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ペルシードとは?親水性と撥水性は何が違うか?効果はどうなのか?

今回は下地を少し丁寧に作る

前回のペルシード施工では、水洗いをしただけでコーティングを行いました(詳しくは前回分参照)。

結局、コーティングの下に汚れは残り、撥水効果や、ボディ保護効果は一応ですがあるものの、コーティングののりは悪く、仕上がりも鉄粉が残ってザラザラでした。

さらには、効果持続期間が圧倒的に短くなり、溶剤の問題というよりはボディ側の問題が大きく影響していたと考えられます。

車体のフロント部分の施工後比較

そこで今回は、 ペルシードを塗る前に水あかや水滴シミを落としたいということで、リンレイの「水あかスポットクリーナー」を試しました。
ネットや某動画サイトでも、なかなか評判が良い商品になります。

使い方は、洗車時にボディの水滴をふき取り、ウエス(雑巾)に溶剤を吹きかけ、ボディを拭きます。この時、あまりゴシゴシこすらず、溶剤を塗り広げるイメージで広げていきます。
溶剤が乾燥しないように何度か拭きあげた後、カーシャンプーなどで溶剤が残らないようにしっかり洗います。

車用水アカスポットクリーナー

ボンネットも半分ずつ仕上げたり、フェンダー、前ドア、後ろドア、屋根などは4分割などに分けたりして、1パネルずつ仕上げていくと良いでしょう。

また溶剤が乾燥しにくい条件として、日差しの弱い曇りの日や、朝/夜といったボディの表面温度が低い時を狙うのが良いでしょう。

晴れの日が洗車日和ということはなく、むしろボディが熱を吸収して熱くなっていないとか、洗剤泡や溶剤、強いては水滴が乾燥しにくい曇りこそが最適なのです。

<ポイントまとめ>
・ボディはしっかり冷やす
・快晴の日は避ける
・キズかつかないように水あか落としの前はしっかり洗車する
・一気に水あか汚れを落とそうとせず、部分施工する
・乾燥する前にしっかり溶剤を、大量の水で洗い流す

車体のフロント部分の施工後比較

※比較のため、中央2列のみ水あか落とし実施

仕上がったボディは超親水状態で、べちゃーっと水が広がり全然弾いていません。
さすが、老舗のロングセラー商品といった感じです。

私のクルマは、主にイオンデポジットという水滴が乾燥してそのミネラル(不純物)が固まったものが多いのですが、結果的に今まで見えなかった小傷群や、飛び石の塗装ハゲなどが目立ちだして、少し「oh・・・」となりました。

第3回の最終回では、鉄粉落としと、手軽にできるボディ磨きをやってみたいと思います。
できる限り、ユーザー条件に近づけるため、市販品の溶剤・道具で、高圧洗浄機や特殊な溶剤・工具は使わないという条件は守ります。

水あかを落としてから、ペルシードを塗ってみた

前回よりもコーティングののりは良いものの、まだ鉄粉は落としていないので多少ザラザラ感は残っています。

もともと自己判断40点のボディで、100点満点が新車状態であれば、ペルシードで+10点、水あか落としで+5点といったところ。

というのも、イオンデポジットが消えたら、逆に小傷、飛び石の塗装ハゲが目立つし気になるので、水あか落としだけでは大きな加点とはなりませんでした。

車体のフロント部分の施工後比較

とはいえ、下地処理をせずに施工したものよりは、長持ちしそうな感じはありましたので、経過観察を実施します。施工日2020年7月29日の朝より開始。

ペルシードが+10点というよりは、ガラス系コーティング剤とか、ポリマーコーティング、吹きかけて拭くだけWAXなどは、基本同じくらいの加点になると思います。

前回の結果から考察するに、おそらくペルシードは平均的な性能ではないかと考えられます。

車体のフロント部分の施工後比較

しかし、やった分だけきれいになるという意味では間違いないでしょう。

収穫は水あかスポットクリーナーだった

水あかスポットクリーナーは、リンレイのホームページでは約700円で販売されています。
私は、近所のディスカウントストアへ行き、税込み約600円で購入しました。

この差が高いか安いかは別にして、いかにもプロ仕様のような溶剤だといえます。
その理由は、使い方を間違うと驚くほど効果がないところにあります。

さらにちょっと扱いが難しく、ボディに水滴がない状態で施工するにもかかわらず、乾燥しないようにすることという点が、洗車慣れしていないとあんばいが難しいと感じました。

汚れを落とそうと躍起になって深追いしすぎると、かえってキズがついたり、溶剤で塗装面が白くなってしまったりする可能性があります。

どの溶剤でも同じですが、使用上の注意は理解してから使うと、失敗は少なくなるでしょう。

これで汚れが落ちないなら、ボディは磨きを入れないとその汚れは落ちないのではないかというくらいで、すでにコーティングが施工してあり、その上の水あかを落とす用途に使うと、下のコーティング剤も一緒に落としてしまう可能性もあるので注意が必要です。

費用対効果

ペルシードと水あか落としの費用は、およそ3,000円+600円の3,600円です。
水洗い→水あか→水洗い→コーティングで、時間は洗車慣れしている人で3時間くらいかかるでしょう。

約3,600円で乗用車3回分くらいの量が購入できますので、1回1,200円くらいの洗車をしたということになります。

これと同じ作業をプロに頼むと、約10,000円から約15,000円といったところ。
時間は1時間30分~となるようです。

「クルマはちょっと汚れているけど、試しにコーティングをやってみたいな」「気に入らなかったコーティング剤が残っていて、それを落として新しいコーティングを塗りたい」「汚れが落ちるのかな」と悩んでいる方は、一度試しても良い価格と効果かもしれません。

執筆者プロフィール
渡辺 喬俊
渡辺 喬俊
1986年生まれ、元システムエンジニアからクルマ業界へ転身、社外品サスペンションの試作や、ドライビングサポートのセンサー部品テストドライバーの仕事を経験。愛車はSW20 MR2とBP5 レガシィ。壊れない車が欲し...

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