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Googleマップ利用車が立ち往生するケースも…無茶な案内をする理由とは

Googleマップは、豊富な情報量と高い検索性を特徴とするスマホの地図アプリ。カーナビとしても使える高い機能性も持ち合わせています。

しかし、Googleマップをカーナビとして使うと、狭い道や明らかに車では通れない道を案内すると不満の声も耳にします。なぜこういったことが起こるのでしょうか?対処方法はないのでしょうか?

Googleマップはカーナビアプリではないから

©vladim_ka/stock.adobe.com

Googleマップは元来地図アプリであり、カーナビとして開発されたものではありません。一方、よく引き合いに出される「Yahoo!カーナビ」は、はじめからカーナビとして開発されたアプリです。

一般的なカーナビは、入力された車体寸法を加味して道幅が広い道路が優先的に案内されるため、Googleマップのような車では通れない道に誘導されるトラブルは起きづらい傾向にあります。

Googleマップが無茶な道を案内するのは、もともと車での使用を想定していなかったものに、単純なカーナビゲーション機能を追加した弊害といえるでしょう。その結果、道路幅や車体寸法に関わらず、地図上での最短距離を案内する傾向があります。

また、2011年に追加された渋滞回避システムも問題の一因です。

Googleマップでは利用者のスマホから送信された位置情報と速度データを利用して、渋滞状況を管理する独自の渋滞回避機能を用いており、1分でも短い時間で到達できるルートがあればそちらを提示するために、他のナビとは異なるルートを案内する傾向が強くなっています。

地図上における道路環境の識別が不十分なうえ、最短距離と最短時間でのルートを案内をするために、異常ともいえる無茶な案内をする原因のようです。

挙げ句の果てには、Googleマップのナビに従った車が、私道など迷い込み立ち往生するケースが続出し「Googleマップ使用車は、この先通れません」などの注意看板が立てられた場所もあるほどです。

また2019年3月のアップデートでは、地図情報がそれまで提供を受けていたゼンリン製から自社製に切り替わった際に、あるはずの道路が地図上から消えていたり、地形が変わったりするなどのトラブルが発生。さらに異常な案内をするようになりました。

現在では改善され、無茶な案内をする割合は減った様子であるものの、2021年12月現在でも一部の特殊な環境下でおかしなルートを提示するケースがあると、Twitterやネット掲示板などで報告されています。

変な道案内を避けるための対策方法は?

©photostriker/stock.adobe.com

Googleマップに無茶なルート案内をさせないためには、ルート設定時にひと手間かけるのがコツです。

Googleマップは、出発地と目的地のほか、複数の経由地が設定できます。出発前にルートを一度見渡し、明らかにおかしな道を通っているようであれば、広い道路上を経由地に設定することで、狭い道や通れない道に誘導されるのを避けることができます。

また、正常なルートが選ばれていても「より早い経路が見つかりました」と、勝手にルート変更されてしまうケースもあります。これは、優れた渋滞回避機能が交通状況を加味して、より最短時間で到達できるルートを再提示するためのようです。

アナウンスがあった時点で画面をタップすればルート変更を拒否できるものの、放置しているとルートが変更されてしまったうえ、おかしな道が案内されることもあります。そういった場合は、ナビを無視して大きな道をそのまま進み、ルートを再検索させるのがよいでしょう。

不具合はフィードバックとしてGoogleに報告!

©Bihlmayerfotografie/stock.adobe.com

Googleはアプリや地図の問題に関して、ユーザーによるフィードバック報告に基づく改善も積極的に行っているため、不具合があった場合はGoogleに報告することで異常な道路情報や道案内が改善されます。

フィードバック報告はアプリ上の「アカウントメニュー」内の「ヘルプとフィードバック」から、メールとして送信できます。利用者が多いGoogleマップは、それだけ不具合の修正もされやすいということです。

ルート案内の細かな不具合や使いづらさは未だ残るとはいえ、Googleマップは車載カーナビの代用として十分に機能します。それどころか、知名度と機能性の高さで絶大なる人気を誇っています。

カーリース月額定額サービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル株式会社が2020年5月に行った調査では、カーナビの代わりにアプリを使う424名中、Googleマップの使用率は65%にものぼり、14%で第2位のYahoo!カーナビを大きく引き離しています。

また、Googleマップより優れたカーナビアプリはありますが、Googleマップほどマルチに使える地図アプリは他にはありません。

その優位性を証明するかのように、2021年9月24日、本田技研工業はGoogleと提携し、純正ナビにGoogleマップや音声アシスタントなどの機能を搭載すると発表しています。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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