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物価高騰で車の価格も上昇、下取り価格も上がる?「車は資産」と呼べるのか

アメリカの『25年ルール』による旧車の高騰も

全く別のケースもご紹介します。 アメリカは右側通行の国ということもあり、右ハンドルの自動車を輸入することは基本的に認められておりません。

しかし、製造から25年を経過した車両に関してはクラシックカーとして認められ、登録することができるのです。これが通称『25年ルール』というものです。

©bluebeat76/stock.adobe.com

1980~90年代にかけて性能が飛躍的に向上した日本車は、アメリカにも多数のファンを生みました。その日本車ファンたちの需要により、25年ルールをパスした年代の日本車は、かなりの数がアメリカへと輸出されることになりました。

そうなると売買価格が高騰する、というわけです。以前はスポーツタイプのモデルがほとんどだったのですが、最近では幅広い車種でこの傾向がみられます。

かつては一桁万円台で出回っていたものが、100万円以上の金額で取引されるようになることもあるのです。これもまた、買取価格が高くなった”一部の車両”と言えるようです。

これらを総体的に考えると、自動車を資産価値として認めることができるかどうかというものは、その”車種”による、そして”時代やルール”によっても変動すると言えるでしょう。物価高騰で新車価格が上がり、中古車の需要が増えても、いま日本で走っている車すべての下取り・買取価格が一律上がるということはなさそうです。

余談ですが私自身は、底値の車両を探して乗り継ぐことを楽しんでいます。充実したカーライフを送るうえで、車の資産価値は特に意識しなくてもよいと言えるかもしれませんね。

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小松 男
小松 男
幼少時からクルマ、バイクをはじめ乗り物全般の運転を好み、社会人になり中古車業を営むも上手くいかず業界から離脱。その後は出版社に勤め、幅広く雑誌媒体を手掛ける。こだわりがないというこだわりを掲げる昭...

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