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トルクレンチのおすすめ人気10選と選び方・使い方【2022年最新情報】
自動車の整備やタイヤ交換に適したトルクレンチの人気おすすめ商品を10個紹介します。トルクレンチの選び方や使用上の注意点も解説。
車の整備、タイヤ交換、自転車整備は、それぞれ適正トルク範囲が異なります。正しいトルクレンチを選び、適切な締め付けを行いましょう。
目次
トルクレンチの種類とおすすめ商品
トルクレンチは、ボルトやナットなどを適切な力で締めるための道具です。 自動車や自転車の整備においてボルトやナットなどを締めるときには、どのくらいの力で締めればいいか、いわゆる「規定トルク」が決まっています。
規定トルクよりも小さな力で取付けると、その箇所の固定がゆるく、外れてしまう危険性があります。反対に大きな力をかけると、ネジ山が潰れたり、取り外せなくなったりします。
これを防止するためには、ボルトやナットをある程度まで回したら、トルクレンチで力を測りながら締めていく必要があります。
トルクレンチの種類
プレセット型トルクレンチ|任意のトルク値をセットできる
最もポピュラーなタイプのトルクレンチ。
ボルトやナットを締める前に、締め付けたいトルクの値をアナログで設定しておくタイプです。グリップ部分を回転させて規定値をセットするものが多く、締め付ける力がその値に達すると「カチッ」という音で知らせてくれます。
単能型トルクレンチ|1つにつきトルク値は1つで固定
そのトルクレンチで締めることができるトルク値が1つのみのタイプ。
同じトルクで複数箇所のボルトやナットを締めたい場合に便利です。後述しますが、単能型トルクレンチはホイールナット用に多く見られます。購入の際は、自分の車に合った規定トルクで締めることができるかを確認する必要があります。
デジタル型トルクレンチ|トルク値を頻繁に変える場合におすすめ
締め付けたい・測定したいトルクの値をデジタルで設定できるタイプです。
トルク値を頻繁に変えるような、精密作業におすすめです。設定したトルク値に達すると、「ピー」などの電子音で知らせてくれます。
プレート型トルクレンチ|上級者向けのトルク読み取り型
締め付けたい・測定したいトルクの値を目盛りで読み取るタイプです。
機構が簡単なため安価で正確なものが多いですが、使いこなすにはコツが必要。上級者向けのトルクレンチです。
ダイヤル型トルクレンチ|主に検査用として使われる
時計の文字盤のような、丸いダイヤルの目盛りでトルク値を読み取るタイプです。
こちらは大きく重いため、主に検査用として使われます。自宅ガレージに置くことは稀と考えてよいでしょう。
トルクレンチの選び方とポイント
プレセット型かデジタル型が使いやすい
車の整備やタイヤ交換は、プレセット型かデジタル型が使いやすいでしょう。
プリセット型トルクレンチは測定範囲の下限値と上限値の近辺では精度が少し落ちるため、上下に余裕を持った測定範囲のものを選ぶのがおすすめです。
車やバイクの整備には10N・mから60N・m対応のトルクレンチ
エンジン周りの整備やオイル交換など、車の整備は10N・mから60N・m対応のトルクレンチで行うことができます。
スパークプラグの締め付けは10N・mから20N・mほど、エンジンオイルを排出するためのドレンボルトは30N・mから40N・mほど。トルク値や作業場所に合わせて、2本から3本用意しておくとスムーズです。
タイヤ交換には90N・mから105N・m対応のトルクレンチ
タイヤの締め付けトルクは車の整備でも最大クラス。そのため、タイヤ交換は90N・mから105N・m対応のトルクレンチで行いましょう。
ホイールナットを締めるトルク値は、軽自動車で90N・m程度、普通車で105N・m程度です。ホイールナット用に単能型トルクレンチを用意しておくのも、作業がスムーズに行えるのでおすすめです。
自転車整備には15N・mから20N・m対応のトルクレンチ
ロードバイクなど、自転車の整備は15N・mから20N・m対応のトルクレンチで行います。
自転車部品の締め付けに使うトルクレンチの測定範囲は、下限値を重視して選ぶのがポイントです。
【1】トルクレンチ(東日製作所)
設定したトルクに達すると、内部のトグルが作動して締め付け完了をシグナル音で知らせてくれるアイテムです。
ソケットの差し込み角は3/8(9.5sq) で、10N・m50N・mの範囲でトルクを設定することができます。トルク設定の目盛りは0.5N・mずつ調整でき、汗や油が手に付いた状態でも操作しやすい形状に作られています。
この商品の評価
トルクの調整可能範囲
10N・m~50N・m
セット内容
差し込み角3/8(9.5sq) トルクレンチのみ。
使いやすさ
24歯タイプのラチェットで、トルクの調整はセットしやすい目盛形状を採用しています。
この商品のメリット
- プリセットしたトルクに達すると、シグナル音で締め付け完了を知らせる
- 振り幅が15°なので、狭い場所での締め付けにも使用できる
- トルクのプリセットは、使いやすい目盛タイプ
- 電池などは必要ない
この商品のデメリット
- ソケットは別途用意する必要がある
- 10N・mから50N・mの締め付けトルクにのみ対応している
こんな人におすすめ
- 自分で整備を行なう人
- ネジの締め付け具合が不安な人
- 通常差し込み角3/8のソケットレンチを使用している人
製品概要
ブランド:東日製作所 |
製品型番:QL50NMH |
