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万が一の震災でもバイクを守る、メンテナンススタンドの4つの鉄則

メンテナンススタンド。愛車のチェーン注油や足まわりの洗車が劇的にラクになるため、導入を検討しているライダーは多のではないだろうか。しかし、馴染みのない者ほどメンテナンススタンドに次のような不安を抱きやすい。

・スタンドをかける途中で車体を倒しそう
・バイクを持ち上げるためにすごい力が求められる
・愛車にキズはつかないのか? そもそも倒れる心配はないのか?

そんな不安をすべて解消する、と豪語する人物に話を聞いた。

森製作所が製作、販売を行なっている。J-TRIPのメンテナンススタンド。妥協を許さぬmade in Japanのものづくりで、プロメカニックやプロライダーから絶大なる信頼を集めている

国内最高峰の二輪用メンテナンススタンドブランド「J-TRIP(ジェイトリップ)」を展開する有限会社森製作所(大阪府八尾市)の代表取締役・森 賢哉 氏だ。

絶対に失敗しないメンテナンススタンドの正しい使い方から、誰でもカンタンに使える「はじめてスタンド」、そして初心者救済アイテム「お助けラバー」の真価を教えてもらった。

J-TRIP(有限会社森製作所)代表取締役 森 賢哉 氏

災害レベルの地震でも倒れなかったJ-TRIPのメンテナンススタンド

「はじめてスタンド」と「お助けラバー」を紹介する前に、J-TRIPのメンテナンススタンドと、その使い方について解説。

二輪レースのピットを見れば、ほとんどのチームがJ-TRIPのメンテナンススタンドを使っているため、多くのライダーがその存在を知っているだろう。レースのカテゴリによっては約9割を占めるシェアを獲得している一級品だ。

テイスト・オブ・ツクバの最高峰クラスで数々の優勝を果たしている名門ショップ・POWER BUILDERのピット

もちろん一般ユーザーからの支持も厚い。その理由は、J-TRIPのメンテナンススタンドが誇る圧倒的な耐震性・安定性だろう。

「近年に発生した巨大地震のとき、あるバイクショップから電話があってね。『店内に置いてあったバイクは全部倒れたのに、J-TRIPの前後スタンドを使っていた5台だけは倒れなかった!』って大喜びで報告してくれたんです」と、森代表。

そのショップでは、地震によってバイクのほとんどが転倒。しかしJ-TRIPの前後スタンドで支持したお客さんからの預かり車両だけはすべて無事だったという(※画像はイメージ)

災害レベルの揺れにも耐えうる保持力。洗車やチェーン調整、オイル交換、そして長期保管に至るまで、絶対的な安心感をもたらしてくれるメンテナンススタンドが「J-TRIP」だ。

立ち位置とハンドル角度で決まる! 「失敗しない」4つの鉄則

「バイクを倒すことが心配な人も、この4つを守ればOK」と語る森代表。メンテナンススタンドの作業には、まず4つの安全対策が鉄則だという。

鉄則1:フロントブレーキレバーを必ずロックする

ゴムバンドや結束バンドでフロントブレーキを固定する。専用品もあるのでぜひ活用しよう。画像はJ-TRIPのブレーキレバーロック(税込価格:660円)

スタンドをかける際、センタースタンドのように車体を後ろに引くのではない。「その場の位置でバイクの下にスタンドを潜り込ませる」のが正解。つまり前輪は移動させないのだ。逆に、車体が前後に動くと危険なため、まずはフロントブレーキレバーをベルトなどで完全にロック(固定)することが最初の鉄則だという。

鉄則2:ハンドルは「左にいっぱい」切っておく

ハンドルを切った方向に傾く。世界中のバイクに共通する特性だ。
つまり、最初に左に切っておくだけで反対側(サイドスタンドがない方)に倒れる心配が減る

スタンドで車体を持ち上げる際、ハンドルを直進状態にすることは絶対NG! この状態だと左右どちらに傾くか分からないからだ。バイクは構造上、「左にいっぱいに切っておけば、万が一手放しても必ず左側(作業者側もしくはサイドスタンド側)に倒れてくる」のだ。この「左切り」をしないと右側に倒れて大惨事となるため、「アップ時もダウン時も必ず左フルステア」が鉄則となる。

鉄則3:正しい立ち位置は「ナンバープレートの横」

教習所で「サイドスタンドを立てる時は車体の横に立ちましょう」と教わることから多くのライダーが誤解しがち。
しかしメンテナンススタンドの場合、正しい立ち位置はナンバープレートのすぐ横が正解だ

