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追い越された車が悪くなることも?追い越し追突事故の過失割合は「事例を見ても参考にならない」ってホント?
追い越し事故発生!過失割合ってどうなる?
先行車を追い越して元の車線に戻ったら、追い越した車に追突された……。
こうした事故の当事者(追突された側)になったら、重めのペナルティを覚悟する必要があります。というのも、過失割合で事故相手より不利になる可能性があるからです。
ここで、「あれ?追突事故はぶつかったほうが悪いんじゃないの?」と思った方もいるでしょう。たしかに、一般的な追突事故では追突した側の過失割合が大きくなります。
……が、追い越しが絡む追突事故(以下、追い越し追突事故)では、事情が大きく変わるようなのです。
とりあえず弁護士に話を聞いてみた
通常の追突事故では、原則として追突した側の過失割合が100%(追突された側は0%)になります。では、追い越し追突事故の場合はどうなのか、交通事故の案件に強い弁護士にお話を聞きました。
「追い越し追突事故の過失割合は、前方に入った車両(追い越し車両)が80%となります。ただし、これは追い越しが禁止されていない場所での基本的な過失割合です。
追い越し禁止の場所では条件が変わりますし、追い越しからしばらく走って事故が起きた場合は、通常の追突事故として扱われるかもしれません。」
追い越しして追突されると過失割合80%……、通常の追突事故のほぼ真逆ですね。事故の原因は追い越し8割、追突車の前方不注意2割、といった見立てなのでしょうか。
なんとなく納得できない気もしますが、これはあくまで基本の過失割合です。実際の過失割合はさまざまな要素を考慮して決まるため、ジャスト80:20になるケースは少ないかもしれません。
- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...