製品サイズ:26 x 3.6 x 3.6 cm; 450 g |
商品の重量:450 g |
【2】モータースポーツ用トルクレンチ(東日製作所)
5N・mから40N・mという幅広いトルクに対応できる、機械式プリセットタイプのアイテムです。
エンド部分のダイヤルでトルク値を設定することで、設定したトルクに達するとトグルが作動してシグナル音が締付け完了を知らせます。差し込み角3/8と使いやすく、ソケットの交換で幅広いネジ類のトルク管理が可能です。
この商品の評価
トルクの調整可能範囲
5N・m~40N・m
セット内容
差し込み角3/8(9.5sq) トルクレンチのみ。
使いやすさ
振り角が15°なので、狭い場所でも使用できます。
この商品のメリット
- 5N・mから40N・mのトルク管理が1本でできる
- 専用のハードケースが付属
- 0.5N・m単位でトルク値を設定可能
- グリップ部は油が付いても拭き取り易いローレット仕上げ
この商品のデメリット
- 専用のハードケースが大きい
- 3/8サイズのソケット専用
こんな人におすすめ
- 幅広いトルクを1本で管理したい人
- 工具を大切にしたい人
- ネジ類のトルク管理をしたい人
製品概要
ブランド:東日製作所 |
製造元リファレンス:MTQL40N |
梱包サイズ:39.6 x 7 x 4.8 cm; 659.99 g |
商品の重量:660 g |
【3】デジタルトルクレンチ(SK11)
デジタル表示で正確かつ高精度なトルク管理ができ、締付けトルクを音と光で知らせてくれるアイテムです。1.5〜30N・mの締め付けトルクに対応でき、測定値表示は締付けトルクの最大値を表示するピークホールドモードと、リアルタイムにトルク値を表示するトラックモードの2タイプが用意されています。右ネジ、左ネジの両方向測定が可能となっており、2分間操作がないと自動的に電源オフになるオートスリープ機能も備えています。
この商品の評価
トルクの調整可能範囲
1.5~30N・m。
セット内容
差し込み角3/8(9.5sq) デジタル式トルクレンチのみ。
使いやすさ
左右どちら回しでも使用でき、オートスリープモードで電池も節約できます。
この商品のメリット
- 1.5~30N・mと測定範囲が広い
- デジタル表示を見ながら力の調節ができる
- 締付けトルク音と光で知らせてくれる
この商品のデメリット
- 作動には単4乾電池2本が必要
- 磁気の強い場所では使用できない
- 長期間使用しない場合は電池を取り外しておく必要がある
こんな人におすすめ
- 締め付けトルクを確認しながら作業したい人
- 右ネジ、左ネジのどちらもトルク管理したい人
- 小さなネジのトルク管理をしたい人
製品概要
ブランド:SK11(エスケー11) |
製品型番:SDT3-030 |
梱包サイズ:32.6 x 12.8 x 6.5 cm; 390 g |
商品の重量:390 g |
【4】プレセット型トルクレンチ(ARTZR)
20N・mから210N・mのトルクに対応できる、差し込み角1/2インチ(12.7mm)タイプのアイテムです。
トルク値はロックリングを上げた状態でグリップ部分を回すことで調整でき、ソケットの脱着が楽にできるリリースボタンも装備しています。
この商品の評価
トルクの調整可能範囲
20N・m~210N・m
セット内容
17/19/21/24mm ソケット・エクステンションバー付き。
使いやすさ
設定したトルク値が狂いにくい、ロック機構付き。
この商品のメリット
- ホイールナットによく使用されているサイズのソケットがセットされている
- 最大210N・mまで管理できる大トルク対応
- 左右回転が切り替えられる
この商品のデメリット
- 狭い場所や小さなネジには使いづらい
- ホイールによってはソケットがセットできない場合がある
こんな人におすすめ
- タイヤやホイールの交換を自分で行なう人
- 大きなサイズのネジ類をトルク管理したい人
- 1/2のソケットレンチを通常使用している人
製品概要
ブランド:ARTZR |
製品サイズ:60 x 8 x 8 cm; 2.3 kg |
商品の重量:2.3 kg |
【5】ホイールナット トルクレンチ(京都機械工具)
日産車、ホンダ車などのホイールナット専用の、トルコ固定タイプのアイテムです。
調整機構を持たないため使用用途は限られますが、狂うことなく108N・mを管理することができるので、ホイール交換にしかトルクレンチを使用しないというのであればとても便利です。
この商品の評価
トルクの調整可能範囲
108N・m
セット内容
差し込み角1/2(12.7sq) トルクレンチのみ。
使いやすさ
スムーズに作業できる、36枚ギアのラチェットヘッドを採用しています。
この商品のメリット
- 確実に108N・mのトルクがかけられる
- ホイール交換の時間が短縮できる
- ホイールナットの作業な最適なサイズ
この商品のデメリット
- 108N・mの締め付けトルクしか管理できない
- 右回転の締め方向にしか使えない
こんな人におすすめ
- 日産車、ホンダ車に乗っている人
- ホイールナットサイズ19mmの車両に乗っている人
- ホイールの脱着にしかトルクレンチを使用しない人
製品概要
ブランド:京都機械工具(KTC) |
製品型番:WCMPA108 |
梱包サイズ:50.2 x 8.2 x 7.2 cm; 1.1 kg |
商品の重量:1.1 kg |
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 カー用品チーム