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免許取得禁止の校則が多い理由は?高校生は普通免許取得時に許可が必要なワケ

運転免許取得に“学校の許可”が必要な理由を考えてみた

高校の校則やルールを確認すると、“運転免許の取得について”との項目で、その点を明確にしている高校が多数見受けられました。

運転免許を取得できるのは、高校卒業が確定している、あるいは卒業後に就職する人。「普通自動車の運転免許を取得するための自動車教習所通学は、許可願を提出した者で、3年時の学年末成績確定後から許可する」などと、学校の許可が必要であると明記されています。

これについて複数の高校に問い合わせてみると、「詳しい経緯についてお話できない」とのことでした。

@monet/stock.adobe.com

ここからは筆者の考察となりますが、高校側で敢えて免許取得を許可制としているのには、社会的影響を考慮しているのではないでしょうか。

18歳を迎えて新成人となっても、高校生の立場では刑事上・行政上・民事上という3つの“責任”を取るのが難しいでしょう。万が一交通事故を起こしてしまったら、他者を傷つけたり失ったりするだけでなく、自身の人生だけでなく家族や学校にも影響や迷惑を与える可能性は否めません。

さらに高校側としては、できる限り学生が事故に巻き込まれるリスクを減らしたいということに加えて、万が一事故があると世間に学校名が晒される恐れがあり、謂れのない悪い口コミや評判が広まりかねません。

「卒業後に就職が決まった」などの理由がない限り運転免許を取得できないようにすれば、学生は身の危険だけでなく責任問題も回避でき、学校は生徒の安全と平穏を守ることができるでしょう。

就職するなら「早めの教習所入校」が安心

高校側で生徒が運転免許を取得する際に許可制としているため、自動車教習所側も、高校側が発行した免許取得の許可を示した書類を提示するよう求めており、入校手続きが簡単にできないよう対策を行っています。

栃木県の自動車教習所「烏山自動車学校」の教習指導員・Aさんから伺った話によると、栃木県でも上記で説明したように普通免許の取得に関しては「許可制」としている高校が多いとのこと。就職の内定を貰っている人を中心に教習所へ入校する許可を出しているそうです。

その一方で、Aさんからこんなお話も伺うことができました。

@New Africa/stock.adobe.com

「栃木県では、数年前から指定自動車教習所協会より、高校側に対して生徒さんに教習所へ早めに教習所へ入校するよう告知活動をしているそうです。

高校を卒業して就業する生徒さんの中には、入社後に教習所へ通い始める人も多くいるため、状況改善を目指したいことが理由に挙げられます。実際、教習所への入校時期が1ヵ月から2ヵ月程度早まっているようです。」

高校を卒業して就職すると、ほとんど経験がない状況から会社の仕事を覚えたり、社会人としてのマナーを学んだりと、吸収しなければならない物事が山積みとなります。

栃木県の指定自動車教習所協会が取り組んでいるように、高校在学中に免許取得の許可をもらい、早めに教習所へ通うと、スムーズに新生活に馴染むことができるでしょう。

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執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。

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