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ダサいの定番だった「きのこミラー」を見なくなった理由は「新種」が増殖中だから?
廃れた理由は、高級車のアレがなくなったのと同じだった?
そんなサイドアンダーミラーが廃れたのは、デザイン上の問題だけではないようです。
2018年にある車種がデビューした時に、車体設計の担当者に聞いたところ、「車体前方部で突き出たサイドアンダーミラーは、歩行者保護性能を確保する時に邪魔になる」という話を聞きました。
たしかに、安全性を考えてフロントのマスコットさえも廃している昨今、あの大きなミラーは歩行者にダメージを与える可能性があることは容易に想像できます。
輸入車などでは別の理由もあるといいます。仕向け地によって右ハンドル、左ハンドルを変えないとならないクルマは、サイドアンダーミラーの位置も当然変えなくてはなりません。
フェンダー上に付けるとなれば左右に穴の開いた部材を揃えておく必要がありますし、サイドアンダーミラーも左右を用意しておく必要があります。
あるインポーターに聞いた話では、「ドアミラーに付ける小さな補助ミラーやカメラ&モニターを付けた方が、製造時の対応が容易で、コストも安くなる」ということでした。
ちなみに、安全確認のために生まれたサイドアンダーミラーですが、SUVだと違う使い方もできます。
オフロードを走っている時にミラーを見れば、左前輪がどのラインを通っているか、付近に障害物はないかなどを可視化することができます。最近では右ドアミラーに付けるサイドアンダーミラーがアフターパーツとして販売されており、これを付けると右後輪付近の状況を確認できるようになります。
またカメラー&モニターの場合は、夜間でも明るく映すことができるため、縦列駐車時の路肩への幅寄せなどに重宝します。こちらもぜひ活用してみてください。
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- 執筆者プロフィール
- 山崎 友貴
- 1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...