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「バックカメラだけに頼るな」映し出せない死角はどこ?目視確認が大切な理由とは

バックカメラには意外な弱点も……

©Piman Khrutmuang/stock.adobe.com

降雨時や降雪時に、バックカメラへ水滴が付着する、雪が付着するなどして、映像が見えなくなるというケースも多くあります。また、濡れた路面を走行したときにリアタイヤが巻き上げた泥水などがカメラに付着し、カメラレンズが汚れて映像が不鮮明になるケースも。

こうしたカメラ映像が見にくい状況の場合は、より目視の必要性が高まります。汚れや水滴などで映像がぼけてしまうと、カメラ映像の中での遠近感がとりにくくなり、後方にある障害物に接触してしまう可能性も否定できません。

荒天時にバックに入れたら、カメラ映像が全く見えないというのは常に起こりうることです。日ごろから、バックカメラに頼りきりにならず、目視の後方確認、サイドミラーを使った後方確認で車を駐車できるように、運転技能を磨いておくことも重要になります。

また、光の変化に対して弱いのもバックカメラの特徴です。夜間の暗い場所はもちろんですが、昼間に駐車箇所が逆光で照らされている状況になると、カメラ全体が白くなってしまい、バックカメラをつかった後方確認がしにくくなります。

また、逆光時には車内のディスプレイにも光が当たり、画面が見にくくなることも。この状態では、障害物の位置を正しく確認することが難しくなるので、直接リアウィンドウを見るか、一度車から降りて後方確認を行うという慎重さも必要になってきます。

汚れや光に対しては万能でないのがカメラの特性と認識し、バックカメラはあくまで補助装置であることを忘れてはいけません。

カメラより高い位置の障害物にも注意しよう

©xiaosan/stock.adobe.com

左右から近づいてくる障害物が認識しにくいのは先述したとおりですが、カメラの画角上、カメラ設置個所より上にある障害物は映像では認識できません。

例えば、駐車場の後方の壁が、上の部分だけ迫り出しているような状況では、カメラの上にある迫り出した部分は映像で認識できず、カメラ映像だけを信じて後進すると、迫り出した壁に衝突するケースが多くあります。

バックカメラの搭載位置は、高くてもリアエンブレムの部分。多くはリアハッチやトランク開閉スイッチの部分やリアナンバープレートの取付位置といった、車両後部の低い位置に取り付けられます。

カメラが取り付けられている位置より上にも、車のボディがあり、その部分はバックカメラの映像には入っていないということを、常に頭に入れておきましょう。

バックカメラの性能は年々高まり、映像は鮮明になりました。また、車両の予想軌跡を示して、駐車しやすくしてくれるものも増えています。しかしまだ万能ではないのがカメラです。

バックカメラが与えてくれる情報は、人の目視の半分程度の情報であり、運転時には目視を超える安全確認はありません。便利なバックカメラを上手に使いながらも、車を動かすときには前進・後退ともに、目視を行うことを習慣にして、より高い安全運転スキルを磨くことが重要です。

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執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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