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渋滞しない遠回りルートでも同一料金?高速道路を有効活用できる手段と注意点とは

対象外となる高速道路も…条件を事前にチェックしよう

しかし、「起終点(出発点から目的地)を基本とした継ぎ目のない料金」で高速道路を使うには以下2つの条件を満たさなければなりません。

1つ目にETC装着車であること。ETCを装着していない場合は通常の利用料金がかかるため注意すべきでしょう。

上記で解説した八王子ICからつくば中央ICをETC非装着の普通車で走行したケースでは、圏央道利用なら4,200円(税込)、首都高・常磐道利用なら4,360円(税込)です。

2つ目は、通過するルート次第では目的地までの最短距離が適用されなくなる点です。

例えば、ETCを装着した普通車で平日の昼間、「東名高速道路」の横浜町田ICから常磐道の谷田部ICまで向かうとします。検索で提示されるルートは3,420円、もしくは3,470円の2つのルートです。2つのルートはともに同じ首都高のエリア内を通過するにもかかわらず、通行料に50円の差があります。

@naka/stock.adobe.com

これらの詳細を比較すると、横浜町田から三郷に向かうまでの料金に差が生じています。

  • 東京料金所を通過するルート:800円(東名高速)+1,470円(首都高)=2,270円
  • 横浜青葉JCTから首都高に入るルート:370円(東名高速)+1,950円(首都高)=2,320円

東京料金所を経由して首都高に入るケースでは、首都高の区間では「料金距離」に応じた料金となるため、三郷JCTまでの移動で通行料は1,470円(税込)となります。

しかし、横浜青葉JCTから首都高を利用して三郷JCTまで移動すると、通行料は首都高の上限となる1,950円(税込)です。

2020年3月に横浜北西線が全線開通した際の首都高通行料は、普通車で最大1,320円(税込)。ここで注目したいのは横浜青葉JCTはICも併設されていた点です。

横浜青葉から高速道路を利用すると、東京料金所を経由するよりも横浜北西線から首都高を利用したほうが通行料の上限で利用できるという”矛盾”が生じました。そのため、通行量に偏りが出ないように、当時は横浜北西線から追加で480円支払わなければならないルールが設けられたほどです。

現在は、2022年4月に首都高を通行する際の料金上限が見直されたことで、東名高速から横浜北西線経由で首都高を利用すると、首都高の最大料金がそのまま適用される流れとなっています。

上記の事例以外にも、遠回りルートを選択しながらも同一料金が適用されないケースがあります。あらかじめお出かけ前にルート検索で金額を調べるとよいでしょう。

高速道路の遠回りルートを有効活用して、渋滞に引っかからない、快適なドライブを実現してみてください。

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執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。

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