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1000万円超の車がそこらで即日完売!「東京キャンピングカーショー2022」がヤバすぎた
1,000万円超えの車両も即日完売
会場を回っていて印象的だったのが、多くの展示車両に「値段」や「納期の目安」が表示されていたことです。実際にブースで商談している来場者の姿も見受けられ、イベント初日の開始から数時間の段階で、すでに「成約済」の札が掲げられた展示車両も目立ちます。
「1,000万円超え」も珍しくないキャンピングカーが即日売れてしまう、というのは意外に思われますが、実際にキャンピングカーを比較検討できる場はそう多くありません。一挙にさまざまなビルダーの車両を見て回れる同イベントは、購入希望者にとって貴重な意思決定の場になっているようです。
キャンピングカーの売れ行きについて、出展者の方に話を聞くと、次のような答えが返ってきました。
「コロナ禍でキャンプに興味を持ちはじめた方はやはり多いようで、実際に受注件数も増加傾向にあります。弊社はキャンピングカーのレンタルもやっているのですが、一度レンタルなさった方が、帰ってきてすぐに購入を決めるといったケースもありますね」
一般社団法人 日本RV協会が毎年発表している「キャンピングカー白書」を見ても、キャンピングカーの販売総額は年々増加傾向にあり、2021年には過去最高の「635.4億円」に上りました。
需要の高まるキャンピングカー市場ですが、実際にどのような方々が購入に至っているのでしょうか。出展中のビルダーの販売担当は次のように言います。
「もともと、キャンピングカーを購入されるお客様は50代以上の方が多い傾向にありました。子育てが一段落したり、定年で仕事を終えたりと、経済的にも時間的にも余裕ができるタイミングでアウトドアを楽しもうという方が多かったんです。
もちろん現在でもそうした方々は多いですが、最近は若い方も少しずつ増えている印象がありますね。キャンプを趣味とする方のほか、車中泊で全国一周にチャレンジしたいといった方も結構いて、装備を就寝目的に絞った『車中泊仕様』と呼ばれるタイプも人気です」
実際に、来場者の年齢層はさまざまであり、ご年配の夫婦や若い家族連れなど、幅広い層が車両の購入を検討する姿がありました。
購入の価格帯を見ると、比較的高額なモデルが人気を博しているようです。軽キャンパーからキャブコンまで幅広いモデルをラインナップするビルダーの販売担当からは、次の話が聞かれました。
「一番ご好評いただいているモデルは1000万円を超えるキャブコンですね。やはり『キャンピングカーを買うからには一定の装備を揃えておきたい』という方が多く、最初から機能が充実しているモデルが選ばれる傾向にあるように思います」
会場を回っているなかでの相場感としては、軽キャンパーが200万円~400万円、バンコンが400万円~700万円、キャブコンが900万円~といったところ。おおむね、「ベース車両+100万円~200万円」といった価格設定が多く見られました。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...