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やっぱり「アレ」が原因?「下り坂で止まれず」交差点へ突っ込み7台巻き込む事故

六甲山からの長い下り坂、大型トラックが暴走

©︎Panumas/stock.adobe.com

2022年7月27日、神戸市灘区高羽町の交差点で、トラックと乗用車計7台が絡む多重事故がありました。

灘署によると、神戸・六甲山からの下り坂を南下してきた引っ越し業者のトラックが、信号待ちをしていた前の車をよけて交差点に進入。対向車線の車の列に正面から突っ込んだとのこと。トラックを運転していた30代の男性は「ブレーキが利かなくなった」と話しているそうです。

同現場の近くでは、2019年にもブレーキの不具合による同様の事故でトラックが暴走。男性運転手が死亡し、8人が負傷しています。

こうした長い下り坂において、ブレーキが利かなくなることは大きな危険を及ぼします。なぜ、ブレーキが利かなくなってしまうのでしょうか?

フットブレーキを多用するとどんな危険がある?

@PixieMe/stock.adobe.com

長い下り坂では、平坦な道路と比べて加速度がつき、スピードが出やすくなるため、ブレーキを踏む回数が多くなります。しかし、フットブレーキを踏み続けると、ベーパーロック現象やフェード現象などが発生し、ブレーキが故障する可能性があるのです。

ベーパーロック現象とは、ブレーキフルードの沸騰が原因で制動力が低下する現象です。ブレーキフルードは沸騰すると内部に気泡が発生します。すると、ブレーキペダルを踏む力(踏力)が気泡を縮ませるのに働いてしまうため、ブレーキの効きが悪くなるというわけです。

フェード現象とは、熱によって摩擦ブレーキの効きが悪くなり、制動力が低下する現象です。摩擦材に使用されているゴムや樹脂が加熱されると、耐熱温度を超えた摩擦材が分解・ガス化し、ブレーキローターの間に入り込んでしまいます。このガスの膜が潤滑剤となり、摩擦係数が低下してしまうのです。

ベーパーロック現象やフェード現象も、長い下り坂でフットブレーキを多用し、ブレーキが過剰に熱を持つことで発生するもの。そのままの状態で走行を続けると、いくらブレーキペダルを踏んでも車は止まらなくなります。

今回の事故も、長い下り坂でこうしたブレーキの不具合が起こり、フットブレーキが利かなくなってしまった可能性があります。

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MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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