでフラっと出かけて車中泊するオートキャンプが1990年代に流行ってビックリ。

キャンピングカーをよく見かけるようになるとメーカーもオートキャンプ向きの純正キャンパーを作るようになり、現在の車中泊向きなオプションやソロキャン文化にもつながるクルマが1990年代後半から続々と生まれました。

マツダ ボンゴフレンディ オートフリートップ(1995年)

↑ボンゴフレンディ~↓と歌いながらパカっと開くAFTにビックリ

マツダ ボンゴフレンディ オートフリートップ

1990年代半ばといえば、RVブームでフルフラットや回転対座などシートレイアウトの豊富さを売りにしたクルマが広く一般に浸透したばかり、車中泊ならともかく「ルーフ(屋根)の上に寝る」なんて、正直想像していませんでした。

それが純正で電動AFT(オートフリートップ)を備え、パカっと開いた屋根が三角テントになって車内から入り大人でも2名、車内でも最低2名が車中泊できるクルマを用意したのにビックリ!

ボンゴフレンディ~♪と歌いながらルーフが持ち上がるCMを見て、「水道とトイレがあるオートキャンプ場なら、わざわざキャンピングカー買わなくてもこれでいいんだ?」と思ったものです。

AFT車は5ナンバー枠(2,000mm)を超える全高2,090mmでしたが、3ナンバー車の税金が安くなってからのクルマなので問題なく、「3ナンバー化が容易になったので全高を高くできた」という珍しい例でもありました。

最新「ボンゴフレンディ」中古車情報
本日の在庫数 13台
平均価格 111万円
支払総額 50~168万円

ホンダ オデッセイ フィールドデッキ(1996年)

スタイリッシュが売りのオデッセイにも、パカっと開く屋根はあった

ホンダ オデッセイ フィールドデッキ(初代)

ボンゴフレンディに触発されたか、開閉可能な二段式ルーフでテントを作って寝床にできる純正モデルが他メーカーにも登場しますが、ホンダもロールーフミニバン人気の起爆薬、初代オデッセイへマイナーチェンジで「フィールドデッキ」として設定しています。

「ラグジュアリー」や「スポーティ」という言葉が似合うオデッセイへ、そのままポップアップルーフを架装したのでルーフを開いた時になんとなくチグハグでしたが、今ならホイールアーチや前後バンパーに樹脂製パーツを使ってクロスオーバー風にするところ。

他にも「デイトリッパー」というホンダ特装のキャンピングトレーラーを牽引する仕様や、バンパーガードなどクロカン風に仕立てる純正オプションもあり、シビックシャトル ビーグルの上位互換的な役割も持たせたかったようです。

なお、フィールドデッキは初代ステップワゴンにも設定され、こちらの方がスタイルとしてはシックリきました。

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スバル ドミンゴ・アラジン(2代目・1996年)

名は体を表す、スバルの小さな宝箱

スバル ドミンゴ・アラジン・キャンパー

先に紹介した2台が、いずれもリア側を軸にルーフを跳ね上げ三角テントとなるのに対し、さすがに軽1BOXベースでは長さが足りなかったか、真上にニョキっと持ち上がるリフトアップルーフを採用したのが、ドミンゴ・アラジンです。

旧規格軽1BOXの小さなボディへジャスティ用エンジンを積み、3列シートミニバンとするだけでもギュウギュウですが、さらに欲張り仕様のアラジンは珍車としてもよく紹介される定番車種。

小さいながらも中身はなかなか本格的で、左に寄せた2/3列目シートの右側にはシンクや折りたたみテーブルを備え、カセットコンロを収納できるギャレーが設けられ、電気製品が使える100Vコンセントと、そのためのサブバッテリーまで装備しています。

なお、ギャレーを設けた「アラジン・キャンパー」のほか、ギャレーなしで2列目シートを右に寄せ、3列目に3人座れる7人乗りの「アラジン・リフトアップルーフ」もありました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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