多くのライダーは車体中央(シート横)に立ちがちだが、正しい立ち位置は「ナンバープレートのすぐ横」だ。車体の後方に立つことで、作業全体のバランスを冷静に見渡せて、メンテナンススタンドの作業もやりやすくなる。

鉄則4:スタンドの2つの車輪を確実に接地させる

メンテナンススタンドに設けられた両サイドの車輪が確実に接地していればOK。なお「鉄則3」のようにナンバープレートのすぐ横にライダーが立っていれば、リヤタイヤまわりの目視もスムーズだ

車体が傾いたままスタンドを踏み込む行為は転倒の最大原因となる。車体を起こし、スタンド下部の2つの車輪が同時に地面に接した状態にする。これでバイクは完全に垂直だ。この接地を確認してから足を踏み込めば、一切バランスを崩すことなく安全に持ち上げることができる。

あとはメンテナンススタンドを踏み込むだけ。といっても体重をかける必要はなく、正しい手順で行えば、たとえビッグバイクであっても125㏄クラスのように軽々とリフトできる

誰でもカンタン! 大きく揺らしても倒れにくい『はじめてスタンド』

「初心者にいきなり通常の受け(V受けやL受け)で『バイクを垂直に立てながらスタンドを引っ掛けてくださいね』と言っても、怖くて無理なのは当たり前」と森代表。そこで開発されたのが、今回の目玉商品「はじめてスタンド」(はじめて受けセット)である。

車体を立てて、V受けをスタンドフックにかける作業。慣れれば問題ないが、どうしても不安定になる
V受けの代わりに「はじめてスタンド」を装着。中央の小さい穴とアクスルシャフトの中空にシャフトを通して固定する

なぜ『はじめてスタンド』なら倒れないのか?

600cc以上のスポーツバイクの多くは、リアアクスルシャフトが中空(貫通穴)構造になっている。『はじめてスタンド』は、この穴に専用シャフトを通し、車体とスタンドを串刺し状にして完全に固定した状態でスタンドアップするシステムだ。

アクスルシャフトに貫通穴があることを確認する
(※カワサキ車は割りピンを一時的に取り外す)
「はじめてスタンド」の両端にある穴と、アクスルシャフトの貫通穴にシャフトを通し込む

V受けの場合、慣れないうちはフックから受けが外れてしまうこともあるが、「はじめてスタンド」なら車体とスタンドが一体化しているから、失敗のしようがない、と森代表は語る。

あとは、足で軽く踏み込みながら真上に持ち上げるだけでOK。商品名のとおり、はじめてのライダーでも確実に車体をリフトできる。

【注目アイテム】V受け派の強い味方! 550円の画期的パーツ『お助けラバー』

「見た目が格好いいから、やっぱりフックボルトを使った『V受け』で上げたい」というこだわり派ライダーに向けて森代表が考案したのが、新アイテム『お助けラバー』(2枚1セット:税込550円)だ。

車体側のスタンドフックに取り付けて使用するゴム製のパーツだ

「V受け」最大の弱点「引っ掛け中の脱落」を防ぐ

V受けでスタンドアップする際、もっとも気を使うのが「車体を起こしながら左右のフックボルトにスタンドのV受けを合わせる瞬間」である。位置合わせにもたつく間にバランスを崩し、車体を転倒させてしまうケースは後を絶たない。

正しく使えばV受けでも難なくフックにかけられるが、慣れないうちは外れそうで不安になる

『お助けラバー』は、ラバーの穴をフックボルトに引っ掛け、J-TRIPのV受けにある突起と連結させることで、スタンドをフックボルトに「手放し状態」で仮固定できるアイテムだ。

弾力のある「お助けラバー」を引き延ばして…
V受け後方にある突起に引っかけて固定する

「これをつけておけば、手でスタンドを押さえておく必要がない。手放しで両手が自由になるから、落ち着いて車体を起こして足をかけるだけ。たった550円で『倒すかもしれない』という恐怖から完全に解放される」

【まとめ】愛車のメンテナンスは、信頼できるスタンド選びから

「愛車の整備を自分で行う」というライダーの想いを叶えてくれるメンテナンススタンドだが、作業中の安全性がなくては意味がない。

近年に発生した巨大地震の実話が証明するように、J-TRIPの製品には「バイクを絶対に倒させない」という森代表の情熱と技術が凝縮されている。

転倒リスクを完全にゼロにしたい初心者には「はじめてスタンド」。
V受けでカッコよく安全に作業したいライダーには「お助けラバー」。

どちらを選んでも、森製作所が誇る「MADE IN JAPAN」のクオリティが、あなたのバイクライフをより豊かで安全なものにしてくれるはずだ。

(編集協力:有限会社森製作所)

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