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車用コンパウンドの使い方をマスターしよう!おすすめ人気商品7選

車用コンパウンドの使い方

©NorGal /stock.adobe.com

研磨剤であるコンパウンドはクロスやスポンジなどに塗布して磨くことで、塗装やプラスチック表面の微細な凹凸を平滑にできるアイテムです。

それにより、普通の洗車では落ちない頑固な水垢やウォータースポット、ガラスのウロコ汚れなどを安易に落とすことができます。

ただし、コンパウンドは傷だけを消し去るのではなく、あくまで硬く微細な粒子によって傷ごと削り落とすため、ボディに使用すれば塗装が薄くなります。

車の塗装は意外なほど薄く柔らかいため、研磨しすぎると下地が見えてしまうこともあります。取り返しの付かない事態になる前に、コンパウンドの正しい使い方を身に付けておきましょう。

コンパウンドが使える場所や条件

ボディの傷消しとしてコンパウンドが使える場所は、クリア層でとどまる爪が引っかからない傷に限られます。そのほか、塗装表面を平滑に磨き上げたり、金属面の艶出しにもコンパウンドが利用されます。

ただし、レクサスのセルフリストアリングコートや日産のスクラッチシールドなどの自己修復機能をもった特殊塗装への使用は控えましょう。

ボディコーティングをした車も、コーティングを削り落としてしまうため、使わないほうが賢明です。

使用が適する場面

  • 爪が引っかからない傷消し
  • ボディおよびガラスの水垢落とし
  • 塗装面のウォータースポット・イオンデポジットの除去
  • 塗装の最終仕上げ
  • 金属面の艶出し
  • ヘッドライトの黄ばみ取り

使用が適さない場面

  • ボディコーティング施工車
  • 特殊な塗装の車
  • 軟質プラスチックやゴムなどの樹脂部分

コンパウンドを使った傷消し手順

1.洗車

研磨面に砂やホコリが付着していると、研磨中に新たな傷をつくってしまいます。コンパウンドの使用前には、使用箇所だけでも念入りに洗浄しましょう。

2.マスキング

磨いはていはいけない場所や付着して困る場所には、マスキングをしてコンパウンドの付着を防ぎましょう。

3.番手選び

コンパウンドは粒子の直径によって番手が割り振られています。番手が低いほど荒く、高いほど細かくなります。傷に対して過度に粗いコンパウンドは余計なクリア層まで削ってしまうため、傷が消せる最小限の粗さの番手を選びましょう。

最初の番手が選べない場合は、細かい番手から荒い番手のコンパウンドに変えていき、傷が消えた番手から再び細かい番手に変えていく方法が有効です。

4.研磨

500円玉大のコンパウンドをスポンジやクロスに取り、薬剤を伸ばしながら優しく磨きます。研磨する際は、縦と横に往復運動させて磨きましょう。

円運動で磨くと局所的に磨かれてしまい、削りすぎや色ムラを起こす場合があります。研磨した塗装面が白く変色するのはクリア塗装が削られている証拠であるため正常です。

傷が消え、高い番手のコンパウンドに変える際は、必ずスポンジやクロス、バフを交換もしくは洗浄してからコンパウンドを塗布しましょう。大きな粒子が残ったままではキレイに磨き上げることができません。

また、傷がある部分だけでなく、その周辺も優しく磨くことで、研磨した場所としていない場所の境界を曖昧にして違和感なく仕上げることができます。

角部は面圧がかかりやすく、削り過ぎになりがちであるため、高い番手のコンパウンドで様子を見ながら丁寧に磨きましょう。

5.洗車・保護

コンパウンドで磨いた場所はわずかとはいえクリア層が薄くなっています。同時にワックス・コーティング層も失われているため、保護性能を高めるためにコーティング剤やワックス剤を使い研磨部を保護しておきましょう。

車用コンパウンドの選び方

©Onnada/stock.adobe.com

コンパウンドは傷の深さや用途などに応じて番手を選び使い分ける必要があります。また、水性か油性か、液状かペースト状かでも研磨力や使用感が異なります。効率よく研磨するには、用途や作業熟練度に応じて最適なコンパウンドを選び分ける必要があります。

番手の違い

コンパウンド選びは、研磨力の指標となる番手選びがもっとも重要です。

サンドペーパーの1500番に相当する細目コンパウンドは、粒子直径10〜20μm(1μm=0.001mm)。極細目から超微粒子と呼ばれる2000〜3000番は4〜10μm、艶出し用の6000〜10000番は3〜0.5μmです。

クリア層に付いた傷を消すなら2000番より大きな番手で、傷消し用・磨き用・仕上げ用の3種類以上を用意しましょう。適切な番手が選べない場合には、傷消し用に最適な各番手がセットになった商品の購入をおすすめします。

液状・ペースト状の違い

コンパウンドには液状とペースト状のものがあり、液状は粒子が細かく、ペースト状の方が粗い傾向にあります。しかし性状の違いは、粒子の粗さよりも作業性に大きく関わります。

液状コンパウンドは伸ばしやすく広い面積への施工に適している反面、乾燥しやすい欠点があります。ペースト状は、やや伸びにくいものの乾燥しづらく、垂れ落ちにくいため垂直部分の施工に適しています。

そのため、施工場所によって選び分けるのが賢いコンパウンドの使い方です。熱を帯びやすいボンネットやルーフなど広い場所には液状を使い、ボディサイドには流れ落ちにくいペースト状を使用することで効率よく作業が進められます。

水性・油性の違い

水性と油性の違いはおもに研磨時の滑りに影響します。水性コンパウンドは油分の含有量が少ないため、滑りづらい代わりに研磨力に優れます。油性は、滑りやすく作業性に優れるものの、研磨力では水性に劣ります。

効率よく研磨するなら水性を選びましょう。水洗いで落とせる点も水性を使うメリットです。ただし、初心者は削りすぎを起こしづらい油性が無難です。ただし、油性は含まれる油分が傷を一時的に埋めてしまい、磨き残しの確認がしづらい傾向にあります。

水性の方は磨き残しがあると目立ちやすい特徴があるため、ベテラン向けのコンパウンドといえるでしょう。

執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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